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公開番号2024164912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080636
出願日2023-05-16
発明の名称計画調整システム、及び計画調整方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類G06Q 10/0835 20230101AFI20241121BHJP(計算;計数)
要約【課題】バイヤとサプライヤで計画を共有する場を提供し、取引計画の調整にかかる工数を削減する。
【解決手段】発注者と受注者との取引交渉における取引計画を調整するための計画調整システムであって、シナリオに従って取引計画を計算する計画計算部と、発注者と受注者の前回の取引計画及び今回の取引計画を表示する交渉エリアと、自社のサプライチェーン情報を表示する情報エリアと、前記シナリオ毎の取引計画の計算結果を表示する調整ガイドエリアを表示するための表示データを出力する出力部と、調整ガイドエリアに表示された計画結果情報から前記シナリオが選択されると、当該選択されたシナリオに従って計算された取引計画を前記交渉エリアに出力し、前記計算された取引計画に関係する自社のサプライチェーン情報を情報エリアに出力する企業間計画調整部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発注者と受注者との取引交渉における取引計画を調整するための計画調整システムであって、
所定の演算処理を実行する演算装置と、前記演算装置に接続された記憶装置とを有する計算機によって構成され、
前記記憶装置は、計画の方針が定義される少なくとも一つのシナリオを格納し、
前記計画調整システムは、
前記演算装置が、前記シナリオに従って取引計画を計算する計画計算部と、
前記演算装置が、発注者と受注者の取引計画を表示するための表示データを出力する出力部と、
前記演算装置が、前記計画計算部を起動し、前記計算された取引計画を出力する企業間計画調整部とを備え、
前記出力部は、発注者と受注者の前回の取引計画及び今回の取引計画を表示する交渉エリアと、自社のサプライチェーン情報を表示する情報エリアと、前記シナリオ毎の取引計画の計算結果を表示する調整ガイドエリアを表示するための表示データを出力し、
前記企業間計画調整部は、調整ガイドエリアに表示された計画結果情報から前記シナリオが選択されると、当該選択されたシナリオに従って計算された取引計画を前記交渉エリアに出力し、前記計算された取引計画に関係する自社のサプライチェーン情報を情報エリアに出力することを特徴とする計画調整システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の計画調整システムであって、
前記記憶装置は、
前記発注者と前記受注者との取引交渉において、参照された前記シナリオと、取引計画が調整された回数と、前記シナリオに従って計算された取引計画が採用されたかを示す情報を含む交渉履歴情報と、
前記シナリオの参照回数と採用回数を含むシナリオマスタ情報とを格納し、
前記計画調整システムは、前記採用回数が所定の閾値以上である、又は、前記参照回数が所定の閾値以上であるシナリオを選択し、前記選択されたシナリオに従って計算された取引計画を出力する計画調整案作成部を備えることを特徴とする計画調整システム。
【請求項3】
請求項2に記載の計画調整システムであって、
前記演算装置が、発注者と受注者との取引交渉における前記参照回数及び前記採用回数に基づいて前記シナリオマスタ情報を更新し、前記シナリオの調整回数及び採用された前記シナリオの取引計画計算用パラメータを前記交渉履歴情報に記録する交渉履歴更新部を備えることを特徴とする計画調整システム。
【請求項4】
請求項1に記載の計画調整システムであって、
前記出力部が出力する表示データは、発注者と受注者との取引交渉における会話を表示するチャット領域を含むことを特徴とする計画調整システム。
【請求項5】
請求項4に記載の計画調整システムであって、
利用者が入力したテキスト文に対してテキスト文を回答する制御部を有し、
前記記憶装置は、前記制御部が回答テキストを作成するために参照する回答情報を格納し、
前記制御部は、前記回答情報を参照し、前記入力されたテキスト文と一致する回答テキストを選択し、
前記出力部は、前記選択された回答テキストを前記チャット領域に表示するための表示データを出力することを特徴とする計画調整システム。
【請求項6】
請求項1に記載の計画調整システムであって、
前記出力部は、発注者と複数の受注者の取引計画を前記交渉エリアに表示するための表示データを出力することを特徴とする計画調整システム。
【請求項7】
請求項1に記載の計画調整システムであって、
前記出力部は、発注者と受注者の取引計画、及び当該受注者に原材料又は部品を供給する二次供給者の取引計画を前記交渉エリアに表示するための表示データを出力することを特徴とする計画調整システム。
【請求項8】
計算機が実行する計画調整方法であって、
前記計算機は、所定の演算処理を実行する演算装置と、前記演算装置に接続された記憶装置とを有し、
前記記憶装置は、計画の方針が定義される少なくとも一つのシナリオを格納し、
前記計画調整方法は、
前記演算装置が、前記シナリオに従って取引計画を計算する計画計算手順と、
前記演算装置が、発注者と受注者の取引計画を表示するための表示データを出力する出力手順と、
前記演算装置が、前記計画計算手順を起動し、前記計算された取引計画を出力する企業間計画調整手順とを備え、
前記出力手順では、前記演算装置は、発注者と受注者の前回の取引計画及び今回の取引計画を表示する交渉エリアと、自社のサプライチェーン情報を表示する情報エリアと、前記シナリオ毎の取引計画の計算結果を表示する調整ガイドエリアを表示するための表示データを出力し、
前記企業間計画調整手順では、前記演算装置は、調整ガイドエリアに表示された計画結果情報から前記シナリオが選択されると、当該選択されたシナリオに従って計算された取引計画を前記交渉エリアに出力し、前記計算された取引計画に関係する自社のサプライチェーン情報を情報エリアに出力することを特徴とする計画調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サプライチェーンで受発注を管理する計画調整システムに関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
サプライチェーンで受発注を管理する管理システムがある。例えば、特許文献1(特開2021-22180号公報)には、消費者から受注した商品を納品するために、商品の生産、輸送及び配送をネットワークにより管理する受発注管理システムであって、前記ネットワークに接続されるサーバと、サプライチェーンに関わるステークホルダー毎に設けられ、前記ネットワークに接続される操作端末とを備え、前記サーバは、前記商品の流通効率を金額換算し、理想的な商品流通モデルにおける主要な変量をもとに、前記サプライチェーンに関わるステークホルダー毎にグローバルウォレットの各配賦量を定義することを特徴とする受発注管理システムが記載されている。
【0003】
また、特許文献2(特開2021-163244号公報)には、製品の生産に用いる物を供給するサプライヤと、前記物を用いて前記製品を生産する工場と、生産された前記製品を保管する倉庫と、前記倉庫から製品が納入される顧客と、を含むサプライチェーンにおける前記製品の生産、在庫および配送に関する一つ又は複数の不確定要素の各々について確率分布の情報を取得する取得部と、前記顧客から注文された数量の前記製品を前記顧客へ納入するときの、前記サプライヤから前記工場への前記物の配送に要するコストを示す第1の配送コストと、前記工場での前記製品の生産に要するコストを示す生産コストと、前記工場から前記倉庫への前記製品の配送に要するコストを示す第2の配送コストと、前記倉庫での前記製品の保管に要する在庫コストと、前記倉庫から前記顧客への配送に要するコストを示す第3の配送コストと、前記製品が前記顧客へ納入された時間の納期からの遅延量に基づくコストと、を合計した評価値について、全ての前記不確定要素の値が、前記確率分布の期待値となる場合の前記評価値と、一つ又は複数の前記不確定要素の値が、前記確率分布に基づく、前記期待値よりも大きい値となる場合の前記評価値と、の合計を、所定の制約条件を満たしつつ最小化することを目的関数とする混合整数計画問題を解くことによって、前記サプライチェーンにおける前記物の供給、前記製品の生産、在庫および配送の計画であって、前記物の供給量と、前記製品の生産量と、前記倉庫における前記製品の在庫量と、前記工場から前記倉庫への前記製品の配送ルートおよび配送量と、前記倉庫から前記顧客への前記製品の配送ルートおよび配送量と、を含む前記計画を算出する計算部と、を備える計画システムが記載されている。
【0004】
また、特許文献3(特開2007-25850号公報)には、各種製品を構成する部品を購入するバイヤと、当該バイヤと前記部品のサプライヤとの間にあって両者の取引を仲介する中間業者と、前記サプライヤとをプレイヤーとしたサプライチェーンにおいて、前記プレイヤー間でのコラボレーションをコンピュータにより支援する方法であって、前記バイヤが備えるバイヤ端末が、前記中間業者の備える中間業者端末に送信する、前記製品の生産計画情報、部品の注文情報、サプライヤからの部品の着荷情報、サプライヤから着荷した部品の検収情報、および部品の買掛情報の少なくともいずれかの電文について、各情報に含まれる部品毎に、当該バイヤ端末が備える部品表データベースよりサプライヤおよび中間業者の指定情報を入力インターフェイスにて受け付け、当該サプライヤおよび中間業者の指定情報を前記電文の少なくともいずれかに付加して送信し、前記中間業者が備える中間業者端末が、前記製品の生産計画情報、部品の注文情報、サプライヤからの部品の着荷情報、サプライヤから着荷した部品の検収情報、および部品の買掛情報の少なくともいずれかの電文についてバイヤ端末より受信し、当該電文に含まれる前記指定情報に基づき、指定されたサプライヤまたは次中間業者毎に、前記電文に含まれる部品の情報をより分けて、前記指定されたサプライヤまたは次中間業者に宛てた転送電文を生成し、この転送電文に前記電文の発信元であるバイヤのコードおよび前記電文に付された電文コードとを付加して、前記サプライヤの備えるサプライヤ端末または次中間業者が備える次中間業者端末にこれを送信し、前記サプライヤが備えるサプライヤ端末が、前記転送電文を受信し、当該転送電文に従って、前記製品の生産計画情報に基づく部品生産計画生成、バイヤへの部品出荷の情報生成、バイヤにおける着荷部品の検収情報の取得、および部品の買掛情報の取得の少なくともいずれかの処理を実行する、ことを特徴とする、サプライチェーンにおけるコラボレーション支援方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-22180号公報
特開2021-163244号公報
特開2007-25850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
サプライチェーンでの受発注管理において、バイヤとサプライヤの間で行われる取引計画の調整では、合意までに複数回のやり取りが発生し、時間がかかる課題がある。また、取引計画の調整において、相手方へ開示可能な情報と開示不可能な情報とを切り分け、情報の共有と情報漏洩防止のバランスが必要である。
【0007】
そこで、本発明は、バイヤとサプライヤで計画を共有する場を提供し、両者の要件を考慮したシミュレーションによって、取引計画の調整にかかる工数を削減できる計画調整システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、発注者と受注者との取引交渉における取引計画を調整するための計画調整システムであって、所定の演算処理を実行する演算装置と、前記演算装置に接続された記憶装置とを有する計算機によって構成され、前記記憶装置は、計画の方針が定義される少なくとも一つのシナリオを格納し、前記計画調整システムは、前記演算装置が、前記シナリオに従って取引計画を計算する計画計算部と、前記演算装置が、発注者と受注者の取引計画を表示するための表示データを出力する出力部と、前記演算装置が、前記計画計算部を起動し、前記計算された取引計画を出力する企業間計画調整部とを備え、前記出力部は、発注者と受注者の前回の取引計画及び今回の取引計画を表示する交渉エリアと、自社のサプライチェーン情報を表示する情報エリアと、前記シナリオ毎の取引計画の計算結果を表示する調整ガイドエリアを表示するための表示データを出力し、前記企業間計画調整部は、調整ガイドエリアに表示された計画結果情報から前記シナリオが選択されると、当該選択されたシナリオに従って計算された取引計画を前記交渉エリアに出力し、前記計算された取引計画に関係する自社のサプライチェーン情報を情報エリアに出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、サプライチェーンでの複数当事者の間の取引計画の調整を支援できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1の取引計画調整システムの構成例を示すブロック図である。
実施例1のシナリオマスタ情報の例を示す図である。
実施例1の交渉履歴情報の例を示す図である。
実施例1の取引依頼情報の例を示す図である。
実施例1の計画結果情報の例を示す図である。
実施例1の計画調整案作成処理のフローチャートである。
実施例1の企業間計画調整処理のフローチャートである。
実施例1の企業間計画調整処理のフローチャートである。
実施例1の交渉履歴更新処理のフローチャートである。
実施例1のサプライヤ向けの交渉画面の例を示す図である。
実施例1のバイヤ向けの交渉画面の例を示す図である。
実施例1のバイヤ向けのマルチベンダ交渉画面の例を示す図である。
実施例1のサプライヤ向けの二次サプライヤ連携交渉画面の例を示す図である。
実施例1のサプライヤ向けの自社使用画面の例を示す図である。
実施例2のQ&A情報の例を示す図である。
実施例2のチャットボット制御部が実行する応答処理のフローチャートである。
実施例2のチャットボット制御部による会話の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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