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公開番号
2024157909
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072572
出願日
2023-04-26
発明の名称
電気自動車
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類
B60L
15/20 20060101AFI20241031BHJP(車両一般)
要約
【課題】運転者がステアリングホイールから手を離すことなく制御モードを切り替えてMT車両のような運転を楽しむことを可能にする。
【解決手段】この電気自動車は、アクセルペダル、パドル式シフター、及びモータ制御装置を備える。パドル式シフターにはアップシフト操作、ダウンシフト操作、及びモード切替操作が予め登録されている。モータ制御装置は、パドル式シフターに対するモード切替操作を受けて手動モードと自動モードとの間で電気モータの制御モードを切り替える。そして、制御モードが自動モードの場合、アクセルペダルの操作に応じて電気モータの出力を変化させる。一方、制御モードが手動モードの場合、パドル式シフターに対するアップシフト操作及びダウンシフト操作に応じてアクセルペダルの操作に対する電気モータの出力特性を変化させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
電気モータを走行用の動力装置として使用する電気自動車であって、
アクセルペダルと、
アップシフト操作、ダウンシフト操作、及びモード切替操作が予め登録されたパドル式シフターと、
前記電気モータを制御するモータ制御装置と、を備え、
前記モータ制御装置は、
前記パドル式シフターに対する前記モード切替操作を受けて自動モードと手動モードとの間で前記電気モータの制御モードを切り替え、
前記制御モードが前記自動モードの場合、前記アクセルペダルの操作に応じて前記電気モータの出力を変化させ、
前記制御モードが前記手動モードの場合、前記パドル式シフターに対する前記アップシフト操作及び前記ダウンシフト操作に応じて前記アクセルペダルの操作に対する前記電気モータの出力特性を変化させる、ように構成されている
ことを特徴とする電気自動車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気モータを走行用の動力装置として用いる電気自動車に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2022-036845号公報には、マニュアルトランスミッション車両(以下、MT車両という)の手動変速動作を電気モータの制御によって疑似的に再現可能な電気自動車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-036845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、電気自動車における通常の電気モータの制御モードを自動モードと呼び、MT車両の手動変速動作を模擬するための電気モータの制御モードを手動モードと呼ぶ。自動モードと手動モードとの間で制御モードを切り替えるための手段としてはスイッチを用いることが考えられる。しかし、スイッチは運転者がステアリングから手を離さざるを得ない位置に設置せざるを得ず、運転者にとって利便性が悪い。
【0005】
本開示は上記の課題に鑑みてなされたものである。本開示の1つの目的は、運転者がステアリングホイールから手を離すことなく制御モードを切り替えてMT車両のような運転を楽しむことを可能にする電気自動車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電気自動車はアクセルペダル、パドル式シフター、及びモータ制御装置を備える。パドル式シフターにはアップシフト操作、ダウンシフト操作、及びモード切替操作が予め登録されている。モータ制御装置はパドル式シフターに対するモード切替操作を受けて手動モードと自動モードとの間で電気モータの制御モードを切り替える。そして、制御モードが自動モードの場合、モータ制御装置はアクセルペダルの操作に応じて電気モータの出力を変化させる。一方、制御モードが手動モードの場合、モータ制御装置はパドル式シフターに対するアップシフト操作及びダウンシフト操作に応じてアクセルペダルの操作に対する電気モータの出力特性を変化させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示の電気自動車によれば、運転者はパドル式シフターの操作によってステアリングホイールから手を離すことなく手動モードと自動モードとの間で制御モードを切り替えることができる。そして、手動モードでは、運転者はパドル式シフターの操作によってMT車両のような手動変速による運転を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態に係る電気自動車の動力制御系の構成を示すブロック図である。
車両モデルを構成するエンジンモデル、クラッチモデル、及びトランスミッションモデルの各例を示す図である。
パドル式シフターによるモード切替操作の例を示すタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は本実施の形態に係る電気自動車10の動力制御系の構成を示すブロック図である。電気自動車10は電気モータ44とバッテリ46とインバータ42とを備えている。電気モータ44は走行用の動力装置である。バッテリ46は電気モータ44を駆動する電気エネルギを蓄える。すなわち、電気自動車10はバッテリ46に蓄えられた電気エネルギで走行するバッテリ電気自動車(BEV)である。インバータ42は加速時にバッテリ46から入力される直流電力を電気モータ2の駆動電力に変換する。また、インバータ42は減速時に電気モータ44から入力される回生電力を直流電力に変換し、バッテリ46に充電する。
【0010】
電気自動車10は運転者が電気自動車10に対する加速要求を入力するためのアクセルペダル22を備えている。アクセルペダル22には、アクセル開度を検出するためのアクセルポジションセンサ32が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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