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公開番号2024166970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083420
出願日2023-05-19
発明の名称特装車
出願人極東開発工業株式会社
代理人弁理士法人はなぶさ特許商標事務所,弁理士法人落合特許事務所
主分類B60P 1/28 20060101AFI20241122BHJP(車両一般)
要約【課題】サブフレームの左・右縦桁で挟まれた空間スペースが、架装体傾動用の枢軸(左・右ピン)のために減ぜられるのを回避可能として、その空間スペースでの設計自由度を高める。
【解決手段】架装体の下方に配置されてシャシフレーム1上に搭載され且つ架装体を枢軸を介して後方傾動可能に支持するサブフレーム10を備えた特装車において、前記枢軸は、サブフレーム10の右縦桁12の後部に基部が固定され且つ先部が右側方に延出する右ピンP2と、右ピンP2と同一軸線上に配置されてサブフレームの左縦桁11の後部に基部が固定され且つ先部が左側方に延出する左ピンP1とから分割構成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
架装体(2)と、その架装体(2)の下方に配置されてシャシフレーム(1)上に搭載され且つ前記架装体(2)を枢軸(P1,P2)を介して後方傾動可能に支持するサブフレーム(10)と、このサブフレーム(10)と前記架装体(2)間に介設されて前記後方傾動を強制的に行わせる駆動装置(CY)とを備え、前記サブフレーム(10)が、左右方向に互いに間隔をおいて前後方向に各々延びる左・右縦桁(11,12)を含む特装車において、
前記枢軸は、前記右縦桁(12)の後部に基部(Pb)が固定され且つ先部(Pa)が右側方に延出する右ピン(P2)と、その右ピン(P2)と同一軸線上に配置されて前記左縦桁(11)の後部に基部(Pb)が固定され且つ先部(Pa)が左側方に延出する左ピン(P1)とから分割構成されることを特徴とする特装車。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記左・右縦桁(11,12)間には、車載付属品(L3,L4)が前記左・右ピン(P1,P2)と側面視で少なくとも一部がオーバラップするように配置されることを特徴とする、請求項1に記載の特装車。
【請求項3】
前記サブフレーム(10)には、前記架装体(2)の重量を受け止め可能な複数のロードセル(L1~L4)が連結され、
前記付属品は、少なくとも一部のロードセル(L3,L4)であることを特徴とする、請求項2に記載の特装車。
【請求項4】
前記右ピン(P2)は、前記右縦桁(12)に固着した円筒状の右支持ボス(15)に、また前記左ピン(P1)は、前記左縦桁(11)に固着した円筒状の左支持ボス(14)にそれぞれ挿着されることを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の特装車。
【請求項5】
前記右支持ボス(15)は、前記右縦桁(12)に係合する外向きの外側段差部(s1)と、前記右ピン(P2)の外周フランジ部(Pf)に係合する内側段差部(s2)とを有し、また前記左支持ボス(14)は、前記左縦桁(11)に係合する外向きの外側段差部(s1)と、前記左ピン(P1)の外周フランジ部(Pf)に係合する内側段差部(s2)とを有することを特徴とする、請求項4に記載の特装車。
【請求項6】
前記サブフレーム(10)の後部には、前前記左・右ピン(P1,P2)間に介在する前記ロードセル(L3,L4)を覆うカバー(18)が支持されることを特徴とする、請求項3に記載の特装車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特装車、特に架装体と、その架装体の下方に配置されてシャシフレーム上に搭載され且つ架装体を枢軸を介して後方傾動可能に支持するサブフレームと、このサブフレームと架装体間に介設されて架装体の後方傾動を強制的に行わせる駆動装置とを備え、サブフレームが、左右方向に互いに間隔をおいて前後方向に各々延びる左・右縦桁を含む特装車に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
架装体を枢軸を介して後方傾動可能に支持するシャシフレームと、架装体の後方傾動を強制的に行わせる駆動装置とを備え、シャシフレームが、左右方向に互いに間隔をおいて前後方向に各々延びる左・右縦桁を有している特装車は、例えば下記の特許文献1に開示されるように従来公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭50-87620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の特装車では、シャシフレームの左・右縦桁に両端支持されてシャシフレームを横切る長い1本の枢軸により架装体が傾動可能に支持されている。そのため、その左・右縦桁間に挟まれた、上記枢軸が横切る車体空間には、車載付属品を配備できず、それだけ付属品の配置自由度が狭くなる問題がある。そして、この問題は、シャシフレーム上に搭載されるサブフレームに架装体を傾動可能に軸支させる特装車においても、同様に発生する。
【0005】
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、従来構造の課題を解決可能として特装車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明は、架装体と、その架装体の下方に配置されてシャシフレーム上に搭載され且つ前記架装体を枢軸を介して後方傾動可能に支持するサブフレームと、このサブフレームと前記架装体間に介設されて前記後方傾動を強制的に行わせる駆動装置とを備え、前記サブフレームが、左右方向に互いに間隔をおいて前後方向に各々延びる左・右縦桁を含む特装車において、前記枢軸は、前記右縦桁の後部に基部が固定され且つ先部が右側方に延出する右ピンと、その右ピンと同一軸線上に配置されて前記左縦桁の後部に基部が固定され且つ先部が左側方に延出する左ピンとから分割構成されることを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記左・右縦桁間には、車載付属品が前記左・右ピンと側面視で少なくとも一部がオーバラップするように配置されることを第2の特徴とする。
【0008】
また本発明は、第2の特徴に加えて、前記サブフレームには、前記架装体の重量を受け止め可能な複数のロードセルが連結され、前記付属品は、少なくとも一部のロードセルであることを第3の特徴とする。
【0009】
また本発明は、第1~第3の何れかの特徴に加えて、前記右ピンは、前記右縦桁に固着した円筒状の右支持ボスに、また前記左ピンは、前記左縦桁に固着した円筒状の左支持ボスにそれぞれ挿着されることを第4の特徴とする。
【0010】
また本発明は、第4の特徴に加えて、前記右支持ボスは、前記右縦桁に係合する外向きの外側段差部と、前記右ピンの外周フランジ部に係合する内側段差部とを有し、また前記左支持ボスは、前記左縦桁に係合する外向きの外側段差部と、前記左ピンの外周フランジ部に係合する内側段差部とを有することを第5の特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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