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公開番号2024171669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088807
出願日2023-05-30
発明の名称力布構造
出願人ダイハツ工業株式会社,富士シート株式会社
代理人個人
主分類B60N 2/427 20060101AFI20241205BHJP(車両一般)
要約【課題】フレームが湾曲している場合でもバーストラインの破断とエアバッグの展開とを素早く行うことができる力布構造を提供する。
【解決手段】車両のシートに設けられたフレームとエアバッグとを筒状に覆う一組の力布と、前記力布の第一の縁部同士と前記シートのカバーとを縫製することで構成されたバーストラインと、前記力布の第二の縁部同士をつなぐファスナと、を備え、前記フレームは、前記バーストラインに向かって突出する湾曲部を有し、前記力布は、前記湾曲部を覆う前記ファスナの近傍に前記力布の周長を局所的に小さくした短縮部を有する、力布構造。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のシートに設けられたフレームとエアバッグとを筒状に覆う一組の力布と、
前記力布の第一の縁部同士と前記シートのカバーとを縫製することで構成されたバーストラインと、
前記力布の第二の縁部同士をつなぐファスナと、を備え、
前記フレームは、前記バーストラインに向かって突出する湾曲部を有し、
前記力布は、前記湾曲部を覆う前記ファスナの近傍に前記力布の周長を局所的に小さくした短縮部を有する、
力布構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートのエアバッグを覆う力布構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
車両の側面衝突時にシートに着座した乗員を保護するサイドエアバッグが知られている。特許文献1は、シートバックを構成するサイドフレームの側面に固定されたサイドエアバッグを開示する。サイドエアバッグは、側面衝突に伴う衝撃に応じてガスを発生させるインフレータと、インフレータからのガスにより膨張して乗員を受け止めるためのバッグとを有する。このようなサイドエアバッグは、サイドフレームごと力布で筒状に覆われている。この力布は、2枚の布で構成される。2枚の布の前方の縁部は、シートカバーの縁部と縫製されることでバーストラインを構成する。2枚の布の後方の縁部は、ファスナによりつながれている。力布は、バッグが膨張する際の荷重を受けて引っ張られることで、バーストラインを破断させる。バーストラインの破断により、バッグが乗員の側方に膨張しながら展開される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-163973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サイドフレームが湾曲している場合でもバーストラインの破断とバッグの展開とが素早く行われることが望まれる。サイドフレームは、シートに着座した乗員の背中のラインに沿い易いシートバックとするため、車両の前方に突出するように湾曲されていることがある。湾曲部を含むサイドフレームとサイドエアバッグとを力布で覆った場合、湾曲部の後面と力布との間に隙間が形成される。バッグの膨張時、荷重が入力された力布は、湾曲部の後面に近づくことで隙間を狭めるように挙動する。このような力布の挙動は、荷重を素早くバーストラインに伝達することの阻害要因となる。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、サイドフレームなどのフレームが湾曲している場合でもバーストラインの破断とエアバッグの展開とを素早く行うことができる力布構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の力布構造は、車両のシートに設けられたフレームとエアバッグとを筒状に覆う一組の力布と、前記力布の第一の縁部同士と前記シートのカバーとを縫製することで構成されたバーストラインと、前記力布の第二の縁部同士をつなぐファスナと、を備え、前記フレームは、前記バーストラインに向かって突出する湾曲部を有し、前記力布は、前記湾曲部を覆う前記ファスナの近傍に前記力布の周長を局所的に小さくした短縮部を有する。
【発明の効果】
【0007】
上記力布構造は、短縮部を有することで、エアバッグのバーストラインの破断とエアバッグの展開とを素早く行うことができる。短縮部は、短縮部以外の箇所に比べて力布の周長が局所的に小さい箇所である。短縮部を有する力布は、短縮部のない力布に比べて、湾曲部に近づけることができる。つまり、力布と湾曲部の背面との間に形成される隙間を小さくできる。この隙間を小さくすることで、力布はエアバッグの膨張に伴う荷重をバーストラインに素早く伝達することができる。その結果、適切にバーストラインを破断させ、エアバッグを迅速に展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係る力布構造を備えるシートの模式側面図である。
図2は、実施形態1に係る力布構造を示す模式斜視図である。
図3は、実施形態1に係る力布構造における力布の配置を示す説明図である。
図4は、図3のIV-IVで切断した断面図である。
図5は、実施形態1に係る力布構造に用いられた外側力布の展開図である。
図6は、実施形態1に係る力布構造に用いられた内側力布の展開図である。
図7は、実施形態2に係る力布構造を示す模式斜視図である。
図8は、実施形態2に係る力布構造に用いられた外側力布の展開図である。
図9は、従来の力布構造における力布の配置を示す説明図である。
図10は、図9のX-Xで切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態に係る力布構造の詳細を図面に基づいて説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。各図面が示す部材の大きさなどは、説明を明確にする目的で表現されており、必ずしも実際の寸法関係などを表すものではない。なお、図中、「FR」は車両の前方、「RR」は後方、「UP」は上方、「LWR」は下方、「LH」は左方、「RH」は右方を示す。また、図中、「IN」は車両の内側、「OUT」は車両の外側を示す。車両の内側は、車両の左右から車幅の二等分線に近づく側のことである。車両の外側は、車幅の二等分線から車両の左右に遠ざかる側のことである。
【0010】
《実施形態1》
(概要)
実施形態1に係る力布構造の詳細を図1から図6を参照して説明する。実施形態1に係る力布構造は、車両のシート1におけるサイドエアバッグに利用される。この力布構造は、図2,図4に示すように、一組の力布30と、バーストライン40と、ファスナ50と、を備える。一組の力布30は、車両のシートバック12に設けられたサイドフレーム12sとエアバッグ20とを筒状に覆う。バーストライン40は、力布30の第一の縁部同士、つまり本例では前縁同士とシートカバー14とを縫製することで構成される。ファスナ50は、力布30の第二の縁部同士、つまり本例では後縁同士をつなぐ。一方、サイドフレーム12sは、バーストライン40に向って突出する湾曲部を有する。本例では、サイドフレーム12sは、車両の前方に突出する湾曲部を有する。湾曲部は図1,図3を参照して後述する下部湾曲部12bcである。実施形態1に係る力布構造の特徴の一つは、図2,図4に示すように、力布30が、湾曲部を覆うファスナ50の近傍に力布30の周長を局所的に小さくした短縮部32sを有することにある。以下、シート1の構成の概要を述べ、その後に力布構造の詳細を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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