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公開番号
2024163490
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023079130
出願日
2023-05-12
発明の名称
計算機システム及びITシステムのアーキテクチャ設計の支援方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
藤央弁理士法人
主分類
G06F
8/20 20180101AFI20241115BHJP(計算;計数)
要約
【課題】ITシステムのアーキテクチャ設計を支援する。
【解決手段】計算機システムは、非機能要件を実装するための設計情報である要素を管理する要素データベースと、過去の非機能要件の実装履歴を格納する履歴データベースとを保持する。計算機システムは、ベースとなるアーキテクチャによって実現されるITシステムに実装する非機能要件の情報を取得し、要素データベースを参照して要素の組合せを複数生成し、複数の要素の組合せについて、複数の要素の組合せの推薦順位を表す優先度を付与する。制約条件を満たす要素の組合せが存在しない場合、実装履歴を用いて代替案を生成する。計算機システムは、優先度に基づいてソートされた要素の組合せ及び代替案の少なくともいずれかを出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ITシステムのアーキテクチャの設計を支援する計算機システムであって、
非機能要件及び前記非機能要件を実装するための設計情報である要素を対応づけたデータを格納する要素データベースと、過去の前記非機能要件の実装履歴を格納する履歴データベースとを保持し、
ベースとなるアーキテクチャによって実現されるITシステムに実装する前記非機能要件の情報を取得し、
前記要素データベースを参照して、前記非機能要件を実装するための前記要素の組合せを複数生成し、
前記複数の要素の組合せについて、推薦順位を決定するために用いる評価指標を算出し、
前記評価指標に基づいて、前記複数の要素の組合せの推薦順位を表す優先度を付与し、
制約条件を満たす前記要素の組合せが存在するか否かを判定し、
前記制約条件を満たす前記要素の組合せが存在しない場合、前記実装履歴を解析することによって、前記要素の組合せに含まれる少なくとも一つの前記要素の変更方法を特定し、
特定された前記変更方法に基づいて前記要素の組合せを修正することによって代替案を生成し、
前記優先度に基づいてソートされた前記要素の組合せ及び前記代替案の少なくともいずれかを出力することを特徴とする計算機システム。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の計算機システムであって、
前記実装履歴を解析することによって、実装の実績が少ない前記要素、又は過去の実装履歴と比較して要素が満たす要件が過剰若しくは不足している前記要素を、変更可能な前記要素として特定し、
前記変更可能な要素の変更方法を特定することを特徴とする計算機システム。
【請求項3】
請求項2に記載の計算機システムであって、
前記実装履歴を解析することによって、前記非機能要件の実装傾向を特定し、
前記非機能要件の実装傾向に基づいて、前記要素の組合せに含まれる前記要素の変更方法を特定することを特徴とする計算機システム。
【請求項4】
請求項2に記載の計算機システムであって、
前記評価指標は、金銭的なコスト、実装に要するコスト、及び運用に要するコストの少なくともいずれかであり、
前記制約条件は、前記金銭的なコスト、前記実装に要するコスト、及び前記運用に要するコストの少なくともいずれかに関する制約条件であることを特徴とする計算機システム。
【請求項5】
請求項2に記載の計算機システムであって、
前記制約条件は、実装に関する制約条件あり、
前記評価指標は、前記制約条件の合致の程度を表す数値であることを特徴とする計算機システム。
【請求項6】
請求項2に記載の計算機システムであって、
前記履歴データベースは、過去の前記非機能要件のユーザによる採用の可否に関する実装判断履歴を格納し、
前記実装判断履歴は、前記要素、前記要素の実装可否、及び前記要素の実装の判断基準となる前記評価指標の種類を含み、
前記計算機システムは、
複数種類の前記評価指標を算出し、
前記実装判断履歴に基づいて、前記非機能要件の実装の判断に用いる前記評価指標の種類を特定し、
特定された種類の前記評価指標に基づいて、前記優先度を付与することを特徴とする計算機システム。
【請求項7】
請求項6に記載の計算機システムであって、
出力した前記要素の組合せ及び前記代替案を利用した実装結果をフィードバックとして取得し、
取得した前記フィードバックを前記実装履歴又は前記実装判断履歴として蓄積することを特徴とする計算機システム。
【請求項8】
計算機システムが実行するITシステムのアーキテクチャ設計の支援方法であって、
前記計算機システムは、非機能要件及び前記非機能要件を実装するための設計情報である要素を対応づけたデータを格納する要素データベースと、過去の前記非機能要件の実装履歴を格納する履歴データベースとを保持し、
前記ITシステムのアーキテクチャ設計の支援方法は、
前記計算機システムが、ベースとなるアーキテクチャによって実現されるITシステムに実装する前記非機能要件の情報を取得する第1のステップと、
前記計算機システムが、前記要素データベースを参照して、前記非機能要件を実装するための前記要素の組合せを複数生成する第2のステップと、
前記計算機システムが、前記複数の要素の組合せについて、推薦順位を決定するために用いる評価指標を算出する第3のステップと、
前記計算機システムが、前記評価指標に基づいて、前記複数の要素の組合せの推薦順位を表す優先度を付与する第4のステップと、
前記計算機システムが、制約条件を満たす前記要素の組合せが存在するか否かを判定する第5のステップと、
前記制約条件を満たす前記要素の組合せが存在しない場合、前記計算機システムが、前記実装履歴を解析することによって、前記要素の組合せに含まれる少なくとも一つの前記要素の変更方法を特定する第6のステップと、
前記計算機システムが、特定された前記変更方法に基づいて前記要素の組合せを修正することによって代替案を生成する第7のステップと、
前記計算機システムが、前記優先度に基づいてソートされた前記要素の組合せ及び前記代替案の少なくともいずれかを出力するする第8のステップと、を含むことを特徴とするITシステムのアーキテクチャ設計の支援方法。
【請求項9】
請求項8に記載のITシステムのアーキテクチャ設計の支援方法であって、
前記第6のステップは、
前記計算機システムが、前記実装履歴を解析することによって、実装の実績が少ない前記要素、又は過去の実装履歴と比較して要素が満たす要件が過剰若しくは不足している前記要素を、変更可能な前記要素として特定するステップと、
前記計算機システムが、前記変更可能な要素の変更方法を特定するステップと、を含むことを特徴とするITシステムのアーキテクチャ設計の支援方法。
【請求項10】
請求項9に記載のITシステムのアーキテクチャ設計の支援方法であって、
前記第6のステップは、
前記計算機システムが、前記実装履歴を解析することによって、前記非機能要件の実装傾向を特定するステップと、
前記計算機システムが、前記非機能要件の実装傾向に基づいて、前記要素の組合せに含まれる前記要素の変更方法を特定するステップと、を含むことを特徴とするITシステムのアーキテクチャ設計の支援方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アーキテクチャの設計を支援するシステムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ITシステムの開発において、ITシステムのアーキテクチャの設計は、ユーザがITシステムに期待する要求をコンピュータの構造及び形式に変換し、ITシステムの土台を形作るという観点で重要な役割を持つ。本明細書において、ITシステムのアーキテクチャとは、ITシステムの構成要素及び構成要素間の接続関係等を具体的な形式で表現した情報を意味する。
【0003】
ITシステムのアーキテクチャ設計には、ITシステム全般にわたる幅広い知識、アーキテクチャの構成要素の関係性及び実装方法等について深い知識が必要である。そのため、ゼロベースでのITシステムのアーキテクチャの設計は手間及び時間がかかる。これに対し、クラウドベンダ等は、ドメイン及びITシステムの目的に対応したリファレンスアーキテクチャを提供している。
【0004】
リファレンスアーキテクチャは、ドメインで頻出の構成又はアーキテクチャ設計時のベストプラクティスに基づいて作成され、ITシステムの目的を達成するための一般的なサービス及び最低限の機能から構成される。
【0005】
設計者は、類似するドメイン又は目的に対応したリファレンスアーキテクチャを、ITシステムのユーザ要求に応じて修正することで、ITシステムのアーキテクチャの設計を効率的に行うことができる。
【0006】
ユーザ要求は、一般的に、機能要件及び非機能要件に分類される。機能要件は、ITシステムによって提供される機能及び挙動に関する要件であり、非機能要件は、性能、セキュリティ、可用性等のITシステムの品質に関する要件である。非機能要件は、アーキテクチャを構成する要素の組合せによって実現されることが多いため、設計者は、非機能要件間の関連性及び影響を考慮した上でユーザ要求を満たすようにアーキテクチャを設計する必要がある。したがって、リファレンスアーキテクチャを用いたITシステムのアーキテクチャ設計においても幅広い知識及び経験が必要となる。
【0007】
そのため、従来技術では、設計者が十分な開発能力を有さない場合、ユーザ要求を満たすITシステムのアーキテクチャを設計することは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2016-110325号公報
【非特許文献】
【0009】
情報処理推進機構、「非機能要求グレード」、[online]、2018年4月、[令和4年12月27日検索]、インターネット<URL:https://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/std/ent03-b.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前述の課題に対して特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、「システム設計支援装置180において、新規設計対象のシステムに関する複数の要件それぞれを実現する設計情報を第1のテーブルで特定し、当該特定の結果、いずれかの要件について複数の設計情報を特定した場合、複数の設計情報それぞれと他要件に関して特定された設計情報との組合せ利用の適性順位を第2のテーブルで参照して適性順位がより高い組合せとなる設計情報を特定し、複数の要件それぞれについて特定した設計情報を所定装置に出力する。」ことが記載されている。
(【0011】以降は省略されています)
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