TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024175991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094150
出願日2023-06-07
発明の名称カロテンの分析方法
出願人株式会社島津製作所
代理人個人,個人
主分類G01N 30/88 20060101AFI20241212BHJP(測定;試験)
要約【課題】α-カロテンおよびβ-カロテンを区別して分析できる。
【解決手段】
カロテンを液体クロマトグラフィーにより分析する分析方法であって、α-カロテンおよびβ-カロテンを含有する測定試料を、イソブチル基およびオクタデシル基を有する充填剤が充填されているカラムに通過させて、α-カロテンおよびβ-カロテンを分離する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カロテンを液体クロマトグラフィーにより分析する分析方法であって、
α-カロテンおよびβ-カロテンを含有する測定試料を、イソブチル基およびオクタデシル基を有する充填剤が充填されているカラムに通過させて、α-カロテンおよびβ-カロテンを分離する、カロテンの分析方法。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
液体クロマトグラフィーにより分離した測定試料に対して、質量分析法を実施する、請求項1に記載のカロテンの分析方法。
【請求項3】
前記質量分析法において、前記測定試料を大気圧化学イオン化法によりイオン化する、請求項2に記載のカロテンの分析方法。
【請求項4】
前記質量分析法において、m/zが119.0付近であるイオン、および、m/zが123.0付近であるイオンを検出する、請求項2に記載のカロテンの分析方法。
【請求項5】
前記質量分析法において、m/zが123.0付近であるイオンを検出することにより得られるマスクロマトグラムのピークに基づいて、α-カロテンを特定し、m/zが119.0付近であるイオンを検出することにより得られるマスクロマトグラムのピークに基づいて、β-カロテンを特定する、請求項4に記載のカロテンの分析方法。
【請求項6】
移動相が、メタノールおよびエタノールの混合溶媒である、請求項1に記載のカロテンの分析方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カロテンの分析方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
体の機能を正常に保つ働きをする種々のビタミンのうち、ビタミンAは、主としてレチノールであって、カロテンが生体内で分解されることにより生成される。カロテンの多くは、α-カロテンまたはβ-カロテンから構成されている。α-カロテンおよびβ-カロテンの生体利用率は、それぞれ、1/24、1/12と見積もられており(非特許文献1参照)、両者の生体利用率は大きく異なる。したがって、飲食物におけるビタミンAの活性を調査するには、飲食物中に含まれるα-カロテンおよびβ-カロテンのそれぞれの個別定量が重要となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
厚生労働省、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」171~172頁、https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf、[令和5年5月11日検索],インターネット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、質量分析法によってα-カロテンおよびβ-カロテンを含む飲食物を測定しようとしても、α-カロテンおよびβ-カロテンはお互いの構造が非常に類似している異性体であるため、両者を区別して分析することが困難となっている。また、液体クロマトグラフィーによる測定においても、一般的な逆相カラム(具体的には、オクタデシル基で表面修飾したシリカゲルが充填されたC18カラム)を用いると、両者の移動相中の動態が類似し、両者の保持時間はほぼ同一であるため、両者を分離することが困難となっている。
【0005】
したがって、本発明は、α-カロテンおよびβ-カロテンを区別して分析できる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の分析方法は、カロテンを液体クロマトグラフィーにより分析する分析方法であって、α-カロテンおよびβ-カロテンを含有する測定試料を、イソブチル基およびオクタデシル基を有する充填剤が充填されているカラムに通過させて、α-カロテンおよびβ-カロテンを分離する。
【発明の効果】
【0007】
第1の態様の分析方法によれば、測定試料中のα-カロテンおよびβ-カロテンを区別して分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1において得られるマスクロマトグラムである。縦軸はピーク面積、横軸は保持時間を示す。
図2は、実施例1において作成した検量線であり、左図がα-カロテンの検量線、右図がβ-カロテンの検量線である。縦軸はピーク面積、横軸は濃度(ng/mL)を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.第1の実施形態
本発明の第1の実施形態の分析方法は、測定試料に対して液体クロマトグラフィー質量分析法を実施する。すなわち、測定試料に対して、液体クロマトグラフィーを実施し、続いて、液体クロマトグラフィーにより分離された測定試料に対して、質量分析法を実施する。
【0010】
測定試料は、α-カロテンおよびβ-カロテン(下記構造式を参照)の両方を含有するものであって、例えば、野菜成分またはそれを含有する液体が挙げられる。測定液が液体(試料液)である場合は、必要に応じて、メタノールなどの有機溶媒;水などで希釈されていてもよい。また、前処理として、塩析のために硫酸ナトリウムなどの添加、遠心分離などを実施してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
通電検査装置
6日前
個人
光フアィバー距離計測器
8日前
個人
光フアィバー距離計測器
8日前
日本精機株式会社
位置検出装置
2日前
個人
バッテリ用交流電流供給装置
8日前
株式会社ハシマ
検針機
5日前
株式会社オービット
検査装置
15日前
株式会社東芝
センサ
15日前
東ソー株式会社
自動分析装置及び方法
2日前
富士電機株式会社
放射線検出器
7日前
DIC株式会社
測定装置
7日前
シスメックス株式会社
分析装置
12日前
株式会社アドバンテスト
試験装置
14日前
株式会社ヨコオ
シートコンタクタ
2日前
個人
ネブライザー
14日前
株式会社タムラ製作所
電流検出器
12日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
5日前
矢崎総業株式会社
電流センサ
6日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
5日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
5日前
ダイハツ工業株式会社
凹部の深さ測定方法
5日前
日鉄テックスエンジ株式会社
情報処理装置
12日前
スタンレー電気株式会社
車両前方視認装置
5日前
株式会社日本マイクロニクス
プローブ
12日前
愛知製鋼株式会社
測量方法及び測量システム
12日前
株式会社エイアンドティー
生体試料分析装置
12日前
JRCモビリティ株式会社
充電用温度判定回路
2日前
アズビル株式会社
温度測定システムおよび方法
12日前
株式会社テイエルブイ
厚さ測定装置及び厚さ測定方法
7日前
セイコーエプソン株式会社
干渉計
2日前
株式会社JVCケンウッド
撮像装置及び測距方法
5日前
内山工業株式会社
分析装置用部材
1日前
日東電工株式会社
分析システム、分析方法
12日前
株式会社東芝
測距装置
12日前
株式会社SCREENホールディングス
観察装置
8日前
浜松ホトニクス株式会社
分光計測装置
6日前
続きを見る