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公開番号
2024168733
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085638
出願日
2023-05-24
発明の名称
ガスクロマトグラフおよび質量分析計の消耗品の消耗度評価方法
出願人
株式会社島津製作所
,
学校法人兵庫医科大学
代理人
弁理士法人京都国際特許事務所
主分類
G01N
27/62 20210101AFI20241128BHJP(測定;試験)
要約
【課題】ガスクロマトグラフまたは質量分析計において、試料と接触する位置に設けられた消耗品の消耗度を適切に評価する。
【解決手段】試料と接触する消耗品を備えるガスクロマトグラフに指標物質を含む評価用試料を通過させ、通過してきた該評価用試料を質量分析計で質量分析する分析工程、または、試料と接触する消耗品を備える質量分析計を用いて指標物質を含む評価用試料を質量分析する分析工程と、前記分析工程における質量分析の結果から前記指標物質の信号強度を取得する信号強度取得工程と、前記信号強度取得工程で取得された信号強度と、予め設定された基準信号強度とを比較することにより、前記消耗品の消耗度を評価する評価工程と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
試料と接触する消耗品を備えるガスクロマトグラフに指標物質を含む評価用試料を通過させ、通過してきた該評価用試料を質量分析計で質量分析する分析工程と、
前記分析工程における質量分析の結果から前記指標物質の信号強度を取得する信号強度取得工程と、
前記信号強度取得工程で取得された信号強度と、予め設定された基準信号強度とを比較することにより、前記消耗品の消耗度を評価する評価工程と、
を有するガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記消耗品はセプタム、ガラスインサート、またはカラムである、請求項1に記載のガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法。
【請求項3】
前記評価用試料は少なくとも二種類の前記指標物質を含み、
前記信号強度取得工程において、二種類の前記指標物質の信号強度を取得し、
前記評価工程において、前記信号強度取得工程で取得された二種類の前記指標物質の信号強度の比と、予め設定された基準信号強度比とを比較することにより、前記消耗品の消耗度を評価する、請求項2に記載のガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法。
【請求項4】
前記消耗品がガラスインサートであり、
前記信号強度取得工程において、Lactic acid-2TMS、Benzoic acid-TMS、3-Hydroxybutyric acid-2TMS、Pyruvic acid-meto-TMS、2-Hydroxybutyric acid-2TMS、2-Hydroxyisovaleric acid-2TMS、3-Hydroxyisobutyric acid-2TMS、Elaidic acid-TMS、2-Hydroxyisobutyric acid-2TMS、Uric acid-4TMS、1,5-Anhydro-glucitol-4TMS、Margaric acid-TMS、Glycerol-3TMS、Hippuric acid-TMS、3-Hydroxyisovaleric acid-2TMS、Myristic acid-TMS、Urea-2TMS、Stearic acid-TMS、Palmitic acid-TMS、およびOctanoic acid-TMSからなる第1群から選択される一つの指標物質の信号強度と、Glutamine-3TMS、Glutamic acid-3TMS、Phenylalanine-2TMS、Histidine-3TMS、Asparagine-3TMS、Threitol-4TMS、3-Aminoglutaric acid-2TMS、N-Acetyl-Ornithine-4TMS、Cysteine-3TMS、Alanine-2TMS、4-Hydroxyproline-3TMS、およびMethionine-2TMSからなる第2群から選択される一つの指標物質の信号強度を取得する、請求項3に記載のガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法。
【請求項5】
前記消耗品がカラムであり、
前記信号強度取得工程において、2-Hydroxyisobutyric acid-2TMS、Malic acid-3TMS、3-Aminopropanoic acid-3TMS、Gluconic acid-methyloxime-5TMS、Uric acid-4TMS、Glucosamine-5TMS、Hippuric acid-TMS、Fructose-meto-5TMS、Sorbose-meto-5TMS、および2-Aminoadipic acid-3TMSからなる第3群から選択される一つの指標物質の信号強度と、2-Deoxy-glucose-4TMS、Succinic acid-2TMS、Isocitric acid-4TMS、Ornithine-4TMS、Tyramine-3TMS、Ascorbic acid-4TMS、Citric acid-4TMS、Glucose-meto-5TMS、Kynurenine-3TMS、Rhamnose-meto-4TMS、Xylulose-meto-4TMS、Valine-2TMS、Cystine-4TMS、Glutamic acid-3TMS、Phenylalanine-2TMS、Glutamine-3TMS、およびAlanine-2TMSからなる第4群から選択される一つの指標物質の信号強度を取得する、請求項3に記載のガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法。
【請求項6】
前記指標物質が安定同位体標識されたものである、請求項4又は5に記載のガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法。
【請求項7】
請求項4に記載のガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法に用いられる評価用試料であって、
前記第1群から選択される少なくとも一つの指標物質と、前記第2群から選択される少なくとも一つの指標物質とを含む、ガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価用試料。
【請求項8】
請求項5に記載のガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法に用いられる評価用試料であって、
前記第3群から選択される少なくとも一つの指標物質と、前記第4群から選択される少なくとも一つの指標物質とを含む、ガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価用試料。
【請求項9】
試料と接触する消耗品を備える質量分析計を用いて指標物質を含む評価用試料を質量分析する分析工程と、
前記分析工程における質量分析の結果から前記指標物質の信号強度を取得する信号強度取得工程と、
前記信号強度取得工程で取得された信号強度と、予め設定された基準信号強度とを比較することにより、前記消耗品の消耗度を評価する評価工程と、
を有する質量分析計の消耗品の消耗度評価方法。
【請求項10】
前記消耗品はイオン化室またはフィラメントである、請求項9に記載の質量分析計の消耗品の消耗度評価方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスクロマトグラフおよび質量分析計に用いられる消耗品の消耗度を評価する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
クロマトグラフや質量分析計等の分析装置には、構成部品の中に、使用に伴う劣化や汚染などで交換が必要になる、いわゆる消耗品が含まれている。消耗品の交換が適切に行われないと、測定の精度に影響が出る恐れがある。そのため、多くの分析装置や分析装置制御システムには、消耗品の使用状況や交換の目安をユーザーに通知する機能が備わっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、消耗品の使用度(使用時間、使用回数、使用量)を監視し、該使用度、及び消耗品ごとに予め設定された使用度の上限値に基づいて消耗品の交換予定日を算出する分析装置制御システムが記載されている。このシステムでは、算出された交換予定日が消耗品ごとにディスプレイに表示され、交換予定日を過ぎている消耗品に対しては「交換要」とのアラートがさらに表示される。ユーザーはこれらの表示を確認して消耗品の交換を行うことで、分析装置を適正な状態に保つことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-032022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ガスクロマトグラフの試料気化室に設けられたセプタムやインサート、分離カラム、および質量分析計のイオン化室、該イオン化室のイオン源に設けられたフィラメントなどの消耗品は、測定中、気化あるいはイオン化された試料に曝されている。このような消耗品では、分析装置の使用度だけでなく、測定する試料の性状によっても劣化や汚染の進行度合い(以下「消耗度」とよぶ)が異なる。特許文献1の方法では、そのようなことが考慮されておらず、消耗品の実際の消耗度を評価できていないという問題がある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、ガスクロマトグラフまたは質量分析計において、試料と接触する位置に設けられた消耗品の消耗度を適切に評価することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために成された本発明に係るガスクロマトグラフの消耗品の消耗度評価方法は、
試料と接触する消耗品を備えるガスクロマトグラフに指標物質を含む評価用試料を通過させ、通過してきた該評価用試料を質量分析計で質量分析する分析工程と、
前記分析工程における質量分析の結果から前記指標物質の信号強度を取得する信号強度取得工程と、
前記信号強度取得工程で取得された信号強度と、予め設定された基準信号強度とを比較することにより、前記消耗品の消耗度を評価する評価工程と、
を有する。
【0008】
また、上記課題を解決するために成された本発明に係る質量分析計の消耗品の消耗度評価方法は、
試料と接触する消耗品を備える質量分析計を用いて指標物質を含む評価用試料を質量分析する分析工程と、
前記分析工程における質量分析の結果から前記指標物質の信号強度を取得する信号強度取得工程と、
前記信号強度取得工程で取得された信号強度と、予め設定された基準信号強度とを比較することにより、前記消耗品の消耗度を評価する評価工程と、
を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ガスクロマトグラフまたは質量分析計において、試料と接触する位置に設けられた消耗品の消耗度を適切に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る消耗品の消耗度評価方法の一実施形態において評価を行うガスクロマトグラフ質量分析装置の概略構成図。
上記実施形態の評価手順を示すフローチャート。
ガラスインサートの消耗度評価用指標物質を選定するために実施したクラスター解析の一次解析結果を示す図。
図3におけるクラスターG1の二次解析結果を示す図。
図3におけるクラスターG2、G3の二次解析結果を示す図。
カラムの消耗度評価用指標物質を選定するために実施したクラスター解析の一次解析結果を示す図。
図5におけるクラスターC5の二次解析結果を示す図。
イオン化室の消耗度評価用指標物質を選定するために実施したクラスター解析の一次解析結果を示す図。
図7におけるクラスターM1の二次解析結果を示す図。
図7におけるクラスターM3の二次解析結果を示す図。
図8AのクラスターM11の三次解析結果を示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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