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公開番号
2024177131
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2024092360
出願日
2024-06-06
発明の名称
チタン合金製タービン部品
出願人
ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C22C
14/00 20060101AFI20241212BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】異なる温度に対応するために、異なるエンジン部品は、異なる材料特性を有する異なる合金で鍛造されており、これにより、部品は、異なる予想される最大半径方向温度および/または軸方向温度に耐える必要がある。
【解決手段】Ti-64から改良されたチタン合金で構成されたタービン部品が提供される。この改質により、厚肉部強度、HCF 能力、クリープ強度、FOD後の低変形を改善し、Ti-17およびTi-6246のこれらの利点に近づきながら、Ti-64の望ましい特性(比較的等方性、比較的低い密度、FODに対する耐性、修復性、低コストなど)が維持される。このようなタービン部品を形成する方法も提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
チタン合金からなるタービン部品であって、
前記チタン合金は、
5.50重量%~6.90重量%のアルミニウムと、
3.50重量%~4.50重量%のバナジウムと、
0.01重量%~0.03重量%の炭素と、
0.20重量%~0.70重量%の鉄と、
1.00重量%~1.50重量%のモリブデンと、
0.10重量%~0.30重量%のシリコンと、
0.21重量%までの酸素と、
0.016重量%までの窒素と、
残りのチタンと、
で構成され、
前記チタン合金には銅が実質的に含まれていない、タービン部品。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
チタン合金からなるタービン部品であって、
前記チタン合金は、
5.50重量%~6.90重量%のアルミニウムと、
3.50重量%~4.50重量%のバナジウムと、
0.01重量%~0.03重量%の炭素と、
0.20重量%~0.70重量%の鉄と、
1.00重量%~1.50重量%のモリブデンと、
0.10重量%~0.30重量%のシリコンと、
0.21重量%までの酸素と、
0.016重量%までの窒素と、
残りのチタンと、
で構成され、
Al、O、Fe、Si、Moは、式:469.3+48.8*Al(重量%)+748*O(重量%)+96.1*Fe(重量%)+188*Si(重量%)+57.7*Mo(重量%)に従って予測される23°Cの0.2%降伏強度が1000MPa以下となる量で存在し、或いは、
Fe、Si、Moは、式:10^(1.149+0.211*Fe(重量%)-0.514*Si(重量%)+0.076*Mo(重量%))に従って予測される23°Cの塑性伸長が15.0%以上となる量で存在する、タービン部品。
【請求項3】
前記チタン合金には銅が実質的に含まれない、請求項1または2に記載のタービン部品。
【請求項4】
前記チタン合金は、1000MPa以上の0.2%降伏強度を有している、請求項1~3のいずれか一項に記載のタービン部品。
【請求項5】
前記チタン合金は、0.2%降伏強度が1000MPa~1380MPaの0.2%降伏強度を有している、請求項1~4のいずれか一項に記載のタービン部品。
【請求項6】
前記チタン合金は、1060MPa以上の極限引張強度を有している、請求項1~5のいずれか一項に記載のタービン部品。
【請求項7】
前記チタン合金は、1060MPa~1450MPaの極限引張強度を有している、請求項1~6のいずれか一項に記載のタービン部品。
【請求項8】
前記チタン合金は、15.0%以上の塑性伸長を有している、請求項1~7のいずれか一項に記載のタービン部品。
【請求項9】
前記チタン合金は、15.0%~30.0%の塑性伸長を有している、請求項1~8のいずれか一項に記載のタービン部品。
【請求項10】
前記チタン合金は、3.048mm以下の亀裂長さで測定される弾道衝撃耐性を有している、請求項1~9のいずれか一項に記載のタービン部品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
[優先権情報]
本出願は、2023年6月7日に提出された米国仮特許出願第63/506,614号に対する優先権を主張し、その全文はあらゆる目的のために本明細書にこの参照により組み込まれる。
続きを表示(約 2,000 文字)
【0002】
本発明は、一般にチタン合金で形成された部品に関する。特に、本明細書に開示されるチタン合金で形成された部品は、ガスタービンなどの回転機械に使用するのに特に適している。
【背景技術】
【0003】
蒸気タービンエンジンおよび/またはガスタービンエンジンなどの少なくともいくつかの既知の回転機械には、ファンアセンブリ、コンプレッサ、および/またはタービンなどのさまざまなローターアセンブリが含まれており、それぞれのローターアセンブリにはローターアセンブリが含まれているが、これらに限定されない。少なくともいくつかの既知のローターアセンブリには、ディスク、シャフト、スプール、ブレード化されたディスク(「ブレード付きディスク」)、シール、および/または、ブレード付き一体型リング(「ブリング」)、および個々のダブテール接続ブレードなどのコンポーネントが含まれるが、これらに限定されない。このような部品は、ガスタービンエンジン内の軸方向の位置に応じて異なる温度にさらされる可能性がある。
【0004】
例えば、運転中、少なくともいくつかの既知のガスタービンエンジンは、エンジンの中心縦軸に沿って延在する軸方向の温度勾配にさらされる可能性がある。一般的に、ガスタービンエンジン部品は、エンジンの前方部に向かって低い動作温度にさらされ、エンジンの後方部に向かって高い動作温度にさらされる。そのため、既知のローターアセンブリおよび/またはローターコンポーネントは、通常、エンジン内の意図された位置で予想される最高温度に耐えることができる材料から製造される。
【発明の概要】
【0005】
異なる温度に対応するために、異なるエンジン部品は、異なる材料特性を有する異なる合金で鍛造されており、これにより、部品は、異なる予想される最大半径方向温度および/または軸方向温度に耐えることができる。より具体的には、既知の回転アセンブリおよび/または回転コンポーネントはそれぞれ、回転アセンブリおよび/または回転コンポーネント全体の予想される最大温度に耐えることができる単一の合金から鍛造されるのが一般的である。例えば、Ti-17(Ti-5Al-4Mo-4Cr-2Sn-2Zr)、Ti-6246(Ti-6Al-2Sn-4Zr-6Mo)、および、Ti-64(Ti-6Al-4V)は、エンジン内での部品の相対的な位置に応じて、ガスタービンエンジン内の回転部品に使用され得る。
【0006】
Ti-64は、製造性が高く、比較的等方性があり、密度が比較的低く、異物損傷(FOD)に耐性があり、修理が比較的容易で、コストが比較的低いアルファ/ベータ処理チタン合金である。しかしながら、Ti-64は厚肉部の強度と高サイクル疲労(HCF)能力が限られている。対照的に、Ti-17およびTi-6246はベータ処理されており、製造が容易ではなく、ベータ処理の結果として異方性(特に延性)が強く、密度が高く、FOD(異物損傷)に対する耐性が低く、修理が容易ではなく、コストが高くなる。しかしながら、Ti-17およびTi-6246は、厚肉部強度が良好で、HCF(高サイクル疲労)能力が優れており、Ti-64よりも耐熱性が優れている。
【0007】
そのため、Ti-64の優れた特性(例えば、比較的等方性の特性、比較的低い密度、FODに対する耐性、修復可能)と、Ti-17およびTi-6246の利点(例えば、厚い断面の強度および HCF)のいくつかを兼ね備えた低コストのチタン合金が求められている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
当業者に向けた、本発明の完全かつ有効な開示、その最良の形態を含む開示は、添付の図面を参照する本明細書に記載されている。
【0009】
図1は、本開示の例示的な態様に従ったガスタービンエンジンの断面図である。
図2は、図1に示されるようなガスタービンエンジンに使用するのに適したタービン部品の一例としてのブレードディスクの等角図である。
図3は、図2のブレードディスクのような溶接ゾーンの任意の位置を示す、ブレードディスクの2段の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[定義]
本明細書において「例示的」という語は、「例、事例、または説明として役立つ」という意味で使用される。本明細書において「例示的」として説明されている実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましい、または有利であると解釈されるものではない。また、特に明記されていない限り、本明細書で説明されている実施形態はすべて例示的であると見なされるべきである。
(【0011】以降は省略されています)
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