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公開番号
2024154292
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-30
出願番号
2023068046
出願日
2023-04-18
発明の名称
充電装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H02M
3/155 20060101AFI20241023BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】1個のスイッチング素子(SW素子)がオープン故障してもバッテリの充電を続けられる充電装置を提供する。
【解決手段】充電装置は、電流I_nomalを出力する電源とバッテリの間に接続される。充電装置は、並列に接続されたN個の昇圧コンバータを備える。各昇圧コンバータは、昇圧用のSW素子であって並列に接続されたM個のSW素子(許容電流I_lmt)を備える。コントローラは、各々に流れる電流がI_nomal/Nとなるように各昇圧コンバータを制御する。いずれかのSW素子がオープン故障した場合、コントローラは、I_lmt×(M-1)>I_nomal/Nであれば、各々に流れる電流がI_nomal/Nとなるように全ての昇圧コンバータを制御し、そうでなければ、オープン故障したSW素子を含む昇圧コンバータを停止し、各々流れる電流がI_nomal/(N-1)となるように残りの昇圧コンバータを制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電流I_nomalを出力する直流電源とバッテリの間に接続される充電装置であって、
並列に接続されているN個(N>1)の昇圧コンバータであって、前記直流電源から出力される電力の電圧を昇圧して前記バッテリに供給するN個の昇圧コンバータと、
前記昇圧コンバータを制御するコントローラと、
を備えており、
それぞれの前記昇圧コンバータは、並列に接続されたM個(M>1)の電圧変換用のスイッチング素子であって、それぞれの前記スイッチング素子の許容電流がI_lmtであるM個のスイッチング素子を備えており、
前記コントローラは、
(1)各昇圧コンバータに流れる電流がI_nomal/Nとなるように各昇圧コンバータを制御し、
いずれかのスイッチング素子がオープン故障した場合、
(2―1)I_lmt×(M-1)>I_nomal/Nであれば、各昇圧コンバータに流れる電流がI_nomal/Nとなるように全ての昇圧コンバータを制御し、
(2-2)I_lmt×(M-1)<I_nomal/Nであれば、オープン故障したスイッチング素子を含む昇圧コンバータを停止し、残りの各昇圧コンバータに流れる電流がI_nomal/(N-1)となるように残りの昇圧コンバータを制御する、
充電装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、直流電源とバッテリの間に接続される充電装置であって、直流電源が供給する電力の電圧を昇圧してバッテリへ出力する充電装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
直流電源の出力電圧よりもバッテリの電圧が高い場合、直流電源とバッテリの間に昇圧コンバータ(充電装置)が接続される(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-047677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
充電装置が並列に接続された複数の昇圧コンバータを備えると、充電時間を短くすることができる。また、昇圧コンバータは、並列に接続された電圧変換用の複数のスイッチング素子を備える場合がある。本明細書は、そのような構成の充電装置において、一つの昇圧コンバータの一つのスイッチング素子がオープン故障しても充電を続けることができる技術を提供する。なお、オープン故障とは、スイッチング素子のゲートにオン指令を与えているにも関わらずにそのスイッチング素子のソースとドレインの間(あるいはエミッタとコレクタの間)に電流が流れない故障を意味する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する充電装置は、電流I_nomalを出力する直流電源とバッテリの間に接続される。充電装置は、並列に接続されているN個(N>1)の昇圧コンバータと、それらN個の昇圧コンバータを制御するコントローラを備える。各昇圧コンバータは、直流電源から供給される電力の電圧を昇圧してバッテリに供給する。それぞれの昇圧コンバータは、並列に接続されたM個(M>1)の電圧変換用のスイッチング素子を備える。それぞれのスイッチング素子の許容電流はI_lmtである。
【0006】
コントローラは、次の処理を行う。(1)コントローラは、各昇圧コンバータに流れる電流がI_nomal/Nとなるように各昇圧コンバータを制御する。いずれかのスイッチング素子がオープン故障した場合、(2-1)コントローラは、I_lmt×(M-1)>I_nomal/Nであれば、各昇圧コンバータに流れる電流がI_nomal/Nとなるように全ての昇圧コンバータを制御する。(2-2)コントローラは、I_lmt×(M-1)<I_nomal/Nであれば、オープン故障したスイッチング素子を含む昇圧コンバータを停止し、残りの(N-1)個の各昇圧コンバータに流れる電流がI_nomal/(N-1)となるように残りの昇圧コンバータを制御する。コントローラの上記した処理により、充電装置は、1個のスイッチング素子がオープン故障してもバッテリの充電を継続することができる。
【0007】
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例の充電装置の回路図である。
オープン故障時の処理のフローチャートである。
オープン故障時の処理のフローチャートである(変形例)。
オープン故障時の処理のフローチャートである(図3の続き)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照して実施例の充電装置2を説明する。図1に、充電装置2の回路図を示す。充電装置2は、直流電源3とバッテリ4の間に接続される。充電装置2は、直流電源3の電力の電圧を昇圧してバッテリ4へ供給する。なお、直流電源3は、電流I_nomalを出力することができる。
【0010】
充電装置2は、並列に接続された4個の昇圧コンバータ10a-10dと、昇圧コンバータ10a-10dを制御するコントローラ20を備える。なお、図1において、点線矢印線は信号線を表す。すなわち、コントローラ20は昇圧コンバータ10a-10dと通信を行うことができるとともに、直流電源3とも通信する。
(【0011】以降は省略されています)
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