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公開番号2024156452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070929
出願日2023-04-24
発明の名称作業車
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人R&C
主分類B60K 20/02 20060101AFI20241029BHJP(車両一般)
要約【課題】前進側及び後進側に操作可能な走行用の変速装置を備えた作業車において、変速装置及びエンジンのアクセル部の操作性を向上させる。
【解決手段】変速操作具14の前進側F1への操作及び変速操作具14の後進側R1への操作を取り出す操作取り出し機構27が備えられている。操作取り出し機構27によって取り出された変速操作具14の前進側F1への操作をアクセル部に伝達して、アクセル部を高速側に操作し、且つ、操作取り出し機構27によって取り出された変速操作具14の後進側R1への操作をアクセル部に伝達して、アクセル部を高速側に操作する連係機構31が備えられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、走行装置と、前記エンジンの動力を前進側及び後進側に変速して前記走行装置に伝達する変速装置と、人為的に操作可能で、前記変速装置を前進側及び後進側に操作可能な変速操作具とが備えられ、
前記変速操作具の前進側への操作及び前記変速操作具の後進側への操作を取り出す操作取り出し機構と、
前記操作取り出し機構によって取り出された前記変速操作具の前進側への操作を前記エンジンのアクセル部に伝達して、前記アクセル部を高速側に操作し、且つ、前記操作取り出し機構によって取り出された前記変速操作具の後進側への操作を前記アクセル部に伝達して、前記アクセル部を高速側に操作する連係機構とが備えられている作業車。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記変速操作具は、前後に揺動操作可能な変速ペダルであり、
前記操作取り出し機構は、前記変速ペダルの前進側及び後進側への操作により一方側及び他方側に揺動する第1部材と、前記第1部材に形成されたカム部に接触する第2部材と、前記第2部材を前記カム部に押圧されるように付勢することにより前記第1部材を前記変速ペダルの中立位置に付勢する付勢部材とを有し、
前記連係機構は、前記変速ペダルが前進側及び後進側に操作されると、前記カム部による前記第2部材の操作を前記アクセル部に伝達して、前記アクセル部を高速側に操作する請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記第1部材は、前記変速装置の操作軸に取り付けられ、
前記変速ペダルと前記第1部材とに亘って接続された接続部材が備えられ、
前記変速ペダルが操作されると、前記接続部材及び前記第1部材を介して、前記操作軸が操作される請求項2に記載の作業車。
【請求項4】
揺動支点周りに揺動可能な連係アームが備えられ、
前記連係アームは、前記第2部材の操作が前記連係アームの一方側の部分に伝達されることにより、前記揺動支点周りに揺動し、
前記連係機構は、前記連係アームの他方側の部分の動作を前記アクセル部に伝達して、前記アクセル部を高速側に操作する請求項2又は3に記載の作業車。
【請求項5】
前記連係アームにおける前記揺動支点から他方側の部分までの長さが、前記連係アームにおける前記揺動支点から一方側の部分までの長さよりも、長いものに設定されている請求項4に記載の作業車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの動力を変速して走行装置に伝達する変速装置を備えた作業車に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1では、作業車の一例であるトラクタにおいて、変速装置の一例として、前進側及び後進側に変速可能な静油圧式の無段変速装置を装備したものが開示されている。変速操作具と無段変速装置とが機械的に接続されており、変速操作具が中立位置から前進側に操作されると、無段変速装置が前進側に操作され、変速操作具が中立位置から後進側に操作されると、無段変速装置が後進側に操作される。
【0003】
トラクタでは、アクセルレバーが備えられ、アクセルレバーとエンジンのアクセル部とがワイヤ等により機械的に接続されて、アクセルレバーが操作されることにより、エンジンのアクセル部が操作されるように構成されることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-23795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1において作業者は、変速操作具を操作することに加えて、アクセルレバーを操作することがあるので、操作性の面で改善の余地がある。
本発明は、前進側及び後進側に操作可能な走行用の変速装置を備えた作業車において、変速装置及びエンジンのアクセル部の操作性を向上させることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の作業車は、エンジンと、走行装置と、前記エンジンの動力を前進側及び後進側に変速して前記走行装置に伝達する変速装置と、人為的に操作可能で、前記変速装置を前進側及び後進側に操作可能な変速操作具とが備えられ、前記変速操作具の前進側への操作及び前記変速操作具の後進側への操作を取り出す操作取り出し機構と、前記操作取り出し機構によって取り出された前記変速操作具の前進側への操作を前記エンジンのアクセル部に伝達して、前記アクセル部を高速側に操作し、且つ、前記操作取り出し機構によって取り出された前記変速操作具の後進側への操作を前記アクセル部に伝達して、前記アクセル部を高速側に操作する連係機構とが備えられている。
【0007】
本発明によると、変速操作具が前進側に操作されると、変速装置が前進側に操作されるのであり、変速操作具の前進側への操作が、操作取り出し機構及び連係機構を介してエンジンのアクセル部に伝達されて、エンジンのアクセル部が高速側に操作される。
変速操作具が後進側に操作されると、変速装置が後進側に操作されるのであり、変速操作具の後進側への操作が、操作取り出し機構及び連係機構を介してエンジンのアクセル部に伝達されて、エンジンのアクセル部が高速側に操作される。
【0008】
これにより、変速操作具が操作されると、変速装置の操作及びエンジンのアクセル部の操作の両方が行われる点、並びに、変速操作具が前進側に操作されても後進側に操作されても、エンジンのアクセル部が操作される点によって、作業車における変速装置及びエンジンのアクセル部の操作性を向上させることができる。
【0009】
本発明において、前記変速操作具は、前後に揺動操作可能な変速ペダルであり、前記操作取り出し機構は、前記変速ペダルの前進側及び後進側への操作により一方側及び他方側に揺動する第1部材と、前記第1部材に形成されたカム部に接触する第2部材と、前記第2部材を前記カム部に押圧されるように付勢することにより前記第1部材を前記変速ペダルの中立位置に付勢する付勢部材とを有し、前記連係機構は、前記変速ペダルが前進側及び後進側に操作されると、前記カム部による前記第2部材の操作を前記アクセル部に伝達して、前記アクセル部を高速側に操作すると好適である。
【0010】
本発明によると、変速操作具は前後に揺動操作可能な変速ペダルである。操作取り出し機構において、第2部材が付勢部材により第1部材のカム部に押圧されることにより、変速ペダルが前進側に操作されても後進側に操作されても、変速ペダルは中立位置に付勢される。
(【0011】以降は省略されています)

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