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公開番号2024166677
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082919
出願日2023-05-19
発明の名称画像形成装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類G03G 15/16 20060101AFI20241122BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】放電による転写不良を防止するとともに、表面の粗い記録媒体に対しても二次転写性の低下を抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、複数の像担持体と、帯電装置と、露光装置と、現像装置と、中間転写ベルトと、を備える。像担持体は、表面にアモルファスシリコン感光層が形成される。中間転写ベルトは、表面抵抗率が9.5~10.5[LogΩ/□]の樹脂ベルトである。一次転写ローラーの像担持体に対するオフセット量が0~2[mm]、像担持体と中間転写ベルトの接触面圧力が0.5~1.5[gf/mm2]、一次転写ローラーに一次転写電圧を印加したときに流れる一次転写電流の電荷密度が0.016~0.040[μC/cm2]である。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
表面にアモルファスシリコン感光層が形成された複数の像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、
前記帯電装置により帯電された前記像担持体の表面を露光して、前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光装置と、
トナーを含む現像剤を用いて、前記像担持体の表面に形成された前記静電潜像をトナー像に現像する現像装置と、
前記像担持体に形成された前記トナー像が順次一次転写される中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトを介して前記像担持体に圧接される複数の一次転写ローラーと、
前記一次転写ローラーに前記トナー像と逆極性の一次転写電圧を印加する転写電圧電源と、
前記中間転写ベルトに一次転写された前記トナー像を記録媒体上に二次転写する二次転写ローラーと、
を備えた画像形成装置において、
前記中間転写ベルトは、表面抵抗率が9.5~10.5[LogΩ/□]の樹脂ベルトであり、
前記一次転写ローラーの前記像担持体に対するオフセット量が0~2[mm]、
前記像担持体と前記中間転写ベルトの接触面圧力が0.5~1.5[gf/mm

]、
前記一次転写ローラーに前記一次転写電圧を印加したときに流れる一次転写電流の電荷密度が0.016~0.040[μC/cm

]、
であることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記中間転写ベルトは、ポリイミド樹脂を主成分とし、厚みが40~100[μm]、ヤング率が3000~6000[MPa]であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記現像装置は、前記トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を用いる二成分現像方式であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感光体ドラム等の像担持体上に形成されたトナー像を中間転写ベルト上に転写する中間転写方式の画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、所定方向に回動される無端状の中間転写ベルトと、中間転写ベルトに沿って設けられた複数の画像形成部とを備え、各画像形成部により中間転写ベルト上に各色のトナー像を順次重ね合わせて一次転写した後、二次転写ローラーにより用紙等の記録媒体上にトナー像を二次転写する中間転写方式の画像形成装置が知られている。
【0003】
中間転写方式の画像形成装置では、樹脂製の中間転写ベルトを使用する場合、弾性ベルトと比べてベルトが硬質であるため、二次転写において用紙の凹み部分とベルトとを密着させることが難しい。用紙の凹み部分では用紙とベルトとの空隙が大きくなり転写電界が弱くなるため、二次転写性が低下する。
【0004】
弱い転写電界でもトナーの転写性を向上させるためには、ベルトとトナーの非静電付着力を弱めてベルトからのトナーの離型性を向上する必要がある。ベルトとトナーの非静電付着力を弱める手段としては、一次転写ローラー位置を感光体ドラムの直上位置からベルトの進行方向の下流側にオフセットさせて、押圧力の集中を弱めてトナーの非静電付着力を弱める方法が知られている。
【0005】
例えば特許文献1には、像担持体(感光体ドラム)の半径、一次転写ローラーの半径、ベルト厚みの和が像担持体と一次転写ローラーの軸間距離とを規定するとともに、像担持体の間隔との比率にてオフセット量を限定し、転写性を確保する画像形成装置が開示されている。特許文献2には、ベルトの張力と一次転写ローラーの押圧力とオフセット量を限定することで、ローラーの振動やベルトの波打ちなどの転写ムラの影響を回避する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-310024号公報
特開2004-271943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の構成では、一次転写ローラーが形成する感光体ドラムへの圧力の定義が記載されていないため、圧力が強くなる条件下においては、トナーの非静電付着力が増加し転写が困難になる可能性があった。また、実施例において転写ニップ近傍での放電について述べられているが、感光体の種類については特に考慮されていない。そのため、アモルファスシリコン感光体ドラムに適用すると画像に放電模様が形成される懸念があった。
【0008】
特許文献2の構成では、主に機械的な振動やトナー散りについて言及されており、ニップ周辺での放電や、下流側の画像形成部の通過時におけるトナー帯電量の上昇については考慮されていない。そのため、アモルファスシリコン感光体ドラムを搭載した場合であって、転写電流やベルト抵抗が一定条件下にある場合において、放電模様やパサツキ画像が発生するという懸念があった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑み、放電による転写不良を防止するとともに、表面の粗い記録媒体に対しても二次転写性の低下を抑制することができ、長期間に亘って高画質な画像を形成可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、複数の像担持体と、帯電装置と、露光装置と、現像装置と、中間転写ベルトと、複数の一次転写ローラーと、転写電圧電源と、二次転写ローラーと、を備えた画像形成装置である。像担持体は、表面にアモルファスシリコン感光層が形成される。帯電装置は、像担持体の表面を帯電させる。露光装置は、帯電装置により帯電された像担持体の表面を露光して、像担持体の表面に静電潜像を形成する。現像装置は、トナーを含む現像剤を用いて、像担持体の表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する。中間転写ベルトは、像担持体に形成されたトナー像が順次一次転写される。一次転写ローラーは、中間転写ベルトを介して像担持体に圧接される。転写電圧電源は、一次転写ローラーにトナー像と逆極性の一次転写電圧を印加する。二次転写ローラーは、中間転写ベルトに一次転写されたトナー像を記録媒体上に二次転写する。中間転写ベルトは、表面抵抗率が9.5~10.5[LogΩ/□]の樹脂ベルトである。一次転写ローラーの像担持体に対するオフセット量が0~2[mm]、像担持体と中間転写ベルトの接触面圧力が0.5~1.5[gf/mm

]、一次転写ローラーに一次転写電圧を印加したときに流れる一次転写電流の電荷密度が0.016~0.040[μC/cm

]である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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