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公開番号2024166266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024153579,2022120531
出願日2024-09-06,2014-08-06
発明の名称JAK1阻害剤のための徐放性剤形
出願人インサイト・ホールディングス・コーポレイション,INCYTE HOLDINGS CORPORATION
代理人個人,個人
主分類A61K 31/519 20060101AFI20241121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩を含む徐放性剤形、及びそれに関連する用量及び方法の提供。
【解決手段】{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩を含む、徐放性剤形。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
自己免疫疾患、癌、骨髄増殖性疾患、炎症性疾患、骨吸収疾患、または臓器移植の拒絶反応の処置をそれを必要とする患者において行う方法であって、{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩の遊離塩基基準で約400mgから約600mgの1日1回用量を前記患者に経口投与することを含み、前記用量が、{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩をそれぞれ含む1つまたは複数の徐放性剤形を含む、前記方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記方法が前記1つまたは複数の徐放性剤形を、{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩の遊離塩基基準で約600mgの1日1回投薬として前記患者に投与することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数の徐放性剤形が、{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩の遊離塩基基準で約100mgの6つの剤形である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数の徐放性剤形が、{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩の遊離塩基基準で約200mgの3つの剤形である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数の徐放性剤形が、{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩の遊離塩基基準で約300mgの2つの剤形である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数の徐放性剤形が、{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩の遊離塩基基準で約600mgの1つの剤形である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記自己免疫疾患が、皮膚障害、多発性硬化症、関節リウマチ、乾癬性関節炎、若年性関節炎、I型糖尿病、狼瘡、炎症性腸疾患、クローン病、重症筋無力症、免疫グロブリン腎症、心筋炎、自己免疫性甲状腺疾患、アトピー性皮膚炎、乾癬、皮膚感作、皮膚刺激、皮疹、接触性皮膚炎またはアレルギー性接触感作である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記自己免疫疾患が関節リウマチである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記患者のACR70スコアが約40%を超える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記患者のACR70スコアが約50%を超える、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、そのそれぞれがその全体において参照により本明細書に組み込まれる、2013年8月7日に出願された米国仮特許出願第61/863,325号、及び2013年12月6日に出願された米国仮特許出願第61/913,066号の優先権の利益を主張する。
続きを表示(約 2,500 文字)【0002】
本出願は、{1-{1-[3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)イソニコチノイル]ピペリジン-4-イル}-3-[4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル]アゼチジン-3-イル}アセトニトリル、またはその医薬的に許容され得る塩を含む徐放性剤形、及びそれに関する用量及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
タンパク質キナーゼ(PK)は、生物学的プロセスの中でも、細胞増殖、生存、分化、臓器形成、形態発生、血管新生、組織修復、及び再生などを含む多様な生物学的プロセスを調節する。タンパク質キナーゼはまた、癌を含むヒト疾患の宿主に特殊化した役割を担う。サイトカイン、低分子量のポリペプチド類または糖タンパク質類は、敗血症に対する宿主の炎症性反応に関与する多くの経路を調節する。サイトカインは、細胞の分化、増殖及び活性化に影響を及ぼし、炎症促進性及び抗炎症性反応の両方を調整し、宿主による病原への適切な反応を可能にする。広範なサイトカインのシグナル伝達は、タンパク質チロシンキナーゼのヤヌスキナーゼファミリー(JAK)及びシグナル伝達性転写因子(STAT)を伴う。4つの哺乳動物のJAK:JAK1(ヤヌスキナーゼ-1)、JAK2、JAK3(ヤヌスキナーゼ、白血球;JAKL;及びL-JAKとしても知られる)、及びTYK2(タンパク質チロシンキナーゼ2)が知られている。
【0004】
サイトカインにより刺激される免疫反応及び炎症性反応は、疾患の病因に寄与する。重症複合免疫不全症(SCID)などの病態は免疫系の抑制から生じ、一方で、機能亢進性のまたは不適当な免疫/炎症性反応は、自己免疫疾患(例えば、喘息、全身性エリテマトーデス、甲状腺炎、心筋炎)の病態及び強皮症及びに骨関節炎などの疾患に寄与する(非特許文献1)。
【0005】
JAKの発現の欠失は多くの疾患状態に関連する。例えば、Jak1-/-マウスは出生時から発育が遅延し、授乳することができないため、周産期に死亡してしまう(非特許文献2)。Jak2-/-マウス胎仔は貧血性であり、赤血球生成を決定的に欠くため、交尾後約12.5日で死亡する。
【0006】
JAK/STAT経路、特に4種のJAK全てが、喘息反応、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、及びその他の関連する下気道炎症性疾患の病因的役割を担うと考えられている。JAKを通してシグナル伝達する複数のサイトカインは、古典的なアレルギー反応であるかどうかにかかわらず、鼻及び副鼻腔を冒す疾患/状態(例えば、鼻炎及び副鼻腔炎)などの上気道の炎症性疾患/状態に結び付いている。JAK/STAT経路は、眼の炎症性疾患/状態及び慢性的なアレルギー反応にも関与するとされてきた。
癌におけるJAK/STATの活性化は、サイトカイン(例えば、IL-6またはGM-CSF)による刺激によって、またはSOCS(抑制因子またはサイトカインのシグナル伝達)またはPIAS(活性化STATのタンパク質阻害因子)などのJAKシグナル伝達の内在性抑制因子が減少することによって起こり得る(非特許文献3)。STATシグナル伝達、並びにJAKのその他の下流経路(例えばAkt)の活性化は、多くの癌型における予後不良に相関しているとされてきた(非特許文献4)。JAK/STATを通してシグナル伝達する循環サイトカインのレベルの上昇は、悪液質及び/または慢性疲労に因果的役割を担う。従って、JAK阻害は、潜在的な抗腫瘍活性以外にも及ぶために、癌患者にとって有益であり得る。
【0007】
JAK2チロシンキナーゼは、骨髄増殖性疾患、例えば真性多血症(PV)、本態性血小板血症(ET)、骨髄様化生を伴う骨髄線維症(MMM)の患者にとって有益であり得る(非特許文献5)。JAK2V617Fキナーゼの阻害は、造血細胞の増殖を低減させ、これはJAK2が、PV、ET、及びMMMを有する患者における薬理学的阻害のための潜在的な標的であることを示す。
【0008】
JAKの阻害は、乾癬などの皮膚免疫障害、及び皮膚感作を患う患者に有益であり得る。乾癬の持続は、様々なケモカイン及び増殖因子に加えて、多くの炎症性サイトカインに依存すると考えられ(非特許文献6)、それらの多くはJAKを通してシグナル伝達する(非特許文献7)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
Ortmann、R.A.,T.Chengら(2000)Arthritis Res 2(1):16-32
Rodig、S.J.,M.A.Merazら(1998)Cell 93(3):373-83
Boudny,V.,and Kovarik、J.,Neoplasm.49:349-355,2002
Bowman,Tら、Oncogene 19:2474-2488,2000
Levinら、CancerCell,vol.7,2005:387-397
JCI,113:1664-1675
Adv Pharmacol.2000;47:113-74
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
免疫系及び炎症系経路の増強または抑制を目的とする、並びに自己免疫疾患、機能亢進性炎症反応を伴う疾患(例えば、湿疹)、アレルギー、癌(例えば、前立腺、白血病、多発性骨髄腫)、及び他の治療薬により引き起こされるいくつかの免疫反応(例えば、皮膚発疹または接触性皮膚炎または下痢)の処置におけるJAKを阻害する化合物(例えば、臓器移植のための免疫抑制剤)の有用性のために、JAKキナーゼを投与する製剤の改善が求められている。本明細書に記載の剤形、並びに上述の用量及び方法はこの必要性及びその他の目的に関する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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