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公開番号2024168570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085371
出願日2023-05-24
発明の名称画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
出願人富士フイルム株式会社,国立大学法人神戸大学
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類A61B 6/03 20060101AFI20241128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医用画像に視認できない病変が存在する可能性があることを適切に提示することができる画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを得る。
【解決手段】画像処理装置は、医用画像に病変が存在する確率、及び前記医用画像における病変の見易さを表す視認度を導出し、確率が、医用画像に病変が存在することを表し、かつ視認度が、医用画像において病変が視認できないことを表す場合に、医用画像に視認できない病変が存在することを表す情報を報知する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを備える画像処理装置であって、
前記プロセッサは、
医用画像に病変が存在する確率、及び前記医用画像における病変の見易さを表す視認度を導出し、
前記確率が、前記医用画像に前記病変が存在することを表し、かつ前記視認度が、前記医用画像において前記病変が視認できないことを表す場合に、前記医用画像に視認できない病変が存在することを表す情報を報知する
画像処理装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、更に、
前記確率が、前記医用画像に前記病変が存在することを表し、かつ前記視認度が、前記医用画像において前記病変が視認できないことを表す場合と、
前記確率が、前記医用画像に前記病変が存在することを表し、かつ前記視認度が、前記医用画像において前記病変が視認できることを表す場合と、
前記確率が、前記医用画像に前記病変が存在しないことを表す場合と、
のそれぞれの場合で、態様を異ならせて表示する制御を行う
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記医用画像を入力とし、前記確率を出力とする学習済みモデルであって、複数組の前記医用画像及び前記確率を学習用データとして用いて学習された第1の学習済みモデルに対し、診断対象の医用画像を入力することによって前記確率を導出する
請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記医用画像を入力とし、前記視認度を出力とする学習済みモデルであって、複数組の前記医用画像及び前記視認度を学習用データとして用いて学習された第2の学習済みモデルに対し、診断対象の医用画像を入力することによって前記視認度を導出する
請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記確率が、前記医用画像に前記病変が存在することを表す場合、前記医用画像における前記病変が存在すると判断された領域部分を前記第2の学習済みモデルに対して入力することによって前記視認度を導出する
請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記医用画像における1つ以上の間接所見に基づいて、前記確率を導出する
請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記1つ以上の間接所見に基づいて、第1の前記確率を導出し、
前記医用画像に対して病変検出処理を実行することによって第2の前記確率を導出し、
前記第1の前記確率及び前記第2の前記確率に基づいて、第3の前記確率を導出し、
前記第3の前記確率が、前記医用画像に前記病変が存在することを表し、かつ前記視認度が、前記医用画像において前記病変が視認できないことを表す場合に、前記医用画像に視認できない病変が存在することを表す情報を報知する
請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
医用画像に病変が存在する確率、及び前記医用画像における病変の見易さを表す視認度を導出し、
前記確率が、前記医用画像に前記病変が存在することを表し、かつ前記視認度が、前記医用画像において前記病変が視認できないことを表す場合に、前記医用画像に視認できない病変が存在することを表す情報を報知する
処理を画像処理装置が備えるプロセッサが実行する画像処理方法。
【請求項9】
医用画像に病変が存在する確率、及び前記医用画像における病変の見易さを表す視認度を導出し、
前記確率が、前記医用画像に前記病変が存在することを表し、かつ前記視認度が、前記医用画像において前記病変が視認できないことを表す場合に、前記医用画像に視認できない病変が存在することを表す情報を報知する
処理を画像処理装置が備えるプロセッサに実行させるための画像処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数種類の病変の検出処理が行われた医用画像における病変の検出領域に対し、予め定められた条件に基づいて優先度を判定し、判定した優先度に応じて、医用画像において検出された検出領域の表示形態を変化させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-029387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
病変を有する患者の診断対象部位を撮影して得られた医用画像において、病変が医用画像に描出されない場合、もしくは、わずかに描出される場合がある。この場合、医用画像の読影者は、病変自体を視認できなくても病変の発生に伴う周辺組織の形状及び性状の変化に基づいて、病変の発生有無を判断する。従って、この場合、読影者を効果的に支援するために、医用画像に視認できない病変が存在する可能性があることを読影者に適切に提示することが好ましい。
【0005】
本開示は、以上の事情を鑑みてなされたものであり、医用画像に視認できない病変が存在する可能性があることを適切に提示することができる画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の画像処理装置は、少なくとも一つのプロセッサを備える画像処理装置であって、プロセッサは、医用画像に病変が存在する確率、及び医用画像における病変の見易さを表す視認度を導出し、確率が、医用画像に病変が存在することを表し、かつ視認度が、医用画像において病変が視認できないことを表す場合に、医用画像に視認できない病変が存在することを表す情報を報知する。
【0007】
第2の態様の画像処理装置は、第1の態様の画像処理装置において、プロセッサは、更に、確率が、医用画像に病変が存在することを表し、かつ視認度が、医用画像において病変が視認できないことを表す場合と、確率が、医用画像に病変が存在することを表し、かつ視認度が、医用画像において病変が視認できることを表す場合と、確率が、医用画像に病変が存在しないことを表す場合と、のそれぞれの場合で、態様を異ならせて表示する制御を行う。
【0008】
第3の態様の画像処理装置は、第1の態様又は第2の態様の画像処理装置において、プロセッサは、医用画像を入力とし、確率を出力とする学習済みモデルであって、複数組の医用画像及び確率を学習用データとして用いて学習された第1の学習済みモデルに対し、診断対象の医用画像を入力することによって確率を導出する。
【0009】
第4の態様の画像処理装置は、第1の態様から第3の態様の何れか1態様の画像処理装置において、プロセッサは、医用画像を入力とし、視認度を出力とする学習済みモデルであって、複数組の医用画像及び視認度を学習用データとして用いて学習された第2の学習済みモデルに対し、診断対象の医用画像を入力することによって視認度を導出する。
【0010】
第5の態様の画像処理装置は、第4の態様の画像処理装置において、プロセッサは、確率が、医用画像に病変が存在することを表す場合、医用画像における病変が存在すると判断された領域部分を第2の学習済みモデルに対して入力することによって視認度を導出する。
(【0011】以降は省略されています)

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