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公開番号2024170093
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087060
出願日2023-05-26
発明の名称走行制御方法及び走行制御装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60W 30/10 20060101AFI20241129BHJP(車両一般)
要約【課題】過去に車両が走行したときの走行軌跡と走行軌跡上における車両の速度プロファイルに基づいて速度プロファイルの利点を生かしつつ、より滑らかな速度プロファイルを生成する。
【解決手段】走行制御方法では、過去に車両が走行したときの走行軌跡と走行軌跡上における車両の速度プロファイルに基づいて、目標走行軌道に沿った位置における目標速度のプロファイルである第1速度プロファイルを生成し(S3)、第1速度プロファイルに基づいて、目標走行軌道上の上限及び下限速度のプロファイルである上限プロファイルと下限プロファイルとを設定し(S4)、上限プロファイルと下限プロファイルとの間に挟まれた速度設定領域内に設定され、且つ車両の加速度及びジャークの少なくとも一方の制約条件を満足するように、目標走行軌道上の目標速度のプロファイルである第2速度プロファイルを生成する(S5)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
自車両の車速である自車速を検出し、
前記自車両の目標走行軌道を設定し、
過去に車両が走行したときの走行軌跡と前記走行軌跡上における前記車両の速度プロファイルに基づいて、前記目標走行軌道に沿った位置における目標速度のプロファイルである第1速度プロファイルを生成し、
前記第1速度プロファイルに基づいて、前記目標走行軌道に沿った位置における上限速度のプロファイルである上限プロファイルと下限速度のプロファイルである下限プロファイルとを設定し、
前記上限プロファイルと前記下限プロファイルとの間に挟まれた領域である速度設定領域内に設定され、且つ前記自車両の加速度及びジャークの少なくとも一方について予め設定した制約条件を満足するように、前記目標走行軌道に沿った位置における目標速度のプロファイルである第2速度プロファイルを生成し、
前記目標走行軌道に沿って前記第2速度プロファイルに従う車速で走行するように前記自車両を制御する、
ことを特徴とする走行制御方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制約条件として、前記自車両の加速度及びジャークの少なくとも一方を変数に含んだ評価関数が最小又は閾値未満になるように前記第2速度プロファイルを生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の走行制御方法。
【請求項3】
前記速度設定領域の幅である速度設定領域幅を、前記第1速度プロファイルの形状に基づいて設定することを特徴とする請求項1に記載の走行制御方法。
【請求項4】
前記第1速度プロファイル上の複数の点の近似直線を生成し、
前記第1速度プロファイル上の点から前記近似直線までの距離に基づいて前記速度設定領域幅を設定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の走行制御方法。
【請求項5】
前記第1速度プロファイル上の隣接する3つの点を含むグループを複数個設定し、
前記隣接する3つの点のうち第1点と第3点との間に挟まれる第2点から前記第1点と前記第3点とを結んだ直線までの距離を前記グループ毎に算出し、
前記第2点から前記第1点と前記第3点とを結んだ直線までの前記距離の最大値に基づいて前記速度設定領域幅を設定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の走行制御方法。
【請求項6】
前記第1速度プロファイル上の少なくとも3つの点の近似直線を生成し、
前記少なくとも3つの点の各々を、これらの点から前記近似直線へ向かうそれぞれの方向へ前記速度設定領域幅だけ移動させた点を、前記速度設定領域の境界点として設定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の走行制御方法。
【請求項7】
前記速度設定領域の上限及び下限の境界点のうちの何れか一方である第1境界点として、前記第1速度プロファイル上の点を設定し、
前記速度設定領域の上限及び下限の境界点のうち他方である第2境界点として、前記少なくとも3つの点の各々を、これらの点から前記近似直線へ向かうそれぞれの方向へ前記速度設定領域幅だけ移動させた点を設定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の走行制御方法。
【請求項8】
前記境界点における車速が許容上限速度を超える場合には前記許容上限速度に補正することを特徴とする請求項6に記載の走行制御方法。
【請求項9】
前記第1境界点又は前記第2境界点における車速が許容上限速度を超える場合には前記許容上限速度に補正することを特徴とする請求項7に記載の走行制御方法。
【請求項10】
前記第1速度プロファイル上の複数の点の近似直線を生成し、
前記第1速度プロファイル上の点から前記近似直線までの距離が閾値以上である第1区間と、前記距離が閾値未満である第2区間とを設定し、
前記第1区間では前記速度設定領域内に前記第2速度プロファイルを生成し、
前記第2区間では前記第1速度プロファイル上の点を通過する前記第2速度プロファイルを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の走行制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、走行制御方法及び走行制御装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、下記特許文献1には、過去の手動運転時の走行車速を学習して、自動走行時の走行速度を、手動運転で走行したときの走行速度に基づいて設定する車両走行制御装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-022353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
過去に車両が手動運転で走行した走行速度を学習した学習モデルを用いて自車両の目標車速の速度プロファイルを設定することにより、乗員の意図に近い車速で自車両を走行させることができる。
しかしながら、学習モデルを用いて生成された速度プロファイルが必ずしも滑らかなプロファイルになるとは限らず、加速度やジャークが大きくなって乗り心地が悪くなる虞がある。
本発明は、過去に車両が走行したときの走行軌跡と走行軌跡上における車両の速度プロファイルに基づいて生成された速度プロファイルの利点を生かしつつ、より滑らかな速度プロファイルを生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様による走行制御方法では、自車両の車速である自車速を検出し、自車両の目標走行軌道を設定し、過去に車両が走行したときの走行軌跡と走行軌跡上における車両の速度プロファイルに基づいて、目標走行軌道に沿った位置における目標速度のプロファイルである第1速度プロファイルを生成し、第1速度プロファイルに基づいて、目標走行軌道に沿った位置における上限速度のプロファイルである上限プロファイルと下限速度のプロファイルである下限プロファイルとを設定し、上限プロファイルと下限プロファイルとの間に挟まれた領域である速度設定領域内に設定され、且つ車両の加速度及びジャークの少なくとも一方について予め設定した制約条件を満足するように、目標走行軌道に沿った位置における目標速度のプロファイルである第2速度プロファイルを生成し、目標走行軌道に沿って第2速度プロファイルに従う車速で走行するように自車両を制御する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、過去に車両が走行したときの走行軌跡と走行軌跡上における車両の速度プロファイルに基づいて生成された速度プロファイルの利点を生かしつつ、より滑らかな速度プロファイルを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の走行制御装置の一例の概略構成図である。
第1実施形態のコントローラの機能構成の一例のブロック図である。
(a)は第1速度プロファイルの一例を模式的に表すグラフであり、(b)は速度設定領域及び第2速度プロファイルの一例の模式図である。
第1実施形態の走行制御方法の一例のフローチャートである。
第2実施形態のコントローラの機能構成の一例のブロック図である。
学習モデルの学習データの一例を説明する模式図である。
第1速度プロファイルの一例の模式図である。
速度設定領域幅の設定方法の一例を説明する模式図である。
速度設定領域の設定方法の一例を説明する模式図である。
速度設定領域の設定方法の一例を説明する模式図である。
速度設定領域の設定方法の一例を説明する模式図である。
第2実施形態の走行制御方法の一例のフローチャートである。
(a)及び(b)は、第3実施形態の走行制御方法の一例を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0009】
(第1実施形態)
(構成)
図1は、実施形態の走行制御装置の例の概略構成図である。自車両1は、自車両1の走行を制御する走行制御装置10を備える。走行制御装置10による走行制御は、自車両1が走行する車線である走行車線の車線形状に基づいて目標走行軌道を設定し、自車両1が目標走行軌道に沿って走行するように自車両1の加速、減速及び操舵を制御する自動制御を含む。例えば、走行制御装置10による走行制御は、自車両1の周辺の走行環境に基づいて、運転者が関与せずに自車両1を自動で運転する自律運転制御であってよい。
【0010】
走行制御装置10は、外界センサ11と、車両センサ12と、測位装置13と、地図データベース(地図DB)14と、ナビゲーション装置15、アクチュエータ17と、コントローラ18とを備える。
外界センサ11は、自車両1に搭載されたレーザレーダやミリ波レーダ、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)など、自車両1の周辺の物体を検出する複数の異なる種類の物体検出センサを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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