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公開番号2024166331
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024159409,2024059136
出願日2024-09-13,2014-11-14
発明の名称ジョブ処理装置、ジョブ処理装置の制御方法、コンピュータプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 1/32 20060101AFI20241121BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 ユーザが個別に自身のジョブのジョブ情報を印刷してしまっても、該印刷したジョブ情報が「自動の通信管理レポート機能」による印刷の対象となるようにするための技術を提供すること。
【解決手段】 操作部の表示領域内でジョブの履歴を表示するための一部の領域を表示する。ジョブ処理装置に現在ログイン中のジョブ処理装置の管理者であるユーザ以外の他ユーザのジョブの履歴を表示することなく該ユーザのジョブの履歴を表示するためのユーザ指示を受け付けるための指示部を一部の領域とは別の領域に表示可能である。現在ログイン中のユーザのジョブの履歴と他ユーザのジョブの履歴とが一部の領域に表示されている状態でユーザ指示を受け付けたことに応じて、他ユーザのジョブの履歴は一部の領域に表示せず、現在ログイン中のユーザの複数のジョブの履歴は一部の領域に表示する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ジョブを実行できるジョブ処理装置であって、
前記ジョブ処理装置が備える操作部の表示領域内で、ジョブの履歴を表示するための一部の領域を表示する制御手段を有し、
前記制御手段は、
前記ジョブ処理装置に現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴を表示することなく前記現在ログイン中のユーザのジョブの履歴を表示するためのユーザ指示を受け付けるための指示部を前記一部の領域とは別の領域に表示することができ、
前記ジョブ処理装置で実行された複数のジョブの履歴であって、前記現在ログイン中のユーザのジョブの履歴と、該現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴とが前記一部の領域に表示されている状態で前記指示部に対するユーザ指示を受け付けたことに応じて、前記現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴は前記一部の領域に表示せず、前記現在ログイン中のユーザの複数のジョブの履歴は前記一部の領域に表示し、
前記現在ログイン中のユーザは、前記ジョブ処理装置に現在ログイン中の前記ジョブ処理装置の管理者である
ことを特徴とするジョブ処理装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
ジョブを実行できるジョブ処理装置であって、
前記ジョブ処理装置の表示手段に、ジョブの履歴と、表示されるジョブの履歴を現在ログイン中のユーザのジョブの履歴に絞るためのユーザ指示を受け付けるための指示部とを表示する制御手段を有し、
前記制御手段は、
前記ジョブ処理装置に現在ログイン中のユーザのジョブの履歴と、該現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴と、前記指示部とが表示されている状態で前記指示部に対するユーザ指示を受け付けたことに応じて、前記現在ログイン中のユーザのジョブの履歴と前記現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴のうち、前記現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴は表示せず、前記現在ログイン中のユーザの複数のジョブの履歴を前記表示手段に表示し、
前記現在ログイン中のユーザは、前記ジョブ処理装置に現在ログイン中の前記ジョブ処理装置の管理者である
ことを特徴とするジョブ処理装置。
【請求項3】
前記ジョブ処理装置は印刷手段を備える印刷装置であることを特徴とする請求項1または2に記載のジョブ処理装置。
【請求項4】
前記印刷手段は、ジョブの履歴に関するジョブ情報の印刷を行うことができることを特徴とする請求項3に記載のジョブ処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、ジョブの履歴に関するジョブ情報の印刷のための指示を受け付けるための印刷指示部をさらに表示し、
前記印刷指示部を介してユーザ指示を受け付けたことに基づき、前記印刷手段により、前記ジョブの履歴に関するジョブ情報が印刷されることを特徴とする請求項3に記載のジョブ処理装置。
【請求項6】
前記ジョブ処理装置では、前記ジョブ処理装置で管理されるジョブの履歴に関するジョブ情報を含むレポートが指定条件に基づき、前記印刷手段により自動で印刷されことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のジョブ処理装置。
【請求項7】
前記ジョブ処理装置は読取手段をさらに備え、
前記ジョブ処理装置で実行されるジョブは、前記読取手段により読みとったデータを外部に送信するための送信ジョブであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のジョブ処理装置。
【請求項8】
前記ジョブ処理装置に現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴も表示させるためのユーザ指示をさらに受け付けたことに応じて、前記制御手段により、前記現在ログイン中のユーザのジョブの履歴と、該現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴とが、ともに表示される、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のジョブ処理装置。
【請求項9】
前記ジョブ処理装置に現在ログイン中のユーザのジョブの履歴と、該現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブの履歴とが表示されている状態で前記指示部に対するユーザ指示を受け付けたことに応じて、
前記ジョブ処理装置で実行された複数のジョブの履歴の中で前記現在ログイン中のユーザのジョブを抽出して、現在ログイン中のユーザ以外のユーザのジョブをフィルターすることで、前記制御手段により、該現在ログイン中のユーザのジョブの履歴のみが表示されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のジョブ処理装置。
【請求項10】
ジョブの履歴として、ジョブの実行によって送信されたデータの宛先、ジョブの送信プロトコル、ジョブの実行結果、ジョブが実行された時刻、及び、ジョブの実行を指示したユーザ名の少なくとも何れかが表示されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のジョブ処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、処理したジョブに係るジョブ情報の管理技術に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、スキャナ機能やプリンタ機能を搭載したコピーサービス、メールやFAXの送受信サービス、そしてネットワークプリントサービスなどを備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)が知られている。このようなMFPは、実施した送受信やプリントの結果をジョブ履歴として機器内に残し、そのジョブ履歴を紙にプリントするレポート機能(通信管理レポート機能)を備えている。特に、送受信サービスのジョブ履歴を通信管理レポート機能を用いてレポートプリントしたものを、通信管理レポートと呼ぶ。通信管理レポートには、ジョブの実行日時、送受信結果、送信先のアドレスなどの機密情報が印字される。一般的に、通信管理レポートは、特許文献1、2で示すように、「自動の通信管理レポート機能」でプリント可能である。
【0003】
「自動の通信管理レポート機能」とは、レポートプリントしていないジョブ履歴が一定件数溜まると自動で通信管理レポートをトレイに排紙する機能である。例えば、予め定められたジョブ履歴数(例えば100件)分の通信管理レポート未出力のジョブ履歴が溜まっているかの判断をする。そして、溜まっていた場合には、その未出力のジョブ履歴を通信管理レポート機能を用いてレポートプリントしてトレイに排紙する。
【0004】
MFPを利用するユーザは一般者と管理者とに大きく分かれるが、「自動の通信管理レポート機能」は管理者向けの機能で、管理者が本機能を有効にするかを判断する。管理者はトレイに通信管理レポートが排紙されているかをチェックし、回収した通信管理レポートをファイリングして管理する。通信管理レポートは時系列に連続して一定件数毎に区切って出力される。そのため管理者は、ジョブ履歴を整理して、通信エラーの発生、ジョブの消滅等の把握管理することができる。
【0005】
また、Myジョブ歴機能は、特許文献3で示すように、ログインユーザのユーザ名と一致したジョブ履歴のみをピックアップしてそれを表示する機能である。他のログインユーザの実行したジョブ履歴を非表示にすることにより、ログインユーザのジョブ履歴だけに集中して確認することができる。また、ジョブ履歴は先述したように機密情報が含まれているので、ログインユーザが他のログインユーザが実行したジョブの実行日時、送受信結果、送信先のアドレスを把握できないようにする運用に適している。
【0006】
Myジョブ履歴機能は一般者向けの機能であるので、ログインユーザが管理者の場合、Myジョブ履歴機能が有効でも全てのログインユーザのジョブ履歴を表示する。なぜなら、ユーザが実行したジョブに抜けがないか、NG終了したジョブはないか、いつジョブが終了したのか等の確認作業を全てのジョブ履歴を対象に実施する場合があるからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-130509号公報
特開2003-78678号公報
特開2010-20223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ジョブ履歴は、プリント済みフラグという属性を保持する。プリント済みフラグは、ジョブ履歴が通信管理レポート機能によってプリントされると、プリント未出力状態からプリント済状態に変更される。
【0009】
「自動の通信管理レポート機能」は、先述したようにレポートプリントしていないジョブ履歴が一定件数溜まると自動でそのジョブ履歴を通信管理レポート機能によりプリントする機能である。そのジョブ履歴が一定件数溜まっているかの判断は、プリント済みフラグがプリント未出力のジョブ履歴が一定件数溜まっているかの判断によって行う。そして、プリント済みフラグがプリント未出力のジョブ履歴が一定件数溜まっている場合には、プリント済みフラグがプリント未出力のジョブ履歴のみプリントする。
【0010】
一般者は、Myジョブ履歴機能の場合、その一般者のユーザ名と一致したジョブ履歴のみを画面に表示し、プリントボタン押下により手動で通信管理レポート機能によりレポートプリントが可能である。一般者が手動でレポートプリントした場合、ジョブ履歴はプリント済みフラグがプリント済状態となる。このためレポートプリントされたジョブ履歴は、「自動の通信管理レポート機能」で扱われることはなく、自動の通信管理レポートに歯抜けが存在することになる。
(【0011】以降は省略されています)

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