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公開番号2024156828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2024125674,2023142199
出願日2024-08-01,2019-03-11
発明の名称排水管継手
出願人株式会社クボタケミックス
代理人個人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20241029BHJP(上水;下水)
要約【課題】排水性能に優れる排水管継手を提供する。
【解決手段】排水管継手10は、上管接続部14と下管接続部(20)とを有する縦筒状の管本体(12)、および管本体から側方に分岐する横管接続部24を備える。管本体の内周面には、偏流板32が形成される。偏流板は、平面視で管本体の軸中心に向かって膨らむ形状を有し、その上面(32b)は、基端中央部が最も高く、突出端(32a)に向かって低くなる凸状に形成される。偏流板の突出端と下面(32c)との境界周縁には、直角または鋭角のエッジ部(32d)が形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上端部に形成される上管接続部と下端部に形成される下管接続部とを有する縦筒状の管本体、および前記管本体から側方に分岐する横管接続部を備え、前記下管接続部にベンド管が接続される排水管継手であって、
前記管本体の内周面から突出する複数の偏流板を備え、
前記偏流板は、前記横管接続部の軸中心よりも上方であって、かつ前記上管接続部に接続される上部立て管の下端よりも下方に配置され、
前記偏流板は、平面視で前記管本体の軸中心に向かって膨らむ形状を有し、
前記偏流板の上面は、基端中央部が最も高く、突出端に向かって低くなる凸状に形成され、
前記偏流板の突出端と下面との境界周縁に所定角度のエッジ部が形成され、
前記エッジ部の所定角度は、直角または鋭角であり、
当該排水管継手は、合成樹脂製であって、複数の部材を組み合わせることで構成されている(但し、前記偏流板が形成されている円筒部の下端が、前記横管接続部の基端側開口の上縁よりも下方に垂れ下がる場合を除く)、排水管継手。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
上端部に形成される上管接続部と下端部に形成される下管接続部とを有する縦筒状の管本体、および前記管本体から側方に分岐する横管接続部を備え、前記下管接続部にベンド管が接続される排水管継手であって、
前記管本体の内周面から突出する複数の偏流板を備え、
前記偏流板は、前記横管接続部の軸中心よりも上方であって、かつ前記上管接続部に接続される上部立て管の下端よりも下方に配置され、
前記偏流板は、平面視で前記管本体の軸中心に向かって膨らむ形状を有し、
前記偏流板の上面は、基端中央部が最も高く、突出端に向かって低くなる凸状に形成され、かつ前記管本体の径方向における前記偏流板の最大部分の縦断面において凸曲線を有し、
前記偏流板の突出端と下面との境界周縁に所定角度のエッジ部が形成され、
前記エッジ部の所定角度は、直角または鋭角であり、
当該排水管継手は、合成樹脂製であって、複数の部材を組み合わせることで構成されている(但し、前記偏流板が形成されている円筒部の下端が、前記横管接続部の基端側開口の上縁よりも下方に垂れ下がる場合を除く)、排水管継手。
【請求項3】
前記偏流板の下面は、略水平面状に形成される、請求項1または2記載の排水管継手。
【請求項4】
前記管本体の径方向における前記偏流板の最大部分の突出長さは、前記管本体の径方向と直交する方向における前記偏流板の最大部分の幅よりも小さい、請求項1から3のいずれかに記載の排水管継手。
【請求項5】
前記管本体の径方向における前記偏流板の最大部分の突出長さは、5mm以上25mm以下である、請求項1から4のいずれかに記載の排水管継手。
【請求項6】
前記管本体の径方向と直交する方向における前記偏流板の最大部分の幅は、10mm以上85mm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の排水管継手。
【請求項7】
前記偏流板よりも下方の位置において、前記管本体の内周面に形成された1つの旋回羽根を備え、
前記偏流板は、平面視で前記旋回羽根とずれた周方向位置に配置される、請求項1から6のいずれかに記載の排水管継手。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、排水管継手に関し、特にたとえば、排水立て管と排水横枝管との合流部分に設けられる、排水管継手に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の排水管継手の一例が特許文献1に開示される。特許文献1の排水集合管(排水管継手)は、筒状胴部(管本体)の上下端部に縦排水管を接続する縦接続口(上管接続部および下管接続部)を有し、筒状胴部の周壁に横枝管を接続する横接続口(横管接続部)を有する。また、筒状胴部の内部に、縦排水管から流下してくる排水流を一方に偏らせるべく縦管軸線に対して傾斜して設けられた偏流板と、偏流板の下方において排水流に旋回を与えるべく設けられた旋回羽根とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-37371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、偏流板が縦管軸線に対して傾斜する平板状に形成されるので、排水は偏流板によって直線的に偏流される。しかし、偏流させた排水が直線的に流れると、偏流板の対面側の横管接続部などに排水が流入し易くなってしまう。また、横管接続部への排水の流入を防ぐために邪魔板を設置すると、排水が邪魔板に勢いよく衝突してそこで乱流が発生する。すると、洗濯排水などが泡立ち、排水管内が閉塞して封水の跳ね出し等のトラブルが発生してしまう恐れがある。このため、より排水性能を向上させた排水管継手が望まれる。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、排水管継手を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、排水性能に優れる、排水管継手を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、上端部に形成される上管接続部と下端部に形成される下管接続部とを有する縦筒状の管本体、および管本体から側方に分岐する横管接続部を備え、下管接続部にベンド管が接続される排水管継手であって、管本体の内周面から突出する複数の偏流板を備え、偏流板は、横管接続部の軸中心よりも上方であって、かつ上管接続部に接続される上部立て管の下端よりも下方に配置され、偏流板は、平面視で管本体の軸中心に向かって膨らむ形状を有し、偏流板の上面は、基端中央部が最も高く、突出端に向かって低くなる凸状に形成され、偏流板の突出端と下面との境界周縁に所定角度のエッジ部が形成され、エッジ部の所定角度は、直角または鋭角であり、当該排水管継手は、合成樹脂製であって、複数の部材を組み合わせることで構成されている(但し、偏流板が形成されている円筒部の下端が、横管接続部の基端側開口の上縁よりも下方に垂れ下がる場合を除く)、排水管継手である。
【0008】
第2の発明は、上端部に形成される上管接続部と下端部に形成される下管接続部とを有する縦筒状の管本体、および管本体から側方に分岐する横管接続部を備え、下管接続部にベンド管が接続される排水管継手であって、管本体の内周面から突出する複数の偏流板を備え、偏流板は、横管接続部の軸中心よりも上方であって、かつ上管接続部に接続される上部立て管の下端よりも下方に配置され、偏流板は、平面視で管本体の軸中心に向かって膨らむ形状を有し、偏流板の上面は、基端中央部が最も高く、突出端に向かって低くなる凸状に形成され、かつ管本体の径方向における偏流板の最大部分の縦断面において凸曲線を有し、偏流板の突出端と下面との境界周縁に所定角度のエッジ部が形成され、エッジ部の所定角度は、直角または鋭角であり、当該排水管継手は、合成樹脂製であって、複数の部材を組み合わせることで構成されている(但し、偏流板が形成されている円筒部の下端が、横管接続部の基端側開口の上縁よりも下方に垂れ下がる場合を除く)、排水管継手である。
【0009】
第1または第2の発明によれば、偏流板の下面に排水が回り込むことが防止されるので、排水をより適切に偏流させることができる。したがって、排水性能に優れる排水管継手を提供できる。
【0010】
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、偏流板の下面は、略水平面状に形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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