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公開番号2024166731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083037
出願日2023-05-19
発明の名称定着システム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241122BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】メンテナンス性の低下を抑制できる構成を提供する。
【解決手段】CPUは、上ベルトにアクセスするための上扉を開ける指令を受けた場合に、上ベルトを加熱するためのヒータによる加熱を停止する。次いで、上ベルトを回転させながら、上ベルトを冷却するための冷却ファンを動作させる。そして、上ベルトの温度を検知する温度センサにより検知した温度が所定温度以下となった場合に、上ベルトの回転を停止させて、上扉をロックしているロック機構のロック解除を行う。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
インクを吐出して画像が形成されたシートを加熱して、該シートに画像を定着させる定着システムであって、
開閉自在な扉を有する筐体と、
前記筐体内に配置され、回転する無端状のベルトと、
前記筐体内に配置され、前記ベルトとの間でシートを挟持搬送するためのニップ部を形成し、回転する回転体と、
前記ベルトを加熱するためのヒータと、
前記ベルトの温度を検知する温度検知部と、
前記ベルトを冷却するための冷却ファンと、
前記扉を閉状態にロックするロック部と、
制御部と、を備え、
前記扉は、前記ベルトにアクセス不能な閉状態と、前記ベルトにアクセス可能な開状態とに移動可能であり、
前記制御部は、前記扉を開ける指令を受けた場合に、前記ヒータによる加熱を停止し、前記ベルトを回転させながら前記冷却ファンを動作させ、前記温度検知部により検知した温度が所定温度以下となった場合に、前記ベルトの回転を停止させて、前記ロック部のロック解除を行うモードを実行可能であることを特徴とする定着システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記扉を開ける指令は、画像形成動作を停止する指令であることを特徴とする請求項1に記載の定着システム。
【請求項3】
前記ヒータは、前記ベルトの内側に前記ベルトに対し非接触に、且つ、前記ベルトの回転方向に交差する前記ベルトの幅方向に沿って配置され、熱を放射することで前記ベルトを加熱することを特徴とする請求項1に記載の定着システム。
【請求項4】
前記冷却ファンは、前記ベルトの回転方向に交差する前記ベルトの幅方向に関して両端部に向けて空気を送風することを特徴とする請求項1に記載の定着システム。
【請求項5】
前記温度検知部は、前記ベルトの回転方向に関して所定位置の前記ベルトの温度を検知可能に配置され、
前記制御部は、前記ベルトを1回転させている間に、前記温度検知部により検知された温度が前記所定温度を上回らない場合に、前記ベルトの回転を停止させて、前記ロック部のロック解除を行うことを特徴とする請求項1に記載の定着システム。
【請求項6】
前記ヒータは第1ヒータであり、
前記温度検知部は第1温度検知部であり、
前記冷却ファンは第1冷却ファンであり、
前記所定温度は第1所定温度であり、
前記回転体を加熱するための第2ヒータと、
前記回転体の温度を検知する第2温度検知部と、
前記回転体を冷却するための第2冷却ファンと、を更に備え、
前記制御部は、前記モードを実行する場合に、前記第1ヒータ及び前記第2ヒータによる加熱を停止し、前記ベルト及び前記回転体を回転させながら前記第1冷却ファン及び前記第2冷却ファンを動作させ、前記第1温度検知部により検知した温度が前記第1所定温度以下、且つ、前記第2温度検知部により検知した温度が第2所定温度以下となった場合に、前記ベルト及び前記回転体の回転を停止させて、前記ロック部のロック解除を行うことを特徴とする請求項1に記載の定着システム。
【請求項7】
前記ベルトは、前記扉と共に前記閉状態と前記開状態とに移動可能であり、
前記扉の前記閉状態では、前記ベルトと前記回転体とが当接することで前記ニップ部が形成され、
前記扉の前記開状態では、前記ベルトが前記回転体から離間して、前記ベルト及び前記回転体にアクセス可能であることを特徴とする請求項6に記載の定着システム。
【請求項8】
前記ベルトは第1ベルトであり、
前記回転体は、無端状の第2ベルトであることを特徴とする請求項6に記載の定着システム。
【請求項9】
前記第2ベルトを張架する複数の張架ローラを更に備え、
前記第2ヒータは、前記複数の張架ローラのうちの何れかの張架ローラの内部に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の定着システム。
【請求項10】
前記モードは第1モードであり、
前記制御部は、
前記第1モードと、
前記扉を開ける指令を受けた場合に、前記ヒータによる加熱を停止し、前記冷却ファンを動作させずに前記ベルトを回転させ、前記温度検知部により検知した温度が所定温度以下となった場合に、前記ベルトの回転を停止させて、前記ロック部のロック解除を行う第2モードと、を実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の定着システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクにより形成された画像をシートに定着させる定着システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット方式を用いた画像形成装置では、インクを乾燥、定着させるために、インクにより画像が形成されたシートを加熱する熱定着方式の定着システムを用いる場合がある。このような定着システムでは、画像形成動作停止時にヒータを停止させた場合に、定着システムの温度が自然冷却されるまでに時間がかかり、シートが変形する虞がある。例えば、特許文献1には、ヒータにより加熱したヒータ板によりシート上のインクを乾燥させる構成が記載されている。特許文献1に記載の構成では、画像形成動作停止時に定着システムのヒータによる加熱を停止すると共に、ファンにより空気を吹き付けることでシートをヒータ板から離間させることでシートの変形を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-222096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、定着システムの内部の部材にアクセス可能な扉と、この扉を閉状態にロックするロック機構を備えた構成で、画像形成動作停止時に、ユーザがアクセス可能な部材の温度が下がるまでロック機構のロック状態を維持することで、ユーザを保護する構成が考えられる。しかしながら、上述のように、インクジェット方式を用いた画像形成装置に用いられる定着システムでは、画像形成動作停止時に定着システムの温度が自然冷却されるまでに時間がかかるため、このようなロック機構を備えた構成の場合、画像形成動作停止時にロックが解除されるまでに時間がかかり、メンテナンス性が低下してしまう。
【0005】
本発明は、メンテナンス性の低下を抑制できる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の定着システムは、インクを吐出して画像が形成されたシートを加熱して、該シートに画像を定着させる定着システムであって、開閉自在な扉を有する筐体と、前記筐体内に配置され、回転する無端状のベルトと、前記筐体内に配置され、前記ベルトとの間でシートを挟持搬送するためのニップ部を形成し、回転する回転体と、前記ベルトを加熱するためのヒータと、前記ベルトの温度を検知する温度検知部と、前記ベルトを冷却するための冷却ファンと、前記扉を閉状態にロックするロック部と、制御部と、を備え、前記扉は、前記ベルトにアクセス不能な閉状態と、前記ベルトにアクセス可能な開状態とに移動可能であり、前記制御部は、前記扉を開ける指令を受けた場合に、前記ヒータによる加熱を停止し、前記ベルトを回転させながら前記冷却ファンを動作させ、前記温度検知部により検知した温度が所定温度以下となった場合に、前記ベルトの回転を停止させて、前記ロック部のロック解除を行うモードを実行可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、メンテナンス性の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る画像形成システムの概略構成断面図。
実施形態に係る画像形成システムとインターフェース部との関係を示す模式図。
実施形態に係る定着モジュールの上扉の開閉を説明するための構成を模式的に示す、定着モジュールの正面図、側面図及び断面図。
(a)実施形態に係るロック機構のロック解除状態を示す斜視図、(b)実施形態に係るロック機構のロック状態を示す斜視図。
実施形態に係る定着ベルトユニットの概略構成断面図。
実施形態に係る下ベルトの温度勾配を説明する図。
実施形態に係る定着モジュールとインターフェース部の制御ブロック図。
実施形態に係るシャットダウン時の制御に関するフローチャート。
実施形態に係るロック解除に関するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態について、図1ないし図9を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成システムの概略構成について、図1を用いて説明する。
【0010】
[画像形成システム]
本実施形態の画像形成装置としての画像形成システム1は、インクを吐出してシートに画像を形成するインクジェット記録方式を用いており、反応液とインクとの2液を用いてシートにインク像を形成する、所謂枚葉式のインクジェット記録装置である。シートは、例えば普通紙や厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布など、インクを受容可能な記録材であればよい。
(【0011】以降は省略されています)

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