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公開番号2024168669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085543
出願日2023-05-24
発明の名称移動体
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H01M 8/04 20160101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 移動体において、生成したエネルギーを効率良く利用することができる技術を提供する。
【解決手段】 本明細書は、燃料電池とバッテリの少なくとも一方から供給される電力により動作するモータを備える移動体を開示する。移動体は、燃料電池に供給するための水素を貯蔵するメイン水素タンクと、太陽光により発電する太陽光パネルと、水タンクを有しており、太陽光パネルにより発電した電力を電気分解する水電解部と、サブ水素タンクと、制御部と、を備えている。制御部は、バッテリの充電量が所定の値よりも大きい場合には、太陽光パネルにより発電した電力を用いて水タンク内の水を電気分解して、生成した水素をサブ水素タンクに蓄え、バッテリの充電量が所定の値よりも小さい場合には、太陽光パネルにより発電した電力をバッテリに蓄える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料電池とバッテリの少なくとも一方から供給される電力により動作するモータを備える移動体であって、
前記燃料電池に供給するための水素を貯蔵するメイン水素タンクと、
太陽光により発電する太陽光パネルと、
水が貯蔵された水タンクを有しており、前記太陽光パネルにより発電した電力を用いて前記水タンクの水を電気分解する水電解部と、
サブ水素タンクと、
制御部と、
を備えており、
前記制御部は、
前記バッテリの充電量が所定の値よりも大きい場合には、前記太陽光パネルにより発電した電力を用いて前記水タンク内の前記水を電気分解して、生成した水素を前記サブ水素タンクに蓄え、
前記バッテリの充電量が前記所定の値よりも小さい場合には、前記太陽光パネルにより発電した電力を前記バッテリに蓄える、
移動体。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1に記載の移動体であって、
前記制御部は、
前記バッテリの充電量が前記所定の値よりも大きい場合には、前記モータが発電した回生電力を用いて前記水タンク内の前記水を電気分解して、生成した水素を前記サブ水素タンクに蓄え、
前記バッテリの充電量が前記所定の値よりも小さい場合には、前記回生電力を前記バッテリに蓄える、
移動体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の移動体であって、
前記制御部は、
外気温が所定の温度よりも高い場合には、前記所定の値を第1の値に設定し、
外気温が前記所定の温度よりも低い場合には、前記所定の値を前記第1の値よりも低い第2の値に設定する、
移動体。
【請求項4】
請求項1に記載の移動体であって、
前記制御部は、前記燃料電池の発電により発生した水を、前記水タンクに貯蔵する、
移動体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、移動体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、燃料電池から供給される電力により動作するモータを備える燃料電池車が開示されている。この燃料電池車は、ソーラーパネルと、ソーラーパネルにより発電した電力を用いて水を電気分解する水電解部をさらに備えている。特許文献1では、ソーラーパネルにより発電した電力を用いて水を電気分解して水素を生成し、生成した水素を燃料電池の発電に利用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-147126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の通り、特許文献1では、ソーラーパネルにより発電した電力を用いて水を電気分解することにより燃料電池に水素を供給している。しかしながら、燃料電池車等の移動体は、停止している時間が長く、ソーラーパネルにより発電した電力を使用しきれず、当該電力が無駄になってしまう場合がある。すなわち、エネルギー保存の観点において十分ではない。本明細書では、移動体において、生成したエネルギーを効率良く利用することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、第1の態様として、燃料電池とバッテリの少なくとも一方から供給される電力により動作するモータを備える移動体を開示する。前記移動体は、前記燃料電池に供給するための水素を貯蔵するメイン水素タンクと、太陽光により発電する太陽光パネルと、水タンクを有しており、前記太陽光パネルにより発電した電力を電気分解する水電解部と、サブ水素タンクと、制御部と、を備えている。前記制御部は、前記バッテリの充電量が所定の値よりも大きい場合には、前記太陽光パネルにより発電した電力を用いて前記水タンク内の前記水を電気分解して、生成した水素を前記サブ水素タンクに蓄え、前記バッテリの充電量が前記所定の値よりも小さい場合には、前記太陽光パネルにより発電した電力を前記バッテリに蓄える。
【0006】
上記の移動体が備えるモータは、燃料電池とバッテリの少なくとも一方から供給される電力により動作する。そして、制御部は、バッテリの充電量が所定の値よりも大きい場合には、太陽光パネルにより発電した電力を電気分解に用いて、生成した水素を貯蔵し、バッテリの充電量が所定の値よりも小さい場合には、当該電力をバッテリに蓄える。すなわち、この移動体では、バッテリの充電量に応じて、太陽光パネルにより発電した電力の用途を切り換える。したがって、上記の移動体では、太陽光パネルにより発電した電力を無駄にすることなく、当該電力を効率良く利用することができる。
【0007】
第2の態様では、上記第1の態様において、前記制御部は、前記バッテリの充電量が前記所定の値よりも大きい場合には、前記モータが発電した回生電力を用いて前記水タンク内の前記水を電気分解して、生成した水素を前記サブ水素タンクに蓄えてもよく、前記バッテリの充電量が前記所定の値よりも小さい場合には、前記回生電力を前記バッテリに蓄えてもよい。
【0008】
このような構成では、バッテリの充電量に応じて、モータにより発電した回生電力の用途を切り換える。したがって、回生電力を無駄にすることなく、回生電力を効率良く利用することができる。
【0009】
第3の態様では、上記第1又は第2の態様において、前記制御部は、外気温が所定の温度よりも高い場合には、前記所定の値を第1の値に設定してもよく、外気温が前記所定の温度よりも低い場合には、前記所定の値を前記第1の値よりも低い第2の値に設定してもよい。
【0010】
外気温が低いと、バッテリの発電効率及び充電効率が低下する。上記の構成では、外気温が比較的低い場合には、バッテリの充電を実行する充電量の閾値(すなわち、所定の値)をより低い値(すなわち、第2の値)に設定する。すなわち、生成した電力を、性能が低下しているバッテリの充電よりも、水の電気分解(すなわち、水素の生成)に利用する。このように、外気温(すなわち、バッテリの性能)に応じて、生成した電力の用途を切り換える閾値を変更することで、生成したエネルギーをより効率良く利用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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