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公開番号2024175882
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093962
出願日2023-06-07
発明の名称電気コネクタ、および、電気コネクタの製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/46 20060101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ハウジングの保持孔へ電線が確実に挿入された電気コネクタを提供する。
【解決手段】電気コネクタは、それぞれが第1方向に沿って延在すると共に第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の第1電線と、それぞれが第1方向に沿って延在して貫通すると共に第2方向に沿って配列される複数の第1保持孔を有するハウジングと、を備えている。複数の第1保持孔のそれぞれには、複数の第1電線の各先端部の導体が収納される。複数の第1保持孔は、複数の第1電線の各先端がハウジングの前面において露出するように複数の第1電線を保持する。ハウジングには、複数の第1電線を支持しながら複数の第1保持孔のそれぞれに複数の第1電線のそれぞれをハウジングの前面に向かって導入するように構成された第1導入部が設けられている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
それぞれが第1方向に沿って延在すると共に前記第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の第1電線と、
それぞれが前記第1方向に沿って延在して貫通すると共に前記第2方向に沿って配列される複数の第1保持孔を有するハウジングと、を備え、
前記複数の第1保持孔のそれぞれには、前記複数の第1電線の各先端部の導体が収納され、
前記複数の第1保持孔は、前記複数の第1電線の各先端が前記ハウジングの前面において露出するように前記複数の第1電線を保持し、
前記ハウジングには、前記複数の第1電線を支持しながら前記複数の第1保持孔のそれぞれに前記複数の第1電線のそれぞれを前記ハウジングの前記前面に向かって導入するように構成された第1導入部が設けられている、電気コネクタ。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記ハウジングは、前記第1導入部において前記複数の第1電線を支持する領域が視認可能なように構成されている、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記第1導入部には、前記複数の第1保持孔のそれぞれにつながる溝が設けられている、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記複数の第1保持孔のそれぞれにおいて前記溝に隣接する端部にはテーパが設けられている、
請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
それぞれが前記第1方向に沿って延在すると共に前記第2方向に沿って配列される複数の第2電線を更に備え、
前記ハウジングは、それぞれが前記第1方向に沿って延在して貫通すると共に前記第2方向に沿って配列される複数の第2保持孔を更に有し、前記複数の第2保持孔は前記複数の第1保持孔に対して前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に位置しており、
前記複数の第2保持孔のそれぞれには、前記複数の第2電線の各先端部の導体が収納され、
前記複数の第2保持孔は、前記複数の第2電線の各先端が前記ハウジングの前記前面において露出するように前記複数の第2電線を保持し、
前記ハウジングには、前記複数の第2電線を支持しながら前記複数の第2保持孔のそれぞれに前記複数の第2電線のそれぞれを前記ハウジングの前記前面に向かって導入するように構成された第2導入部が形成され、
前記第1導入部及び前記第2導入部は、前記第2導入部が前記第1方向において前記ハウジングの前記前面に対して前記第1導入部よりも離れた位置となるように、階段状に形成されている、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
それぞれが前記第1方向に沿って延在すると共に前記第2方向に沿って配列される複数の第3電線を更に備え、
前記ハウジングは、それぞれが前記第1方向に沿って延在して貫通すると共に前記第2方向に沿って配列される複数の第3保持孔を更に有し、前記複数の第3保持孔は前記複数の第1保持孔に対して前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に位置しており、
前記複数の第3保持孔のそれぞれには、前記複数の第3電線の各先端部の導体が収納され、
前記複数の第3保持孔は、前記複数の第3電線の各先端が前記ハウジングの前記前面において露出するように前記複数の第3電線を保持し、
前記ハウジングには、前記複数の第3電線を支持しながら前記複数の第3保持孔のそれぞれに前記複数の第3電線のそれぞれを前記ハウジングの前記前面に向かって導入するように構成された第3導入部が形成され、
前記第3導入部は、前記第1導入部が面する方向と逆の方向に面している、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記複数の第1電線の少なくとも各先端部を除く部分を覆っている第1被覆部材をさらに備え、前記第1被覆部材によって前記複数の第1電線が一体化される、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
請求項6に記載の電気コネクタを製造する方法であって、
前記ハウジングの前記第1導入部から前記複数の第1保持孔のそれぞれの内側に前記複数の第1電線のそれぞれを導入する工程と、
前記複数の第1電線を導入する工程の後に、前記ハウジングを前記第3方向において反転する工程と、
前記反転する工程の後に、前記ハウジングの前記第3導入部から前記複数の第3保持孔のそれぞれの内側に前記複数の第3電線のそれぞれを導入する工程と、
を備える、電気コネクタの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気コネクタ、および、電気コネクタの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、相手側の電気コネクタに接続可能な電気コネクタの一例が開示されている。この電気コネクタでは、複数の導線のそれぞれが、ハウジングに設けられた各貫通孔に挿入されて固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-069166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した電気コネクタでは、複数の電線(導線)を各貫通孔に挿入している。しかしながら、電線本数の増加や電線径の微小化に伴って、全ての電線をハウジングに設けられた貫通孔に挿入して固定することが難しくなってきている。このため、ハウジングの保持孔へ電線が確実に挿入された電気コネクタが望まれている。
【0005】
本開示は、ハウジングの保持孔へ電線が確実に挿入された電気コネクタおよび電気コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る電気コネクタは、それぞれが第1方向に沿って延在すると共に第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の第1電線と、それぞれが第1方向に沿って延在して貫通すると共に第2方向に沿って配列される複数の第1保持孔を有するハウジングと、を備えている。複数の第1保持孔のそれぞれには、複数の第1電線の各先端部の導体が収納されている。複数の第1保持孔は、複数の第1電線の各先端がハウジングの前面において露出するように複数の第1電線を保持する。ハウジングには、複数の第1電線を支持しながら複数の第1保持孔のそれぞれに複数の第1電線のそれぞれをハウジングの前面に向かって導入するように構成された第1導入部が設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ハウジングの保持孔へ電線が確実に挿入された電気コネクタおよび電気コネクタの製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る電気コネクタを正面から見た正面図である。
図2は、図1に示される電気コネクタをII-II線に沿って切断した断面図である。
図3は、図1に示される電気コネクタを正面から見た斜視図であり、電線の一部を省略した図である。
図4は、図1に示される電気コネクタを後方から見た斜視図であり、電線の一部を省略した図である。
図5は、図1に示される電気コネクタの導入部の溝に電線が配置された状態を拡大して示す斜視図である。
図6は、第2実施形態に係る電気コネクタを後方から見た斜視図であり、電線の一部を省略した図である。
図7は、図6に示す電気コネクタの製造方法を説明するための図である。
図8は、第3実施形態に係る電気コネクタを後方から見た斜視図であり、電線の一部を省略した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
[1]本開示の一実施形態に係る電気コネクタは、それぞれが第1方向に沿って延在すると共に第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の第1電線と、それぞれが第1方向に沿って延在して貫通すると共に第2方向に沿って配列される複数の第1保持孔を有するハウジングと、を備えている。複数の第1保持孔のそれぞれには、複数の第1電線の各先端部の導体が収納されている。複数の第1保持孔は、複数の第1電線の各先端がハウジングの前面において露出するように複数の第1電線を保持する。ハウジングには、複数の第1電線を支持しながら複数の第1保持孔のそれぞれに複数の第1電線のそれぞれをハウジングの前面に向かって導入するように構成された第1導入部が設けられている。
【0010】
この電気コネクタでは、複数の第1電線を支持しながら複数の第1保持孔のそれぞれに複数の第1電線のそれぞれを導入するように構成された第1導入部がハウジングに設けられている。この場合、第1導入部において各第1電線を整えてから第1保持孔に挿入するため、各第1電線を対応する第1保持孔に確実に挿入することができる。よって、ハウジングの保持孔へ電線が確実に挿入された電気コネクタを得ることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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