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公開番号
2024168318
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023084877
出願日
2023-05-23
発明の名称
エアトラップチャンバの濾過部材
出願人
日機装株式会社
代理人
個人
主分類
A61M
1/36 20060101AFI20241128BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】エアトラップチャンバ内でプライミング液と血液との流れる方向が異なることを利用して気泡の残留を抑制することができるエアトラップチャンバの濾過部材を提供する。
【解決手段】血液浄化治療時に患者の血液を流動させる血液回路に接続されたエアトラップチャンバ7内に取り付けられ、エアトラップチャンバ7内にて順方向に流れる血液を通過させて血液中の異物を捕捉する濾過孔hを有するエアトラップチャンバの濾過部材8であって、順方向αに対して逆方向βに流れるプライミング液が濾過孔hを通過するのを規制する非濾過状態と、順方向αに流れる血液が濾過孔hを通過するのを許容する濾過状態とで切り替え可能とされるとともに、順方向αに流れる血液により非濾過状態から濾過状態に切り替えられるものである。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
血液浄化治療時に患者の血液を流動させる血液回路に接続されたエアトラップチャンバ内に取り付けられ、前記エアトラップチャンバ内にて順方向に流れる血液を通過させて血液中の異物を捕捉する濾過孔を有するエアトラップチャンバの濾過部材であって、
前記順方向に対して逆方向に流れるプライミング液が前記濾過孔を通過するのを規制する非濾過状態と、前記順方向に流れる血液が前記濾過孔を通過するのを許容する濾過状態とで切り替え可能とされるとともに、前記順方向に流れるプライミング液又は血液により前記非濾過状態から前記濾過状態に切り替えられるエアトラップチャンバの濾過部材。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記エアトラップチャンバ内に固定され、前記非濾過状態及び濾過状態のときプライミング液及び血液を流通させる固定部と、
前記濾過孔が形成され、前記非濾過状態のとき前記固定部と離間して前記逆方向に流れるプライミング液を離間部を介して流通させるとともに、前記順方向に流れるプライミング液又は血液により変位して前記固定部を覆うことにより前記非濾過状態から前記濾過状態に切り替える切替本体部と、
前記切替本体部による前記固定部を覆った状態をロックして前記濾過状態を保持するロック部と、
を具備した請求項1記載のエアトラップチャンバの濾過部材。
【請求項3】
前記非濾過状態は、前記切替本体部と前記固定部とが一部重なり合った状態とされるとともに、前記濾過状態は、前記切替本体部と前記固定部とが完全に重なり合った状態とされる請求項2記載のエアトラップチャンバの濾過部材。
【請求項4】
上部が開口しつつ側面に前記濾過孔が形成されるとともに、前記エアトラップチャンバ内で固定された固定本体部と、
前記開口を開閉可能に取り付けられ、前記非濾過状態のとき前記開口を開放状態として前記逆方向に流れるプライイング液を前記開口を介して流通させるとともに、前記順方向に流れるプライミング液又は血液により変位して前記開口を閉止状態とすることにより前記非濾過状態から前記濾過状態に切り替える切替蓋部と、
前記切替蓋部による前記開口の閉止状態をロックして前記濾過状態を保持するロック部と、
を具備した請求項1記載のエアトラップチャンバの濾過部材。
【請求項5】
前記濾過孔が形成された第1部材及び第2部材から成り、前記非濾過状態のとき前記第1部材及び第2部材が離間して配設され、前記逆方向に流れるプライミング液を離間した部位を介して流通させるとともに、前記順方向に流れるプライミング液又は血液により前記第1部材及び第2部材が揺動して合致することにより前記非濾過状態から前記濾過状態に切り替える揺動本体部と、
前記第1部材及び第2部材が合致した状態をロックして前記濾過状態を保持するロック部と、
を具備した請求項1記載のエアトラップチャンバの濾過部材。
【請求項6】
第1の開口部が形成されるともに、前記エアトラップチャンバ内で固定された第1本体部と、
第2の開口部が形成されるとともに、第1本体部と重ね合わせた状態で配設され、前記非濾過状態のとき前記第1の開口部と第2の開口部とが離間して前記逆方向に流れるプライミング液を前記第1の開口部を介して流通させるとともに、前記順方向に流れるプライミング液又は血液により変位して前記第1本体部を覆うことにより前記第1の開口部及び前記第2の開口部が一部合致して前記濾過孔が形成され、前記非濾過状態から前記濾過状態に切り替える第2本体部と、
前記第2本体部が前記第1本体部を覆った状態をロックして前記濾過状態を保持するロック部と、
を具備した請求項1記載のエアトラップチャンバの濾過部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば血液を体外循環させるための血液回路に接続されて体外循環中の血液の除泡を図るためのエアトラップチャンバの濾過部材に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、透析治療時においては、採取した患者の血液を体外循環させて再び体内に戻すための血液回路が用いられている。かかる血液回路は、血液浄化器としてのダイアライザと接続される動脈側血液回路及び静脈側血液回路を有して構成されており、その流路の途中には、血液ポンプが配設されるとともに、体外循環中の血液の除泡を図るためのエアトラップチャンバが接続されている。
【0003】
従来のエアトラップチャンバは、例えば特許文献1で開示されているように、内部に所定容量の収容空間を有するとともに、当該収容空間内に血液を導入する導入口及び当該収容空間から血液を導出する導出口がそれぞれ形成されて構成されていた。また、エアトラップチャンバ内には、血液を通過させつつ血栓等の異物を捕捉し得る濾過部材が取り付けられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-309975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のエアトラップチャンバの濾過部材は、血液回路内にてプライミング液を流動させて洗浄するプライミング時(特にオーバーフロー工程時)において、
プライミング液に含まれる気泡が付着して残留する虞があった。一方、通常、プライミング時のプライミング液と血液浄化治療時の血液とでは、エアトラップチャンバ内を流れる方向が逆(血液浄化治療時の順方向に対してプライミング時には逆方向)になることが多いことから、本出願人は、これを利用してプライミング時に残留する気泡を抑制することを鋭意検討した。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、エアトラップチャンバ内でプライミング液と血液との流れる方向が異なることを利用して気泡の残留を抑制することができるエアトラップチャンバの濾過部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一実施形態のエアトラップチャンバの濾過部材は、血液浄化治療時に患者の血液を流動させる血液回路に接続されたエアトラップチャンバ内に取り付けられ、前記エアトラップチャンバ内にて順方向に流れる血液を通過させて血液中の異物を捕捉する濾過孔を有するエアトラップチャンバの濾過部材であって、前記順方向に対して逆方向に流れるプライミング液が前記濾過孔を通過するのを規制する非濾過状態と、前記順方向に流れる血液が前記濾過孔を通過するのを許容する濾過状態とで切り替え可能とされるとともに、前記順方向に流れるプライミング液又は血液により前記非濾過状態から前記濾過状態に切り替えられる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、順方向に対して逆方向に流れるプライミング液が濾過孔を通過するのを規制する非濾過状態と、順方向に流れる血液が濾過孔を通過するのを許容する濾過状態とで切り替え可能とされるとともに、順方向に流れるプライミング液又は血液により非濾過状態から濾過状態に切り替えられるので、エアトラップチャンバ内でプライミング液と血液との流れる方向が異なることを利用して気泡の残留を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態(第1~4の実施形態)に係るエアトラップチャンバの濾過部材が適用される血液回路(血液浄化治療時)を示す模式図
本実施形態に適用される血液回路(プライミング時)を示す模式図
本発明の第1の実施形態に適用されるエアトラップチャンバ(プライミング時)及び濾過部材(非濾過状態)を示す模式図
本実施形態に適用されるエアトラップチャンバ(血液浄化治療時)及び濾過部材(濾過状態)を示す模式図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材における固定部を示す正面図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材における切替本体部を示す正面図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材が非濾過状態にあるときを示す模式図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材が濾過状態にあるときを示す模式図
本発明の第2の実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材が非濾過状態にあるときを示す模式図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材が濾過状態にあるときを示す模式図
本発明の第3の実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材が非濾過状態にあるときを示す模式図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材が濾過状態にあるときを示す模式図
本発明の第4の実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材における第1本体部を示す模式図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材における第2本体部を示す模式図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材が非濾過状態にあるときを示す模式図
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材が濾過状態にあるときを示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るエアトラップチャンバの濾過部材は、血液回路に接続されたエアトラップチャンバ内に取り付けられて血栓等の異物を捕捉するもので、適用される血液回路は、図1に示すように、先端に動脈側穿刺針aが接続された動脈側血液回路1と、先端に静脈側穿刺針bが接続された静脈側血液回路2とから主に構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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