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公開番号
2024165316
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081421
出願日
2023-05-17
発明の名称
差動機構
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16H
48/08 20060101AFI20241121BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】サイドギヤを位置決めしつつ、軸長を短縮することができる差動機構を提供する。
【解決手段】デフケース5と、デフケース5の内側に収容されたピニオンギヤ2および二つのサイドギヤ3,4とを備えた差動機構1であって、デフケース5の内面のうちサイドギヤ3,4に対向する内面と、サイドギヤ3,4のうちのデフケース5の内面に対向する背面3b,4bとが、テーパ形状に形成され、サイドギヤ3,4の背面3b,4bのテーパ角度を2λとし、かつサイドギヤ3,4の背面3b,4bとデフケース5の内面とが接触する面のうちの最外周側の点B、およびデフケース5の回転中心軸線L1上における二つのサイドギヤ3,4の中間点Oを結ぶ線分と、回転中心軸線L1とがなす角度をγとしたときに、λ<(π-γ)/2を満たすように、サイドギヤ3,4の背面3b,4bおよびデフケース5の内面が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
自転可能に設けられたデフケースと、前記デフケースの内側に自転可能に保持されたかさ歯車のピニオンギヤと、前記デフケースの内側に収容されるとともに、前記ピニオンギヤに噛み合うかさ歯車によって構成された二つのサイドギヤとを備えた差動機構であって、
前記二つのサイドギヤは、前記デフケースの回転中心軸線方向に並んで配置され、
前記デフケースの内面のうち前記サイドギヤに対向する内面と、前記サイドギヤのうちの前記デフケースの内面に対向する背面とが、テーパ形状に形成され、
前記サイドギヤの背面のテーパ角度を2λとし、かつ前記サイドギヤの背面と前記デフケースの内面とが接触する面のうちの最外周側の点、および前記デフケースの回転中心軸線上における前記二つのサイドギヤの中間点を結ぶ線分と、前記回転中心軸線とがなす角度をγとしたときに、
λ<(π-γ)/2
を満たすように、前記サイドギヤの背面および前記デフケースの内面が形成されている
ことを特徴とする差動機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対のドライブシャフトを差動回転可能に連結するとともに、駆動力源の動力を一対のドライブシャフトに分配して伝達するように構成された差動機構に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ベベル式差動機構が記載されている。この差動機構は、デフケースと一体に公転するかさ歯車のピニオンギヤと、そのピニオンギヤに噛み合う一対のかさ歯車のサイドギヤと、ピニオンギヤと一体化されかつサイドギヤとデフケースとの間に配置されるシェルとによって構成されている。具体的には、それらのサイドギヤの背面、およびサイドギヤの背面に対向したデフケースの内面は、球面状に形成され、サイドギヤに作用する反力によってサイドギヤとデフケースとの間でシェルを押圧することにより、差動機構による作動作用を制限するように構成されている。
【0003】
なお、特許文献2には、サイドギヤの背面、サイドギヤの背面に対向したデフケースの内面が、サイドギヤの回転中心軸に垂直な平面に形成されたベベル式差動機構が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-173403号公報
特開2009-222199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された差動機構は、サイドギヤの背面およびその背面に対向するデフケースの内面が球面状に形成されているため、サイドギヤの回転軸線方向、およびその法線方向にピニオンギヤからサイドギヤに反力が作用した場合であっても、その反力をデフケースによって受けることができる。言い換えると、サイドギヤの軸線方向および法線方向を位置決めすることができる。そのため、サイドギヤが軸線方向や法線方向に振動するなどによる異音の発生を抑制することができる。
【0006】
一方、サイドギヤの背面には、デフケースに形成された貫通孔に嵌合するとともに、ドライブシャフトが係合するためのボス部が形成されている。このボス部の外径は、ドライブシャフトを支持するための剛性に基づいて定められる。したがって、サイドギヤの背面を球面状に形成した場合には、ボス部を形成する軸線方向の位置が、サイドギヤの背面における曲率半径に応じた位置に拘束される。すなわち、差動機構の軸長は、サイドギヤの背面における曲率半径によって定まる。そのため、サイドギヤを位置決めしつつ、差動機構の軸長を短縮するために技術的な改善の余地があった。
【0007】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、サイドギヤを位置決めしつつ、軸長を短縮することができる差動機構を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の目的を達成するために、自転可能に設けられたデフケースと、前記デフケースの内側に自転可能に保持されたかさ歯車のピニオンギヤと、前記デフケースの内側に収容されるとともに、前記ピニオンギヤに噛み合うかさ歯車によって構成された二つのサイドギヤとを備えた差動機構であって、前記二つのサイドギヤは、前記デフケースの回転中心軸線方向に並んで配置され、前記デフケースの内面のうち前記サイドギヤに対向する内面と、前記サイドギヤのうちの前記デフケースの内面に対向する背面とが、テーパ形状に形成され、前記サイドギヤの背面のテーパ角度を2λとし、かつ前記サイドギヤの背面と前記デフケースの内面とが接触する面のうちの最外周側の点、および前記デフケースの回転中心軸線上における前記二つのサイドギヤの中間点を結ぶ線分と、前記回転中心軸線とがなす角度をγとしたときに、λ<(π-γ)/2を満たすように、前記サイドギヤの背面および前記デフケースの内面が形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、サイドギヤの背面と、その背面に対向するデフケースの内面とがテーパ形状に形成されているため、ピニオンギヤからサイドギヤに作用する回転中心軸線方向の荷重と、法線方向の荷重とをデフケースの内面で受けることができる。すなわち、サイドギヤにおける回転中心軸線方向および法線方向の位置決めを行うことができる。その結果、サイドギヤが軸線方向や法線方向に振動することによる異音の発生を抑制できる。また、サイドギヤの背面のテーパ角度を2λとし、サイドギヤの背面とデフケースの内面とが接触する面のうちの最外周側の点、およびデフケースの回転中心軸線上における二つのサイドギヤの中間点を結ぶ線分と、回転中心軸線とがなす角度をγとしたときに、λ<(π-γ)/2を満たすように、サイドギヤの背面およびデフケースの内面が形成されている。したがって、サイドギヤの背面を球面状に形成した場合よりも、サイドギヤの背面の頂点を回転中心軸線上における内側とすることができる。そのため、デフケースの軸長を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態における差動機構の一例を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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