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公開番号2024176937
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095832
出願日2023-06-09
発明の名称媒体処理装置
出願人沖電気工業株式会社
代理人個人,個人,弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G07D 11/20 20190101AFI20241212BHJP(チェック装置)
要約【課題】媒体長が未検出の媒体を適切に排出することができる媒体処理装置を提供するものである。
【解決手段】媒体処理装置1は、通帳挿入排出口6と、挿入および排出される前記媒体が搬送される挿入排出搬送路9bと、挿入排出搬送路9bに設置され、前記媒体の存在を検知する第1センサS1と、前記媒体の搬送を制御する制御部20と、を備える。制御部20は、挿入後に挿入排出搬送路9b上の第1位置まで搬送させた前記媒体を排出する場合に、前記第1位置から排出方向へ戻した第2位置に搬送させ、前記媒体が前記第2位置にある状態での第1センサS1の検知結果に基づいた排出位置に前記媒体を搬送させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
異なる長さを有する媒体が挿入および排出される挿入排出口と、
挿入および排出される前記媒体が搬送される挿入排出搬送路と、
前記挿入排出搬送路に設置され、前記媒体の存在を検知するセンサと、
前記媒体の搬送を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、挿入後に前記挿入排出搬送路上の第1位置まで搬送させた前記媒体を排出する場合に、前記第1位置から排出方向へ戻した第2位置に搬送させ、前記媒体が前記第2位置にある状態での前記センサの検知結果に基づいた排出位置に前記媒体を搬送させる、
ことを特徴とする媒体処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記挿入排出口から挿入される媒体には、第1媒体と、前記第1媒体よりも短い第2媒体とがあり、
前記制御部は、
前記媒体が前記第2位置にある状態での前記センサの検知結果に基づいて排出される前記媒体が前記第1媒体および前記第2媒体の何れであるかを判定し、
前記第1媒体であると判定した場合に、第1排出距離だけ前記第2位置から排出方向に前記第1媒体を搬送させ、
前記第2媒体であると判定した場合に、前記第1排出距離よりも長い第2排出距離だけ前記第2位置から排出方向に前記第2媒体を搬送させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、挿入後に前記挿入排出搬送路上の第1位置まで搬送させた前記媒体を排出する場合に、前記第1位置から排出方向に所定距離だけ戻すことによって第2位置に搬送させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項4】
前記センサは、媒体長を算出する際に前記媒体の後端を検知する第1センサであり、
前記第1センサよりも挿入方向に設置されており、媒体長を算出する際に前記媒体の前端を検知する第2センサをさらに備え、
前記制御部は、挿入された前記媒体の前端が前記第2センサを越える前記第1位置まで搬送させた前記媒体を排出する場合に、前記第2センサが前記媒体の前端を検知するまで排出方向に戻すことによって第2位置に搬送させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項5】
前記挿入排出口から挿入される媒体には、異なる長さを有するN種類(N≧3)の媒体があり、
前記センサは、媒体長を算出する際に前記媒体の後端を検知する第1センサであり、
前記第1センサよりも挿入方向に設置されており、媒体長を算出する際に前記媒体の前端を検知する第2センサと、
前記第1センサと前記第2センサとの間に設置される一つ以上の第3センサと、をさらに備え、
前記制御部は、
挿入された前記媒体の前端が前記第2センサを越える前記第1位置まで搬送させた前記媒体を排出する場合に、前記媒体の先端を前記第2センサの位置に揃えることで前記第2位置に搬送させ、
前記媒体が前記第2位置にある状態での前記第1センサおよび前記第3センサの検知結果に基づいて、排出される前記媒体の区分を判定し、前記判定した区分に基づいた排出位置に前記媒体を搬送させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項6】
異なる長さを有する媒体が挿入および排出される挿入排出口と、
挿入および排出される前記媒体が搬送される挿入排出搬送路と、
前記挿入排出搬送路に設置され、前記媒体の存在を検知するセンサと、
前記媒体の搬送を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、挿入後に前記挿入排出搬送路上の第1位置まで搬送させた前記媒体を排出する場合に、前記媒体が前記第1位置にある状態での前記センサの検知結果に基づいた排出位置に前記媒体を搬送させる、
ことを特徴とする媒体処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体処理装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
媒体を処理する媒体処理装置の排出制御として、媒体の後端(排出側の端部)を基準にして排出位置に当該媒体を搬送するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載される媒体処理装置は、媒体を搬送路に沿って搬送して所定の処理を行った後、前記媒体を逆方向に搬送して前記挿入排出口に排出した状態で、前記挿入排出口至近の搬送ローラのニップを開放する。前記媒体を排出する際に、前記媒体の後端が前記搬送路の基準位置から所定距離だけ排出方向に離間した所定の停止位置で止まるように前記媒体を搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-232399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、媒体長が未検出の媒体に関する排出制御が示されていないので、媒体長が未検出の媒体(排出側の端部の位置が未確定の媒体を含む)を適切に排出することができなかった。
例えば、媒体処理装置の一つとして通帳伝票プリンタが知られており、この通帳伝票プリンタでは、媒体長の異なる媒体を処理するのが一般的である。そのため、通帳伝票プリンタでは、媒体が挿入された場合に、最初に媒体長を検出する制御(媒体長検出制御)を実施する。しかしながら、媒体長検出制御を実施する前に処理がキャンセルされた場合に、媒体長が未検出の状態の媒体を排出するので、適切な排出位置を算出できないという問題があった。
【0005】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、媒体長が未検出の媒体を適切に排出することができる媒体処理装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る媒体処理装置は、異なる長さを有する媒体が挿入および排出される挿入排出口と、挿入および排出される前記媒体が搬送される挿入排出搬送路と、前記挿入排出搬送路に設置され、前記媒体の存在を検知するセンサと、前記媒体の搬送を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、挿入後に前記挿入排出搬送路上の第1位置まで搬送させた前記媒体を排出する場合に、前記第1位置から排出方向へ戻した第2位置に搬送させ、前記媒体が前記第2位置にある状態での前記センサの検知結果に基づいた排出位置に前記媒体を搬送させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、媒体長が未検出の媒体を適切に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1および第2実施形態に係る通帳伝票プリンタ(媒体処理装置)の概略構成図である。
第1位置での媒体と第1センサおよび第2センサとの位置関係を説明するためのイメージ図であり、(a)は第1媒体での位置関係を示しており、(b)は第2媒体での位置関係を示している。
第2位置での媒体と第1センサおよび第2センサとの位置関係を説明するためのイメージ図であり、(a)は第1媒体での位置関係を示しており、(b)は第2媒体での位置関係を示している。
排出制御での媒体の排出位置を説明するためのイメージ図であり、(a)は第1媒体に対応する第1排出位置を示しており、(b)は第2媒体に対応する第2排出位置を示している。
第2実施形態に係るインサータユニットの概略構成図である。
第2位置での媒体Bと第1センサ、第2センサおよび第3センサとの位置関係を説明するためのイメージ図であり、(a)は第1媒体での位置関係を示しており、(b)は第2媒体での位置関係を示しており、(c)は第3媒体での位置関係を示している。
排出制御での媒体の排出位置を説明するためのイメージ図であり、(a)は第1媒体に対応する第1排出位置を示しており、(b)は第2媒体に対応する第2排出位置を示しており、(c)は第3媒体に対応する第3排出位置を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるにすぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張等して表現されている場合がある。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0010】
[第1実施形態]
<第1実施形態に係る媒体処理装置の構成について>
図1を参照して、第1実施形態に係る媒体処理装置1の構成について説明する。図1は、媒体処理装置1の概略構成図である。媒体処理装置1の説明における「上下」、「前後」は、図1の矢印に従う。当該方向は、説明の便宜上定めるものであり、本発明を限定するものではない。なお、図1における前側は、「排出方向」の例示であり、後側は、「挿入方向」の例示である。
(【0011】以降は省略されています)

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