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公開番号
2024166619
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082825
出願日
2023-05-19
発明の名称
軌道決定装置、軌道決定方法、プログラム、訓練装置及び軌道決定モデル
出願人
日本製鉄株式会社
,
株式会社エクサウィザーズ
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
B22D
43/00 20060101AFI20241122BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】溶解金属の表面のスラグを効率的に除去するための技術を提供することである。
【解決手段】本開示の一態様は、容器内の溶解金属の表面を示す画像データを取得する状態取得部と、軌道決定モデルを利用して、前記画像データに基づいて前記溶解金属上のスラグを掻き出すためのスラグ除去部材の軌道を示す軌道情報を生成する軌道決定部と、を有する軌道決定装置に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器内の溶解金属の表面を示す画像データを取得する状態取得部と、
軌道決定モデルを利用して、前記画像データに基づいて前記溶解金属上のスラグを掻き出すためのスラグ除去部材の軌道を示す軌道情報を生成する軌道決定部と、
を有する軌道決定装置。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記軌道決定部は、前記軌道情報に基づいて前記スラグ除去部材を操作するためのガイダンス情報を生成し、操作者に前記ガイダンス情報を提示する、請求項1に記載の軌道決定装置。
【請求項3】
前記軌道決定部は、前記軌道情報に基づいて前記スラグ除去部材に対する制御信号を出力する、請求項1に記載の軌道決定装置。
【請求項4】
前記軌道情報は、前記スラグ除去部材の所定の複数の軌道パターンの1つを示す、請求項1に記載の軌道決定装置。
【請求項5】
前記軌道情報は、前記溶解金属の表面に対する前記スラグ除去部材の2次元方向の動きを示す、請求項1に記載の軌道決定装置。
【請求項6】
前記軌道情報はさらに、前記溶解金属の表面に対する前記スラグ除去部材の鉛直方向の動きを示す、請求項5に記載の軌道決定装置。
【請求項7】
前記軌道情報は、前記溶解金属の表面の分割された区画を示す、請求項1に記載の軌道決定装置。
【請求項8】
前記軌道情報は、前記スラグ除去部材の軌道の系列を示す、請求項1に記載の軌道決定装置。
【請求項9】
前記状態取得部は、前記スラグ除去部材によって掻き出されたスラグ除去量を計測し、
前記軌道決定部は、前記計測されたスラグ除去量に基づいて、前記溶解金属を掻き混ぜるための軌道情報を生成する、請求項1に記載の軌道決定装置。
【請求項10】
前記軌道決定モデルは、前記容器内の溶解金属上を浮遊するスラグの分布状態に基づいて前記軌道情報を生成するよう訓練されている、請求項1に記載の軌道決定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、軌道決定装置、軌道決定方法、プログラム、訓練装置及び軌道決定モデルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
溶解炉内の溶解金属から不純物(「スラグ」、「ノロ」などと呼ばれうる)が分離し、溶解炉内において溶解金属の表面に不純物が浮遊する。浮遊する不純物(以降、「スラグ」と参照する)を取り除くため、除滓作業が行われる。典型的な除滓作業では、操作者が目視で溶解炉内の溶解金属の表面を確認しながら、あるいは、溶解炉内の溶解金属表面を撮像したカメラから送信される溶解金属の表面画像を確認しながら除滓機を操作し、除滓機に備えられたドラッガーによって溶解炉内に浮遊するスラグを炉外に掻き出している。
【0003】
効率的な除滓作業を実現するためには、熟練した操作者による除滓機の操作が必要であり、除滓機動作の自動化技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-105389号公報
特開2018-179348号公報
特開2020-085395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年の深層学習技術の進展によって、様々な技術分野に人工知能(Artificial Intelligence:AI)技術が利用されてきている。熟練した操作者による除滓機の操作を訓練させた機械学習モデルを利用して、効率的な除滓作業を実現するための技術が所望されうる。
【0006】
本開示の1つの課題は、溶解金属の表面のスラグを効率的に除去するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、容器内の溶解金属の表面を示す画像データを取得する状態取得部と、軌道決定モデルを利用して、前記画像データに基づいて前記溶解金属上のスラグを掻き出すためのスラグ除去部材の軌道を示す軌道情報を生成する軌道決定部と、を有する軌道決定装置に関する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、溶解金属の表面のスラグを効率的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の一実施形態による除滓システムを示す概略図である。
図2A~2Dは、本開示の一実施形態によるスラグを溶解炉外に掻き出すためのドラッガーの動作を示す概略図である。
図3は、本開示の一実施形態による軌道決定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4は、本開示の一実施形態による軌道決定装置の機能構成を示すブロック図である。
図5は、本開示の一実施形態による軌道決定モデルを示す概略図である。
図6A~6Cは、本開示の一実施形態による除滓機に対する制御信号例を示す図である。
図7A~7Cは、本開示の一実施形態による中央排滓、左旋回排滓及び右旋回排滓を示す図である。
図8A~8Cは、本開示の一実施形態による軌道パターンを示す図である。
図9は、本開示の一実施形態による溶解炉内の溶解金属の表面領域の区画を示す図である。
図10は、本開示の一実施形態による訓練装置の機能構成を示すブロック図である。
図11は、本開示の一実施形態による軌道決定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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