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公開番号
2024160510
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075594
出願日
2023-05-01
発明の名称
表示装置の製造方法および表示装置
出願人
株式会社ジャパンディスプレイ
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
H10K
71/00 20230101AFI20241107BHJP()
要約
【課題】信頼性の低下を抑制することが可能な表示装置の製造方法および表示装置を提供すること。
【解決手段】一実施形態に係る表示装置の製造方法は、第1副画素を構成する第1下電極を含む複数の下電極を表示領域に形成し、第1下電極と重なる第1画素開口を含む複数の画素開口を有するリブを形成し、リブの上に配置される下部と、下部の側面から突出した端部を有する上部とを含む隔壁を表示領域に形成し、複数の画素開口を通じて複数の下電極に接触する第1有機層と、第1有機層を覆う第1上電極とを含む第1積層膜を形成し、第1積層膜を覆う第1封止層を形成し、第2方向に並ぶ複数の第1副画素のそれぞれに対して個別にレジストを形成し、レジストをマスクとして、第1封止層および第1積層膜を除去する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
第1副画素、第2副画素および第3副画素を含み、前記第2副画素および前記第3副画素がそれぞれ前記第1副画素と第1方向に並び、前記第2副画素および前記第3副画素が前記第1方向と交差する第2方向に並んだ画素が前記第1方向および前記第2方向にマトリクス状に配列された表示領域を備える表示装置の製造方法であって、
前記第1副画素を構成する第1下電極を含む複数の下電極を前記表示領域に形成し、
前記第1下電極と重なる第1画素開口を含む複数の画素開口を有するリブを形成し、
前記リブの上に配置される下部と、前記下部の側面から突出した端部を有する上部とを含む隔壁を前記表示領域に形成し、
前記複数の画素開口を通じて前記複数の下電極に接触する第1有機層と、前記第1有機層を覆う第1上電極とを含む第1積層膜を形成し、
前記第1積層膜を覆う第1封止層を形成し、
前記第2方向に並ぶ複数の第1副画素のそれぞれに対して個別にレジストを形成し、
前記レジストをマスクとして、前記第1封止層および前記第1積層膜を除去する、
表示装置の製造方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第1積層膜は、前記隔壁により、前記リブおよび前記複数の下電極を覆う第1部分と、隔壁上の第2部分とに分断され、
前記第1封止層は、前記第1部分および前記第2部分を連続的に覆い、
前記第1封止層および前記第1積層膜の除去は、前記レジストから露出した第1封止層および第1積層膜と、前記第2部分を覆う第1封止層の一部と、前記第2部分とを除去する、
請求項1に記載の表示装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1封止層および前記第1積層膜の除去は、前記第2部分を覆う第1封止層と前記隔壁に含まれる前記上部の上面との間に隙間を形成することを含む、
請求項2に記載の表示装置の製造方法。
【請求項4】
前記隔壁は、前記第1副画素、前記第2副画素および前記第3副画素においてそれぞれ開口を有するように形成され、
前記レジストは、前記第1副画素における前記開口よりも大きく、前記レジストの周縁が平面視において前記隔壁と重なるように形成される、
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の表示装置の製造方法。
【請求項5】
前記レジストは、前記第1副画素の周囲の隔壁との平面視における重ね幅がいずれの部分においても等しくなるように形成される、
請求項4に記載の表示装置の製造方法。
【請求項6】
第1副画素、第2副画素および第3副画素を含み、前記第2副画素および前記第3副画素がそれぞれ前記第1副画素と第1方向に並び、前記第2副画素および前記第3副画素が前記第1方向と交差する第2方向に並んだ画素が前記第1方向および前記第2方向にマトリクス状に配列された表示領域を備える表示装置であって、
前記表示領域に配置された下電極と、
前記下電極と重なる画素開口を有するリブと、
前記リブの上に配置される下部と、前記下部の側面から突出した端部を有する上部とを含む隔壁と、
前記画素開口を通じて前記下電極に接触する有機層と、前記有機層を覆う上電極とを含む積層膜と、
前記積層膜を覆う封止層と、
を備え、
前記封止層の一部は、前記隔壁に含まれる前記上部と平面視において重なり、
前記封止層の一部と、前記隔壁に含まれる前記上部の上面との間には隙間が形成されている、
表示装置。
【請求項7】
前記封止層を覆う樹脂層をさらに備え、
前記隙間には、前記樹脂層が配置される、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記積層膜および前記封止層は、前記第2方向に並ぶ2つの第1副画素の間の隔壁上には配置されていない、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
前記封止層の一部の前記第1方向に沿った距離と前記第2方向に沿った距離とは、前記第1副画素、前記第2副画素および前記第3副画素の周囲のいずれの部分においても等しい、
請求項6に記載の表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置の製造方法および表示装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、表示素子として有機発光ダイオード(OLED)を適用した表示装置が実用化されている。この表示素子は、下電極と、下電極を覆う有機層と、有機層を覆う上電極とを備えている。
【0003】
上記のような表示装置を製造するにあたり、信頼性の低下を抑制する技術が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-195677号公報
特開2004-207217号公報
特開2008-135325号公報
特開2009-32673号公報
特開2010-118191号公報
国際公開第2018/179308号
米国特許出願公開第2022/0077251号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、信頼性の低下を抑制することが可能な表示装置の製造方法および表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る表示装置の製造方法は、第1副画素、第2副画素および第3副画素を含み、前記第2副画素および前記第3副画素がそれぞれ前記第1副画素と第1方向に並び、前記第2副画素および前記第3副画素が前記第1方向と交差する第2方向に並んだ画素が前記第1方向および前記第2方向にマトリクス状に配列された表示領域を備える表示装置の製造方法である。前記表示装置の製造方法は、前記第1副画素を構成する第1下電極を含む複数の下電極を前記表示領域に形成し、前記第1下電極と重なる第1画素開口を含む複数の画素開口を有するリブを形成し、前記リブの上に配置される下部と、前記下部の側面から突出した端部を有する上部とを含む隔壁を前記表示領域に形成し、前記複数の画素開口を通じて前記複数の下電極に接触する第1有機層と、前記第1有機層を覆う第1上電極とを含む第1積層膜を形成し、前記第1積層膜を覆う第1封止層を形成し、前記第2方向に並ぶ複数の第1副画素のそれぞれに対して個別にレジストを形成し、前記レジストをマスクとして、前記第1封止層および前記第1積層膜を除去する。
【0007】
一実施形態に係る表示装置は、第1副画素、第2副画素および第3副画素を含み、前記第2副画素および前記第3副画素がそれぞれ前記第1副画素と第1方向に並び、前記第2副画素および前記第3副画素が前記第1方向と交差する第2方向に並んだ画素が前記第1方向および前記第2方向にマトリクス状に配列された表示領域を備える。前記表示装置は、前記表示領域に配置された下電極と、前記下電極と重なる画素開口を有するリブと、前記リブの上に配置される下部と、前記下部の側面から突出した端部を有する上部とを含む隔壁と、前記画素開口を通じて前記下電極に接触する有機層と、前記有機層を覆う上電極とを含む積層膜と、前記積層膜を覆う封止層と、を備える。前記封止層の一部は、前記隔壁に含まれる前記上部と平面視において重なり、前記封止層の一部と、前記隔壁に含まれる前記上部の上面との間には隙間が形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る表示装置の構成例を示す図である。
図2は、副画素のレイアウトの一例を示す図である。
図3は、図2中のIII-III線に沿う表示装置の概略的な断面図である。
図4は、同実施形態に係る製造方法を説明するための平面図である。
図5は、同実施形態に係る製造方法を説明するための断面図である。
図6は、同実施形態に係る製造方法を説明するための断面図である。
図7は、比較例に係る製造方法を説明するための平面図である。
図8は、図7中のVIII-VII線に沿う表示装置の概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
【0010】
図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を記載する。X軸に沿った方向を第1方向と称し、Y軸に沿った方向を第2方向と称し、Z軸に沿った方向を第3方向と称する。第3方向Zは、第1方向Xと第2方向Yを含む平面に対して法線方向である。また、第3方向Zと平行に各種要素を見ることを平面視という。
(【0011】以降は省略されています)
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