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公開番号
2024166198
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024129889,2021521511
出願日
2024-08-06,2019-10-25
発明の名称
可溶性細胞外マトリックス組成物および血管内送達のための方法
出願人
ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
35/12 20150101AFI20241121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】可溶性細胞外マトリックス組成物および血管内送達のための方法の提供。
【解決手段】様々な組織における心筋梗塞および虚血ならびに内皮損傷/機能不全の治療のためにその場でゲルまたはコーティングを形成する、血管内送達のための可溶性細胞外マトリックス画分を含む組成物ならびにそれらの製造および使用のための方法が提供される。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
可溶性細胞外マトリックス(ECM)組成物を調製する方法であって、
a.脱細胞化ECM材料を酸性プロテアーゼで消化することと、
b.前記消化されたECM材料を液体中でpH7.0~8.0に中和することと、
c.可溶性および不溶性画分を生成するために前記液体ECMを処理することと、
d.可溶性ECM組成物を得るために、前記可溶性画分の少なくとも一部を前記不溶性画分から分離することと、を含む、方法。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記可溶性および不溶性画分を生成するために前記液体ECMを処理することは、遠心分離によって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記可溶性および不溶性画分を生成するために前記液体ECMを処理することは、透析または濾過によって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記分離は、250nm以下のサイズの除外フィルタを用いて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記可溶性ECM組成物は、さらに凍結乾燥および再水和される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
固体ECM材料の少なくとも一部が除去された、脱細胞化、消化および中和された組織を含む可溶性ECM組成物であって、前記可溶性ECM組成物は、250nmサイズの除外フィルタを通過する、可溶性ECM組成物。
【請求項7】
前記組成物は、血管内注入のために配合される、請求項6に記載の可溶性ECM組成物。
【請求項8】
前記組成物は、室温で液体であり、インビボでの注入または注射後にゲルを形成する、請求項6に記載の可溶性ECM組成物。
【請求項9】
前記組成物は、室温で液体であり、インビボでの注入または注射後に損傷した血管を裏打ちするコーティングを形成する、請求項6に記載の可溶性ECM組成物。
【請求項10】
前記組成物は、室温で液体であり、インビボでの注入または注射後に内皮細胞間の細孔を充填する、請求項6に記載の可溶性ECM組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年10月25日に提出された米国仮出願第62/750,303号の優先権の利益を主張し、その出願は参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,500 文字)
【0002】
政府の支援
本発明は、国立衛生研究所(NIH)によって授与された助成金番号HL113468の下で政府の支援を受けてなされた。政府は本発明に特定の権利を有する。
【0003】
本発明は、虚血性または損傷した心臓、脳、骨格筋、血管、および内皮細胞を含む組織/器官/細胞への低侵襲性送達のための注入可能な可溶性細胞外マトリックス組成物および治療に関する。
【背景技術】
【0004】
細胞外マトリックス治療は、組織再生のための足場を提供する天然の組織成分を含む。現在の脱細胞化細胞外マトリックス治療は、パッチまたは直接注射に限定されている。目的の組織への血管内/注入送達が可能な細胞外マトリックス療法は存在しない。脱細胞化組織および消化組織から作製されたECMヒドロゲルが作成されているが、それらは完全に溶解性または透明なコロイドではない。それらは、可溶性成分と不溶性成分との両方を含有する半透明の懸濁液であり(Freytes et al,2008,Singelyn et al,2009))、材料が血流から漏出性血管系(急性心筋梗塞、脳卒中、癌などの虚血組織で発生する)(Nguyen et al,2015,Dvorak et al,1988,Yuan et al,1995))を通過して組織内に挿入し、漏出性血管系を裏打ちするか、または漏出性血管系の細孔を充填するのを防止する。
【0005】
心筋梗塞(MI)は、経時的に進行する心筋の虚血性壊死を特徴とし、負の左心室(LV)リモデリングおよび最終的な心不全を引き起こす。現在の標準治療は、この虚血性損傷に対応していない。低侵襲性の組織工学治療は、MI後の心臓を修復することができる。多くの幹細胞および成長因子治療が臨床試験まで至っている;しかしながら、これらの治療法は、おそらくはカプセル化されていない治療薬の保持が不十分であるために、不十分な有効性を示している。
【0006】
細胞外マトリックス(ECM)ヒドロゲルは、心臓組織工学の分野で大きな将来性を示している。特に、心筋マトリックス(MM)と称される、脱細胞化されたブタ心筋に由来する組織特異的ヒドロゲルは、MIモデルにおいて心筋の増加、梗塞領域の血管新生、ならびに局所的および全体的な心機能の改善を示している[2~4]。さらに、MMを注射したラット心臓の梗塞領域から単離されたRNAの全トランスクリプトーム分析を通じて修復のメカニズムを調査したところ、心臓修復(例えば、血管新生および心臓発達)に関連するアップレギュレートされた経路、および負のLVリモデリング(例えば、肥大、アポトーシス、および線維症)に関連するダウンレギュレートされた経路が示された[6]。この材料は、MI後60日~3年の経心内膜注射を使用したMI後の患者を対象とした第I相試験で評価された(ClinicalTrials.gov識別子:NCT02305602)。しかしながら、心筋細胞死および負のLVリモデリングは、MI後数分以内~数日以内に始まるプロセスである[26、27]。MMの現在の送達は、漏出性冠状血管系を通過して梗塞内に入るには大きすぎるサブミクロン粒子を含有するため、冠状動脈内注入に適さないことから、経心内膜カテーテル注射に限定されている。さらに、経心内膜注射は、MI後の最初の1週間以内に心室破裂および不整脈のいくつかの安全上の懸念を伴う特殊な医療技術である[7、8]。これにより、急性MI後の重要な治療域内でのMMの送達が防止される。
【0007】
冠動脈内注入は、経心内膜注射の代替アプローチである。冠動脈内送達は、典型的には患者が病院に入院した直後に行われるバルーン血管形成術を伴う場合があるため、急性MIで実行可能である。このような技術は、インターベンショナル心臓病学の標準であり、専門的なトレーニングを必要としない。冠動脈内注入は、急性MI後の漏出性血管系を利用して、生体材料が冠状血管系を通過して梗塞領域に入ることを可能にする[5]。生体材料の冠動脈内送達は、ブタMIモデル[9]におけるアルギン酸ヒドロゲルの実現可能性を示し、第II相臨床試験へと進行した(ClinicalTrials.gov識別子:NCT01226563)。しかしながら、おそらくはアルギン酸塩の限られた生物活性のために、この材料は心機能の有意な改善を示さなかった[10]。
【発明の概要】
【0008】
実施形態において、本発明は、可溶性細胞外マトリックス(ECM)組成物を調製する方法であって、ペプシンなどの酸性プロテアーゼでECM材料を酵素消化することと、消化されたECM材料を液体中でpH7.0~8.0に中和することと、可溶性および不溶性画分を生成するために液体ECMを処理することと、可溶性ECM組成物を得るために可溶性画分の少なくとも一部を不溶性画分から分離することと、を含む、方法を提供する。
【0009】
実施形態において、本発明は、可溶性および不溶性画分を生成するための液体ECMの処理が遠心分離によって達成されることを提供する。実施形態において、本発明は、可溶性ECM組成物が、不溶性材料を除去するために透析および/または濾過されることを提供する。実施形態において、本発明は、可溶性ECM組成物が、貯蔵のためにさらに凍結乾燥され、使用のために再水和されることを提供する。
【0010】
実施形態において、可溶性ECM組成物は、液体ECM中のECM固体から実質的に単離されている。実施形態において、可溶性ECM組成物は、消化された分離されていないECM材料よりも透明である。実施形態において、可溶性ECM組成物は、0.25μmフィルタを通過することができる透明なECMコロイドを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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