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公開番号2024173164
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091395
出願日2023-06-02
発明の名称焼結原料の製造方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類C22B 1/16 20060101AFI20241205BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】湿・乾高炉ダストを用いて篩い能率が良く発塵しない方法での焼結原料の製造方法を提案すること。
【解決手段】高炉で発生する湿ダスト、乾ダストを用いて焼結原料を製造する際に、細粒の高炉湿ダストに対し粗粒の高炉乾ダストを体積比で0.15~0.50の割合で、ミキシングバケットを備えるバックホウショベルを用いてよく混合し、ハンドリング性を向上させると共に発塵を抑えて環境汚染を招くことのない方法で焼結原料の製造を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
高炉で発生するダストから焼結原料を製造するに当たり、細粒の高炉湿ダストに対し粗粒の高炉乾ダストを混合してハンドリング性を向上させたものを用いることを特徴とする焼結原料の製造方法。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記高炉湿ダストに対する高炉乾ダストの混合は、体積比で0.15~0.50の割合で混合し、混合ダストの水分量を14.5~20.5質量%に調整することを特徴とする請求項1に記載の焼結原料の製造方法。
【請求項3】
それぞれ別個に積み付けた高炉湿ダストと高炉乾ダストとの混合に当たり、ミキシングバケットを備えるバックホウショベルを用いると共に、そのミキシングバケットによるかき混ぜ後、バックホウショベルによる押し込みと作業を採用して混合した後、篩分けして用いることを特徴とする請求項1または2に記載の焼結原料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製鉄ダストとくに高炉ダストを用いる焼結原料の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、製鉄所においては、高炉や転炉、焼結機や圧延工場等において、鉄等の金属の酸化物を含む製鉄ダストが多量に発生することが知られている。こうした製鉄ダストは、その多くが製鉄工程とくに焼結工場等においてリサイクル使用されるのが普通である。
こうした製鉄ダストのうち高炉ダストなどについては、乾ダストもしくは湿ダストとして回収されるのが普通である。一般に、高炉の炉頂から回収されるガスは、製鉄所内循環エネルギーとしてリサイクルするため、ガス清浄化ラインで除塵している。そうしたガス清浄化ラインでは、まず乾式サイクロンにて粗粒の乾ダストが回収され、その後、湿式回収装置で細粒の湿ダストを回収することとしている。そして、これらはそれぞれ個別にトラックやベルトコンベヤにて貯鉱ヤードに運ばれ、混合されることなく、別々に置かれた後、それぞれの利用先に搬出される。
【0003】
ただし、湿式回収装置で回収された前記湿ダストについては、フィルタープレス方式の脱水機にて脱水した場合、これを焼結原料としてリサイクル使用することができるが、水分が20~30質量%と高く、取扱いが難しい上、焼結操業での生産性を阻害するという問題点がある。
【0004】
その他、代表的な製鉄ダストの処理方法としては、特許文献1に開示されているような方法がある。この方法は、電気炉ダストに炭材とバインダーとを添加することによってブリケットとし、そのブリケットを回転炉床炉内で加熱還元する技術である。しかしながら、この方法は、製鉄ダストの処理方法としては、設備化に多額の資金が必要になるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-52141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、高炉発生ダスト等の製鉄ダストの処理方法としては、とくに湿ダストについては、前述したブリケット化する方法などがよく知られている。しかしながら、この方法の場合、次のような問題点があった。それは、フィルタープレス方式の脱水機などで脱水したダストというのは、上述したように、微粒であることと含水率が比較的高いという特徴がある。そのため、前処理設備やベルト、ホッパーなどへの付着に伴うハンドリング性の悪さが問題となる。そして、この問題は前処理設備(篩)の能率、焼結機でのダスト使用量およびそれにともなう溶銑コストにも悪影響を及ぼすという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、従来技術が抱えている上述した問題点を克服できる高炉湿・乾ダストを用いた焼結原料の製造方法を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、従来技術が抱えている上述した問題点を克服するための方法として開発した方法であって、その要旨とするところは、高炉で発生するダストから焼結原料を製造するに当たり、細粒の高炉湿ダストに対し粗粒の高炉乾ダストを混合してハンドリング性を向上させたものを用いることを特徴とする焼結原料の製造方法である。
【0009】
なお、本発明についてはさらに、次のような方法を採用することがより好ましい実施形態になると考えられる。
(1)前記高炉湿ダストに対する高炉乾ダストの混合は、体積比で0.15~0.50の割合で混合し、混合ダストの水分量を14.5~20.5質量%に調整することを特徴とする請求項1に記載の焼結原料の製造方法。
(2)それぞれ別個に積み付けた高炉湿ダストと高炉乾ダストとの混合に当たり、ミキシングバケットを備えるバックホウショベルを用いると共に、そのミキシングバケットによるかき混ぜ後、バックホウショベルによる押し込み作業を採用して混合した後、篩分けして用いることを特徴とする請求項1または2に記載の焼結原料の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
前記要旨構成に係る本発明方法の採用により、高炉ダストの効率的なリサイクルが実現できる。しかも、本発明によれば高炉湿・乾ダスト混合のための特別の設備建設が不要となりコスト低減に有効である。さらに、本発明方法の採用により、高炉ダスト等の製鉄ダストを大量に有効活用できることから、粉鉄鉱石の購入等を抑えることができ製鉄コスト低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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