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公開番号2024175888
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093970
出願日2023-06-07
発明の名称電気コネクタおよび接続構造
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/652 20060101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ノイズの低減を実現することができる電気コネクタを提供する。
【解決手段】電気コネクタは、フェルールと、複数の電線と、導電体と、を備えている。フェルールは、先端面、および先端面に交差する第1方向に沿って延在し且つ先端面に開口する複数の挿入孔を含んでいる。複数の電線は、複数の挿入孔に配置されている。導電体は、フェルールに設けられている。フェルールは、複数の挿入孔のうち少なくとも互いに隣り合う一対の挿入孔の間に形成された溝を含んでいる。導電体は、溝に配置された本体部と、第1方向において先端面から突出し且つ第1方向において弾性変形可能な突出部と、を含んでいる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
先端面、および前記先端面に交差する第1方向に沿って延在し且つ前記先端面に開口する複数の挿入孔を含むフェルールと、
前記複数の挿入孔に配置された複数の電線と、
前記フェルールに設けられた導電体と、を備え、
前記フェルールは、前記複数の挿入孔のうち少なくとも互いに隣り合う一対の挿入孔の間に形成された溝を含み、
前記導電体は、前記溝に配置された本体部と、前記第1方向において前記先端面から突出し且つ前記第1方向において弾性変形可能な突出部と、を含む、電気コネクタ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記複数の挿入孔は、前記第1方向から見た場合に第2方向に沿って並んでいる第1挿入孔列と、前記第1方向から見た場合に前記第2方向に交差する第3方向において前記第1挿入孔列の隣に位置し且つ前記第2方向に沿って並んでいる第2挿入孔列と、によって構成されており、
前記溝は、前記第1方向から見た場合に前記第1挿入孔列と前記第2挿入孔列との間に位置し且つ前記第2方向に沿って延在する第1溝領域と、前記第1挿入孔列のうち少なくとも互いに隣り合う一対の挿入孔の間に位置する第2溝領域と、前記第2挿入孔列のうち少なくとも互いに隣り合う一対の挿入孔の間に位置する第3溝領域と、を含み、
前記本体部は、前記第1溝領域に配置された第1本体領域と、前記第2溝領域に配置された第2本体領域と、前記第3溝領域に配置された第3本体領域と、を含み、
前記突出部は、前記第1本体領域、前記第2本体領域および前記第3本体領域のそれぞれから突出している、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記突出部は、前記本体部から突出する第1弾性体と、前記本体部から突出する第2弾性体と、を有し、
前記第1弾性体と前記第2弾性体とは、互いに交差するように配置されている、請求項1または請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記導電体は、一つの板状部材によって一体的に形成されている、請求項1または請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記突出部の表面は、メッキが施されている、請求項1または請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記複数の電線は、フレキシブルフラットケーブルの複数の電線である、請求項1または請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の電気コネクタと、
基板、および前記基板の主面に設けられたグランド電極を有する相手コネクタと、を備え、
前記電気コネクタは、前記先端面が前記主面に対向するように前記相手コネクタに対して接続されており、
前記突出部は、弾性変形した状態で前記グランド電極に接触している、接続構造。
【請求項8】
前記基板は、前記主面から突出し且つ前記電気コネクタの前記フェルールに当接する突出面を含んでいる、請求項7に記載の接続構造。
【請求項9】
前記フェルールは、前記先端面から突出し且つ前記相手コネクタの前記基板に当接する当接面をさらに含み、
前記当接面は、前記第1方向において前記突出部の先端と前記先端面との間に位置している、請求項7に記載の接続構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気コネクタおよび接続構造に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ハウジングと、ハウジングの内部に設けられた複数の端子と、ハウジングの外側に配置されたシールドとを備える電気コネクタが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような電気コネクタでは、シールドが相手コネクタの接地パッドに電気的に接続され、これにより、ノイズの低減が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-96933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような電気コネクタでは、複数の端子がハウジングの内部に設けられているのに対して、シールドはハウジングの外側に配置されているため、ノイズの低減には限界がある。
【0005】
本開示は、ノイズの低減を実現することができる電気コネクタおよび接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電気コネクタは、先端面、および先端面に交差する第1方向に沿って延在し且つ先端面に開口する複数の挿入孔を含むフェルールと、複数の挿入孔に配置された複数の電線と、フェルールに設けられた導電体と、を備え、フェルールは、複数の挿入孔のうち少なくとも互いに隣り合う一対の挿入孔の間に形成された溝を含み、導電体は、溝に配置された本体部と、第1方向において先端面から突出し且つ第1方向において弾性変形可能な突出部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ノイズの低減を実現することができる電気コネクタおよび接続構造を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る接続構造の正面図である。
図2は、図1に示される電気コネクタの平面図である。
図3は、図1に示される電気コネクタの部分拡大図である。
図4は、図3に示されるIV-IV線に沿っての電気コネクタの断面図である。
図5は、図3に示されるV-V線に沿っての電気コネクタの断面図である。
図6は、図1に示される接続構造の断面図である。
図7は、変形例に係る接続構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【0010】
本開示の電気コネクタは、[1]「先端面、および前記先端面に交差する第1方向に沿って延在し且つ前記先端面に開口する複数の挿入孔を含むフェルールと、前記複数の挿入孔に配置された複数の電線と、前記フェルールに設けられた導電体と、を備え、前記フェルールは、前記複数の挿入孔のうち少なくとも互いに隣り合う一対の挿入孔の間に形成された溝を含み、前記導電体は、前記溝に配置された本体部と、前記第1方向において前記先端面から突出し且つ前記第1方向において弾性変形可能な突出部と、を含む、電気コネクタ。」である。
(【0011】以降は省略されています)

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