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公開番号2024160786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2023076142
出願日2023-05-02
発明の名称体幹バランスの測定方法と、眼科用レンズの色の決定方法
出願人株式会社Innochi
代理人弁理士法人アイリンク国際特許商標事務所
主分類G02C 13/00 20060101AFI20241108BHJP(光学)
要約【課題】 対象者の体幹バランスを再現性良く簡単に測定できる方法と、対象者にとって適切な眼科用レンズの色を簡単かつ正確に決定できる方法を提供すること。
【解決手段】 対象者が自身の腕を自身の体の中心軸周りに回転させる回転ステップと、上記腕の回転状態を基に上記回転させた腕側の肩の可動域を特定する可動域特定ステップと、上記可動域が大きいほど体幹バランスが良いと判断する判断ステップとを備えている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
対象者が肩を動かす動作ステップと、
上記肩の可動状態を測定する測定ステップと、
上記可動状態を基に体幹バランスを判断する判断ステップと
を備えた体幹バランスの測定方法。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
上記測定ステップは、上記可動状態として上記肩の可動域を測定し、
上記判断ステップは、上記可動域が大きいほど体幹バランスが良いと判断する請求項1に記載の体幹バランスの測定方法。
【請求項3】
上記対象者の一方の肩を固定する固定ステップを備え、
上記動作ステップは、上記一方の肩を固定した状態で、上記固定していない他方の肩を動かす請求項1に記載の体幹バランスの測定方法。
【請求項4】
上記動作ステップは、上記対象者が上記他方の肩側の腕を当該肩の高さで伸ばし、上記腕の手先を見ながら、上記腕を自身の体の中心軸周りに回転させ、
上記測定ステップは、上記対象者の上記手先の移動を基に、上記肩の可動状態を測定する請求項1に記載の体幹バランスの測定方法。
【請求項5】
対象者が、異なる色の眼科用レンズを順次装着して、請求項1に記載の体幹バランスの測定方法を繰り返し実行する実行ステップと、
上記実行ステップにおいて、最も体幹バランスが良かったレンズの色を特定するレンズ色特定ステップと、
上記特定した色を上記対象者に適した眼科用レンズの色として決定するレンズ色決定ステップと
を備えた眼科用レンズの色の決定方法。
【請求項6】
対象者が、異なる色を有する色見本を順次見ながら請求項1に記載の体幹バランスの測定方法を繰り返し実行する実行ステップと、
上記実行ステップにおいて、最も体幹バランスが良かった色見本の色を特定する色見本特定ステップと、
上記特定した色見本に予め対応付けられた眼科用レンズの色を上記対象者に適した眼科用レンズの色として決定するレンズ色決定ステップと
を備えた眼科用レンズの色の決定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、体幹バランスの測定方法と、眼科用レンズの色を決定する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
レンズの色によって、対象者の体幹バランスが変化することが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、異なる色の色紙を順次見て、体幹バランスが良かった色紙の色を選択し、この色紙の色に対応した眼鏡用レンズの色を適正レンズ色として決定するようにしている。
そして、上記体幹バランスの良し悪しは、次のようにして測定している。
まず、対象者が、片足を上げて立つ。そして、足を上げた方の肩を下方へ押し下げたときの、体の軸のぶれを、体幹バランスの良し悪しとして測定する。
【0004】
次に、足を上げていない方の手で選んだ色紙を一つ持ち、それを見ながら片足立ちを続ける。この状態で、足を上げている方の肩を下方に押し下げ、体の軸のぶれを測定する。
複数の色について、上記のステップを実行し、体の軸のぶれが少ないほど、体幹バランスが良いと判断し、体幹バランスが良くなる色を眼鏡用レンズの色として決定するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6556967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した従来のレンズの色の決定方法では、体幹バランスを測定するために、対象者の肩を押し下げなければならない。つまり、体幹バランスの測定には、測定者としての第三者の押し下げ力が必要である。
また、第三者が、片足立ちをしている対象者の肩を、いつも同じように押し下げることは難しい。したがって、体幹バランスの測定結果の再現性は悪く、正確な結果を得ることは難しかった。
その結果、体幹バランスが良くなるような眼鏡用レンズの色を、正しく決定できないこともあった。
また、再現性の悪い押し下げ動作によって正確な結果を得るためには、繰り返し測定が必要となり、測定時間が長くなるという問題もあった。
【0007】
この発明の目的は、対象者の体幹バランスを再現性良く簡単に測定できる方法と、対象者にとって適切な眼科用レンズの色を簡単かつ正確に決定できる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明の体幹バランスの測定方法は、対象者が肩を動かす動作ステップと、上記肩の可動状態を測定する測定ステップと、上記可動状態を基に体幹バランスを判断する判断ステップとを備えている。
【0009】
第2の発明は、上記測定ステップが、上記可動状態として上記肩の可動域を測定し、上記判断ステップは、上記可動域が大きいほど体幹バランスが良いと判断する.。
【0010】
第3の発明は、上記対象者の一方の肩を固定する固定ステップを備え、上記動作ステップは、上記一方の肩を固定した状態で、上記固定していない他方の肩を動かす。
(【0011】以降は省略されています)

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