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公開番号2024161050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2024140906,2023177472
出願日2024-08-22,2020-04-24
発明の名称巻回体の製造方法
出願人株式会社タカゾノ
代理人弁理士法人藤本パートナーズ
主分類B65H 16/04 20060101AFI20241108BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】支持軸に対する巻回体の装着作業を容易化できる、巻回体の製造方法を提供する。
【解決手段】回転可能に設けられた支持軸31の外周に芯体61が装着されたときには、一端部側第1凹部6151または他端部側第1凹部6152が、支持軸31の基端部の位置に設けられた第1突起部313に嵌合することで、前記支持軸31と一体的に回転可能となり、前記支持軸31の外周に装着される際には、第2凹部616が、前記支持軸31の先端部の位置に設けられた第2突起部317に係合することで、前記第1突起部313と、前記一端部側第1凹部6151または前記他端部側第1凹部6152とが前記支持軸31の周方向に位置合わせされる芯体61を用い、先に巻回されていた長尺のシートを使い切った後の芯体61に、新たな長尺のシートを巻回する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
芯体であって、
円筒状に形成され、
外周に長尺のシートを巻回可能であり、
円筒状の内周部を備え、一端部および他端部を有し、
前記内周部には、
前記一端部の位置に設けられ、径方向外方に凹む一端部側第1凹部と、
前記他端部の位置に設けられ、径方向外方に凹む他端部側第1凹部と、
前記一端部の位置から前記他端部の位置にわたって設けられ、径方向外方に凹み、前記一端部側第1凹部および前記他端部側第1凹部に比べて、前記内周部に対する径方向外方への凹み量が小さい第2凹部と、が形成されており、
回転可能に設けられた支持軸の外周に、前記一端部側または前記他端部側から装着可能であり、
前記支持軸の外周に装着されたときには、前記一端部側第1凹部または前記他端部側第1凹部が、前記支持軸の基端部の位置に設けられた第1突起部に嵌合することで、前記支持軸と一体的に回転可能となり、
前記支持軸の外周に装着される際には、前記第2凹部が、前記支持軸の先端部の位置に設けられた第2突起部に係合することで、前記第1突起部と、前記一端部側第1凹部または前記他端部側第1凹部とが前記支持軸の周方向に位置合わせされる芯体を用い、
先に巻回されていた長尺のシートを使い切った後の前記芯体に、新たな長尺のシートを巻回することを含む、巻回体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状のシートである包材を巻いた状態とした巻回体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
帯状のシートである包材を用いて薬剤を包装する薬剤包装装置が存在する。このような薬剤包装装置が備える包材の支持装置の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の構成は、基台(特許文献1の記載では「機体」、以下のかっこ書きにつき同じ)から支持軸(給紙ドラム)が突出しており、基台により支持軸が回転可能に支持されている。支持軸の外周には芯体(芯筒)が装着される。芯体の外周には包材(包装用紙)が巻回されていてロール状の巻回体とされている。巻回体から順次引き出された包材に対して薬剤を包装することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公昭56-44757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の巻回体では、支持軸に対して周方向に位置合わせするための構成を備えていなかった。ところが、巻回体は包材が巻回されていることからある程度の重量がある。よって、作業者が巻回体を支持軸に対して周方向に位置合わせすることが難しかった。
【0005】
本発明は、支持軸に対する巻回体の装着作業を容易化できる、芯体を有する巻回体の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、芯体であって、円筒状に形成され、外周に長尺のシートを巻回可能であり、円筒状の内周部を備え、一端部および他端部を有し、前記内周部には、前記一端部の位置に設けられ、径方向外方に凹む一端部側第1凹部と、前記他端部の位置に設けられ、径方向外方に凹む他端部側第1凹部と、前記一端部の位置から前記他端部の位置にわたって設けられ、径方向外方に凹み、前記一端部側第1凹部および前記他端部側第1凹部に比べて、前記内周部に対する径方向外方への凹み量が小さい第2凹部と、が形成されており、回転可能に設けられた支持軸の外周に、前記一端部側または前記他端部側から装着可能であり、前記支持軸の外周に装着されたときには、前記一端部側第1凹部または前記他端部側第1凹部が、前記支持軸の基端部の位置に設けられた第1突起部に嵌合することで、前記支持軸と一体的に回転可能となり、前記支持軸の外周に装着される際には、前記第2凹部が、前記支持軸の先端部の位置に設けられた第2突起部に係合することで、前記第1突起部と、前記一端部側第1凹部または前記他端部側第1凹部とが前記支持軸の周方向に位置合わせされる芯体を用い、先に巻回されていた長尺のシートを使い切った後の前記芯体に、新たな長尺のシートを巻回することを含む、巻回体の製造方法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、第2突起部と第2凹部とが係合することで、第1突起部と、一端部側第1凹部または他端部側第1凹部とが中心軸線まわりの周方向に位置合わせされる。このため、包材が巻回されている巻回体であっても周方向に位置合わせしやすい。このため、支持軸に対する巻回体の装着作業を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る薬剤包装装置における包装部の概略構成を示す斜視図である。
前記包装部のうち支持軸と巻回体における芯体とを示す斜視図である。
前記芯体の軸線に沿う半断面斜視図である。
前記包装部のうち支持軸と装着状態とした前記芯体を示す斜視図である。
前記支持軸に対して前記芯体の周方向の位置合わせが行われる様子を説明するための図である。
前記支持軸の他の形態の一例(その1)を示す斜視図である。
前記支持軸の他の形態の一例(その2)を示す斜視図である。
前記芯体の他の形態の一例(変形例)の正面、平面、左側面側から見た縮小斜視図である。
前記変形例の正面、平面から見た縮小斜視図である。
前記変形例の正面図である。
前記変形例の平面図である。
前記変形例の底面図である。
前記変形例の右側面図である。
前記変形例の左側面図である。
前記変形例の図10におけるXV-XV拡大断面図である。
前記変形例の図10におけるXVI-XVI拡大断面図である。
前記変形例の図10におけるXVII-XVII断面図である。
前記変形例の図11におけるXVIII-XVIII拡大端面図である。
前記変形例に係る芯体を、支持軸と包材をロール状にしたものと共に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明につき、巻回体6と薬剤包装装置1との組み合わせの一実施形態を取り上げて説明を行う。以下の説明において、「基端側」は図2における左側に対応し、「先端側」は図2における右側に対応している。また、以下の説明における「軸方向」とは、支持軸31の軸方向のことである。また、各構成要素に付した符号については、機能に着目したことにより異なる名称が付けられていても同一の符号を用いていることがある。また、同一形状の複数の構成要素についても、各々には同一の符号を用いている。
【0010】
-巻回体-
図1に示すように、巻回体6は、包材62が巻回されて構成されている。巻回体6は、芯体61と包材62とを備える。芯体61は、円筒状に形成されている。芯体61の材質としては、硬質樹脂などが挙げられる。包材62は、帯状に形成されている。換言すると、包材62は、長尺シート状に形成されている。包材62は、基材と熱溶着層とを備えており、ヒートシールにより接着可能である。基材としては、グラシン紙およびセロファン紙などが挙げられる。熱溶着層は、基材上に形成されている。熱溶着層の材質としては、ポリエチレンなどが挙げられる。包材62は、芯体61の外周に巻回されている。本実施形態では、包材62は、その幅方向(短手方向)の中央で、熱溶着層が内側になるように半分に折られた状態で、芯体61の外周に巻回されている。
(【0011】以降は省略されています)

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