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公開番号
2024152046
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023065957
出願日
2023-04-13
発明の名称
車両
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
B60W
20/40 20160101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約
【課題】モータとエンジンが直結していない構成であっても、エンジン起動時の振動を効果的に抑制できる車両を提供する。
【解決手段】車両10は、エンジン12と、回転電機16と、前記エンジン12と前記回転電機16とを連結する第一クラッチ14と、トランスアクスル20と、前記回転電機16と前記トランスアクスル20とを連結する第二クラッチ18と、コントローラ24と、を備え、前記コントローラ24は、前記エンジン12のクランキングのためのクランキングトルクTkおよび前記エンジン12の特性に基づいて前記エンジン12のクランキング時における前記エンジン12の回転数Neの上昇レートΔNeを推測し、少なくとも前記回転数Neの上昇レートΔNeに基づいて前記エンジン12の圧縮反力Trを随時推定し、前記圧縮反力Trを打ち消すための制振トルクTvを出力するように前記回転電機16または前記第二クラッチ18の駆動を制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の動力源の一つとして機能するエンジンと、
前記車両の動力源の一つとして機能するとともに前記エンジンのクランキングモータとして機能する回転電機と、
前記エンジンと前記回転電機とを連結する第一クラッチと、
トランスアクスルと、
前記回転電機と前記トランスアクスルとを連結する第二クラッチと、
コントローラと、
を備え、前記コントローラは、前記エンジンのクランキングのためのクランキングトルクおよび前記エンジンの特性に基づいて前記エンジンのクランキング時における前記エンジンの回転数の上昇レートを推測し、少なくとも前記回転数の上昇レートに基づいて前記エンジンの圧縮反力を随時推定し、前記圧縮反力を打ち消すための制振トルクを出力するように前記回転電機または前記第二クラッチの駆動を制御する、
ことを特徴とする車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、車両の動力源としてエンジンとモータとが搭載され、モータがクラッチを介してエンジンに連結された車両を開示する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の動力源として、エンジンとモータとが搭載されたハイブリッド電気自動車が従来から知られている。かかるハイブリッド電気自動車の場合、エンジンを起動させる際には、モータを駆動して、エンジンを一度回転させたのち、燃料を着火させることで、エンジンを自立運転させる。こうしたエンジンの起動処理の過程で、振動が発生することが知られている。こうした振動は、エンジンが空気を圧縮する際に発生する圧縮反力や、エンジン筒内の燃料を着火させた際に発生する筒内圧の変動が、ドライブラインやエンジンマウントを通じて、車体に伝達されるために発生する。
【0003】
そこで、従来から、こうしたエンジン起動時における振動を抑制する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、エンジンから発生するトルク変動を推定し、当該トルク変動を打ち消す制振トルクをモータから発生させることで、振動を抑制する技術が開示されている。かかる技術によれば、エンジン起動時における振動を、ある程度、抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-119405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術は、モータがエンジンに直結された構成を前提としている。モータがエンジンに直結されている場合、モータの回転数からエンジンの回転数を、精度よく取得できる。
【0006】
一方、ハイブリッド電気自動車の中には、モータとエンジンとの間にクラッチが介在する等、モータとエンジンが直結していない構成のものがある。かかる構成の場合、モータの回転数からエンジンの回転数を読み取ることが出来ず、エンジン回転数の読み取りに遅れが生じる。結果として、モータとエンジンが直結していない構成の場合、制振トルクを適切に出力することが難しかった。
【0007】
そこで、本明細書では、モータとエンジンが直結していない構成であっても、エンジン起動時の振動を効果的に抑制できる車両を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書で開示する車両は、車両の動力源の一つとして機能するエンジンと、前記車両の動力源の一つとして機能するとともに前記エンジンのクランキングモータとして機能する回転電機と、前記エンジンと前記回転電機とを連結する第一クラッチと、トランスアクスルと、前記回転電機と前記トランスアクスルとを連結する第二クラッチと、コントローラと、を備え、前記コントローラは、前記エンジンのクランキングのためのクランキングトルクおよび前記エンジンの特性に基づいて前記エンジンのクランキング時における前記エンジンの回転数の上昇レートを推測し、少なくとも前記回転数の上昇レートに基づいて前記エンジンの圧縮反力を随時推定し、前記圧縮反力を打ち消すための制振トルクを出力するように前記回転電機または前記第二クラッチの駆動を制御する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本明細書で開示する車両によれば、モータとエンジンが直結していない構成であっても、エンジン起動時の振動を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車両の構成を示す模式図である。
エンジンの起動時における各種パラメータの変化を示す図である。
制振処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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