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公開番号
2024162785
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023078679
出願日
2023-05-11
発明の名称
空調管理システム
出願人
三井ホーム株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
F24F
3/044 20060101AFI20241114BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】正逆転ファンを用いることなく、暖房運転時と冷房運転時の空調空気の流れを逆転させるとともに、冬季においては短時間で床を暖めることができ、また夏季においては床を冷やすことがない、空調管理システムを提供すること。
【解決手段】空調管理システム100は、空調機11、機械室9、第一流路60、第二流路70、及び切替手段18a~18dを備える。第一流路60は、搬送ファン13の上流側に連通する第一上流側連通口17と、搬送ファン13の下流側に連通する第一下流側連通口15と、を備える。第二流路70は、搬送ファン13の上流側に連通する第二上流側連通口14と、搬送ファン13の下流側に連通する第二下流側連通口16と、を備える。切替手段18a~18dは、第一流路60及び第二流路70に対し、第二上流側連通口14、第一下流側連通口15、第二下流側連通口16、及び第一上流側連通口17の開閉を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
空調空気を供給する空調機と、前記空調機を収納する機械室と、前記機械室と居室とを接続する第一流路及び第二流路と、前記機械室に設置され前記空調空気を前記第一流路又は前記第二流路に送風する搬送ファンと、を備える空調管理システムであって、
前記第一流路は、
前記搬送ファンの上流側に連通する第一上流側連通口と、前記搬送ファンの下流側に連通する第一下流側連通口と、前記居室の床面に連通する第一床連通口と、を備えるとともに、
前記第二流路は、
前記搬送ファンの上流側に連通する第二上流側連通口と、前記搬送ファンの下流側に連通する第二下流側連通口と、前記居室の天井面に連通する第二天井連通口と、を備え、
前記第一流路及び前記第二流路に対し、前記第一上流側連通口、前記第二上流側連通口及び前記第一下流側連通口、前記第二下流側連通口の開閉を行う切替手段を、更に備え、
前記切替手段は、
前記第一下流側連通口及び前記第二上流側連通口を開くとともに、前記第一上流側連通口及び第二下流側連通口を塞ぐ第一の状態と、
前記第一下流側連通口及び前記第二上流側連通口を塞ぐとともに、前記第一上流側連通口及び前記第二下流側連通口を開く第二の状態と、
を切り替える、
ことを特徴とする空調管理システム。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
循環した前記空調空気に含まれる異物を取り除くフィルタを、更に備え、
前記フィルタは、
前記第一上流側連通口及び前記第二上流側連通口と、前記空調機との間に設置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
【請求項3】
前記居室は、一階居室と二階居室と、を備え、
前記第一床連通口は、前記一階居室の床面に連通し、
前記第二天井連通口は、前記二階居室の天井面に連通し、
前記一階居室と前記二階居室とは、階段室または吹き抜けを介して連通している、
ことを特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調管理システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、家庭用の冷暖房装置は、一般的には各部屋に1台ずつ取り付けられる。ここで、部屋数の多い家庭は、冷暖房装置を設置する台数が多くなるため、消費電力が多くなる。消費電力が多くなると電気代の負担が多くなるため、家庭によっては冷暖房装置の設置を、必要な場所に限定することがある。
【0003】
また、各部屋に個別の冷暖房装置を設けると、室内機が各部屋に設置されるため、室内の意匠性が悪くなる。また、室内機が増えることで室外機も増えることになる、この場合、家の外観の意匠性が悪くなるとともに、室外機を設置する場所の確保も必要となる。
【0004】
一方、近年、省エネルギー化が求められており、多数の冷暖房装置を設置することは、家庭内でのエネルギー効率が悪く、冷暖房装置の空調効率の向上が要求されている。
【0005】
そこで、例えば、床下空間と小屋裏空間をダクトで連通させ、複数の冷暖房装置により供給される空調空気を、ダクトの中間部に設けられた送風ファンによって複数の各部屋に供給する空調システムが検討されている。
【0006】
例えば、特許文献1に記載された全館空調システムは、床下空間と小屋裏空間とを連通するダクトと、そのダクトを介して、床下空間の内気と小屋裏空間の内気とを適宜相互に送風する正逆転ファンを備えている。特許文献1に記載された全館空調システムでは、2基の冷暖房装置(空調機)からの空調空気を、床下ガラリ及び天井ガラリを介して、建物内部に循環させている(特許文献1の要約書参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-177104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載された全館空調システムは、正逆転ファンを用いて床下と天井裏の空気とを循環させているが、正逆転ファンは、一方向に送風するファンに比較して高価であるとともに、入手しにくいという短所がある。そのため、建築費用やメンテナンス費用が高価になり易い。特に、正逆ファンは、プロペラファンのため静圧が小さく、汎用品ではない。
【0009】
また、冬季において床が冷たい場合には、足先が冷えるため、人によっては不快に感じることもある。この対策として、暖房運転の空調空気を床下に送るとともに床面から吹き出すことで床を暖めることが考えられるが、特許文献1に記載された全館空調システムでは、冷房運転時も暖房運転時も空調空気が天井から居室に供給されるため、空気の循環によって床が温められるまでには、時間を要する。
【0010】
また、空調空気を床下に送るとともに床面から空調空気を吹き出す空調管理システムを構築すると、夏季においても冷気が床面から吹き出すことになる。この場合、床が冷たいと、夏季であっても不快感が増してしまう。
(【0011】以降は省略されています)
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