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公開番号
2024169091
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023086284
出願日
2023-05-25
発明の名称
ファイバレーザ、励起光源ユニット、及び、ファイバアンプの制御方法
出願人
株式会社フジクラ
,
川崎重工業株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
H01S
3/00 20060101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ジャイアントパルスの発生を抑えたファイバレーザ等を実現する。
【解決手段】ファイバレーザ(1)は、MO部(11)、PA部(12)、電圧検出部(12b3)、及び制御部(12b2)を備えている。PA部(12)は、光ファイバ(12a)、励起光源(LD)、コンデンサ(C)、及びスイッチ(SW2)を備えている。電圧検出部(12b3)は、MO部(11)及び励起光源(LD)に電流を供給する直流電源(PS)の電圧を検出する。制御部(12b2)は、電圧検出部(12b3)にて検出された電圧が予め定められた閾値を上回る状態から下回る状態へと遷移したことをトリガーとして、スイッチ(SW2)を開状態に制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
MO(Master Oscillator)部と、
希土類元素が添加された光ファイバ、該希土類元素を励起させるための励起光を生成する励起光源、該励起光源に並列に接続されたコンデンサ、及び、該励起光源と該コンデンサとを含む閉電流路内に設けられたスイッチを含み、該光ファイバを用いて前記MO部にて生成されたレーザ光を増幅するPA(Power Amplifier)部と、
前記MO部及び前記励起光源に電流を供給する直流電源の電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部にて検出された電圧が予め定められた閾値を上回る状態から下回る状態へと遷移したことをトリガーとして、前記スイッチを開状態に制御する制御部と、を備えている、
ことを特徴とするファイバレーザ。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記MO部は、希土類元素が添加された光ファイバ、該希土類元素を励起させるための励起光を生成する励起光源、及び、該励起光源に並列に接続されたコンデンサを含んでおり、
前記直流電源は、前記MO部に含まれる前記励起光源及び前記PA部に含まれる前記励起光源の双方に電流を供給する、
ことを特徴とする請求項1に記載のファイバレーザ。
【請求項3】
前記スイッチを開状態に制御してから前記PA部に含まれる前記励起光源に供給される電流が0Aになるまでの時間は、100μ秒以下であり、
前記スイッチを開状態に制御してから前記MO部に含まれる前記励起光源に供給される電流が0Aになるまでの時間は、1m秒以上である、
ことを特徴とする請求項2に記載のファイバレーザ。
【請求項4】
前記スイッチは、前記直流電源の負極と前記MO部の前記励起光源との間の電流路上に設けられた負極側スイッチであり、
前記制御部は、前記電圧検出部にて検出された電圧が前記閾値を上回る状態から下回る状態へと遷移したときに、前記負極側スイッチを開状態に制御する
ことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のファイバレーザ。
【請求項5】
前記スイッチは、前記直流電源の負極と前記MO部の前記励起光源との間の電流路上に設けられた負極側スイッチ、及び、前記直流電源の正極と前記MO部の前記励起光源との間の電流路上に設けられた正極側スイッチであり、
前記制御部は、前記電圧検出部にて検出された電圧が前記閾値を上回る状態から下回る状態へと遷移したときに、前記負極側スイッチ及び前記正極側スイッチの一方又は両方を開状態に制御する、
ことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のファイバレーザ。
【請求項6】
前記スイッチは、FET(Field Effect Transistor)である、
ことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載のファイバレーザ。
【請求項7】
希土類元素が添加された光ファイバを含むファイバアンプに用いる励起光源ユニットであって、
前記希土類元素を励起させるための励起光を生成する励起光源と、
前記励起光源に並列に接続されたコンデンサと、
前記励起光源と前記コンデンサとの間の電流路上に設けられたスイッチと、
前記励起光源に電流を供給する直流電源の電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部にて検出された電圧が予め定められた閾値を上回る状態から下回る状態へと遷移したことをトリガーとして、前記スイッチを開状態に制御する制御部と、を備えている、
ことを特徴とする励起光源ユニット。
【請求項8】
MO(Master Oscillator)部と、希土類元素が添加された光ファイバ、該希土類元素を励起させるための励起光を生成する励起光源、該励起光源に並列に接続されたコンデンサ、及び、該励起光源と該コンデンサとの間の電流路上に設けられたスイッチを含み、該光ファイバを用いて前記MO部にて生成されたレーザ光を増幅するPA(Power Amplifier)部と、を備えたファイバレーザの制御方法であって、
前記MO部及び前記励起光源に電流を供給する直流電源の電圧を検出する電圧検出工程と、
前記電圧検出工程にて検出された電圧が予め定められた閾値を上回る状態から下回る状態へと遷移したときに、前記スイッチを開状態に制御する制御工程と、を含んでいる、
ことを特徴とするファイバレーザの制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、MO部とPA部とを備えるファイバレーザに関する。また、そのようなファイバレーザに用いられる励起光源ユニットに関する。また、そのようなファイバレーザの制御方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
レーザ加工等に用いられる高出力ファイバレーザとして、MOPA型のファイバレーザが広く用いられている。MOPA型のファイバレーザを開示した文献としては、例えば、特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-84630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
MOPA型のファイバレーザにおいては、MO部にて生成されたレーザ光をPA部において増幅することによって、高強度のレーザ光を得る。PA部としては、希土類元素が添加された光ファイバと、その希土類元素を励起させるための励起光を生成する励起光源と、を備えたファイバアンプが用いられる。PA部においては、励起光により励起された希土類元素における誘導放出によってレーザ光の増幅が実現される。
【0005】
MOPA型のファイバレーザを緊急停止する場合、MO部からPA部へのレーザ光の供給停止が、PA部における励起光源から希土類元素への励起光の供給停止に先行することがある。そうすると、励起光のエネルギーは、レーザ光の増幅のために消費されることなく、希土類元素に溜め込まれることになる。励起光のエネルギーが希土類元素に溜め込まれた状態では、ノイズなどがトリガーとなって、希土類元素における誘導放出の連鎖が爆発的に進行することがある。そうすると、超高強度のパルス光がPA部から出力されることになる。このようにしてPA部から出力される超高強度のパルス光は、ジャイアントパルスと呼ばれ、周囲の光学部品などにダメージを与える要因になる。
【0006】
本願発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ジャイアントパルスの発生を抑えたファイバレーザ等を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1に係るファイバレーザは、MO(Master Oscillator)部と、希土類元素が添加された光ファイバ、該希土類元素を励起させるための励起光を生成する励起光源、該励起光源に並列に接続されたコンデンサ、及び、該励起光源と該コンデンサとを含む閉電流路内に設けられたスイッチを含み、該光ファイバを用いて前記MO部にて生成されたレーザ光を増幅するPA(Power Amplifier)部と、前記MO部及び前記励起光源に電流を供給する直流電源の電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部にて検出された電圧が予め定められた閾値を上回る状態から下回る状態へと遷移したことをトリガーとして、前記スイッチを開状態に制御する制御部と、を備えている。
【0008】
上記の構成によれば、PA部における励起光源から希土類元素への励起光の供給停止をMO部からPA部へのレーザ光の供給停止に先行させることができる。その結果、ジャイアントパルスの発生を抑えることができる。
【0009】
本発明の態様2に係るファイバレーザにおいては、態様1の構成に加え、前記MO部は、希土類元素が添加された光ファイバ、該希土類元素を励起させるための励起光を生成する励起光源、及び、該励起光源に並列に接続されたコンデンサを含んでおり、前記直流電源は、前記MO部に含まれる前記励起光源及び前記PA部に含まれる前記励起光源の双方に電流を供給する、という構成が採用されている。
【0010】
上記の構成によれば、PA部における励起光源から希土類元素への励起光の供給停止を、より確実にMO部からPA部へのレーザ光の供給停止に先行させることができる。その結果、ジャイアントパルスの発生を、より確実に抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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