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公開番号2024160567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075707
出願日2023-05-01
発明の名称シリコンクラスレート電極活物質、負極合材、負極活物質層、固体リチウムイオン電池、及び負極活物質層の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01M 4/38 20060101AFI20241107BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本開示は、充電時の膨張が小さいシリコンクラスレート電極活物質、及びそのようなシリコンクラスレート電極活物質を有する固体リチウムイオン電池を提供する。
【解決手段】本開示のシリコンクラスレート電極活物質は、ナトリウム化合物を含む。また、本開示のシリコンクラスレート電極活物質は、ナトリウム化合物の質量のシリコンクラスレート電極活物質及びナトリウム化合物の合計質量に対する割合が、0.1質量%以上5.0質量%以下である。本開示の固体リチウムイオン電池は、本開示の負極活物質層を有する。本開示の負極活物質層は、本開示の負極合材を含有している。本開示の負極合材は、本開示のシリコンクラスレート電極活物質、及び固体電解質を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ナトリウム化合物を含むシリコンクラスレート電極活物質であって、
前記ナトリウム化合物の質量の前記シリコンクラスレート電極活物質及び前記ナトリウム化合物の合計質量に対する割合が、0.1質量%以上5.0質量%以下である、
シリコンクラスレート電極活物質。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記割合が、0.5質量%以上3.0質量%以下である、請求項1に記載のシリコンクラスレート電極活物質。
【請求項3】
前記ナトリウム化合物は、酸化ナトリウム及び/又はケイ酸ナトリウムである、請求項1に記載のシリコンクラスレート電極活物質。
【請求項4】
少なくとも部分的にクラスレートII型構造を有する、請求項1に記載のシリコンクラスレート電極活物質。
【請求項5】
請求項1に記載のシリコンクラスレート電極活物質、及び固体電解質を含む、負極合材。
【請求項6】
前記固体電解質が硫化物固体電解質である、請求項5に記載の負極合材。
【請求項7】
請求項5に記載の負極合材を含有している、負極活物質層。
【請求項8】
請求項7に記載の負極活物質層を有する、固体リチウムイオン電池。
【請求項9】
請求項1に記載のシリコンクラスレート電極活物質、固体電解質、及び有機溶媒を混合すること、並びに
前記混合により得られたスラリーを乾燥すること
を含む、請求項7に記載の負極活物質層の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シリコンクラスレート電極活物質、負極合材、負極活物質層、固体リチウムイオン電池、及び負極活物質層の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電池の開発が盛んに行われている。例えば、自動車産業界では、電気自動車又はハイブリッド自動車に用いられる電池の開発が進められている。また、電池、特にリチウムイオン電池に用いられる電極活物質として、シリコンが知られている。
【0003】
シリコン電極活物質は理論容量が大きく、電池の高エネルギー密度化に有効である。その反面、シリコン電極活物質は、充電時の膨張が大きいという問題を有する。これに対して、シリコン電極活物質としてシリコンクラスレート電極活物質を用いることによって、充電時の膨張を抑制することが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1は、シリコンクラスレートII型の結晶相を有し、Na

Si
136
(1.98<x<2.54)の組成を有する、シリコンクラスレート電極活物質を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-158003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
シリコンクラスレート電極活物質は通常のシリコン電極活物質と比較して充電時の膨張を抑制できるものの、シリコンクラスレート電極活物質の充電時の膨張を更に抑制することが求められている。
【0007】
本開示は、充電時の膨張が小さいシリコンクラスレート電極活物質、及びそのようなシリコンクラスレート電極活物質を有する固体リチウムイオン電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示者は、以下の手段により上記課題を解決することができることを見出した。
〈態様1〉
ナトリウム化合物を含むシリコンクラスレート電極活物質であって、
前記ナトリウム化合物の質量の前記シリコンクラスレート電極活物質及び前記ナトリウム化合物の合計質量に対する割合が、0.1質量%以上5.0質量%以下である、
シリコンクラスレート電極活物質。
〈態様2〉
前記割合が、0.5質量%以上3.0質量%以下である、態様1に記載のシリコンクラスレート電極活物質。
〈態様3〉
前記ナトリウム化合物は、酸化ナトリウム及び/又はケイ酸ナトリウムである、態様1又は2に記載のシリコンクラスレート電極活物質。
〈態様4〉
少なくとも部分的にクラスレートII型構造を有する、態様1~3のいずれか一項に記載のシリコンクラスレート電極活物質。
〈態様5〉
態様1~4のいずれか一項に記載のシリコンクラスレート電極活物質、及び固体電解質を含む、負極合材。
〈態様6〉
前記固体電解質が硫化物固体電解質である、態様5に記載の負極合材。
〈態様7〉
態様5又は6に記載の負極合材を含有している、負極活物質層。
〈態様8〉
態様7に記載の負極活物質層を有する、固体リチウムイオン電池。
〈態様9〉
態様1~4のいずれか一項に記載のシリコンクラスレート電極活物質、固体電解質、及び有機溶媒を混合すること、並びに
前記混合により得られたスラリーを乾燥すること
を含む、態様7に記載の負極活物質層の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、充電時の膨張が小さいシリコンクラスレート電極活物質、及びそのようなシリコンクラスレート電極活物質を有する固体リチウムイオン電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施例1~3及び比較例1における、X線光電子分光法(XPS)による結合エネルギーの測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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