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公開番号2024158207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073201
出願日2023-04-27
発明の名称表示装置、表示装置の製造方法
出願人株式会社ジャパンディスプレイ
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類H10K 50/17 20230101AFI20241031BHJP()
要約【課題】消費電力を抑制しつつ、意図しない発光が生じることを抑制する
【解決手段】表示装置2は、画素電極46Gと、画素電極46Gの上に設けられ、サブ発光領域SPGとメイン発光領域MPGとを区画するバンク48Gと、画素電極46Gの上に設けられ、サブ発光領域SPGを構成するサブホール注入層80SGと、画素電極46Gの上に設けられ、メイン発光領域MPGを構成するメインホール注入層80MGと、サブホール注入層80SG及びメインホール注入層80MGの上に設けられるホール輸送層102と、ホール輸送層102の上に設けられる発光層106Gと、発光層106Gの上に設けられる電子輸送層112と、電子輸送層112の上に設けられる対向電極50と、を含み、メインホール注入層80MGに含まれるドーパントの濃度は、サブホール注入層80SGに含まれるドーパントの濃度より低い。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
第1の画素電極と、
前記第1の画素電極の上に設けられ、第1のサブ発光領域と第1のメイン発光領域とを区画する第1のバンクと、
前記第1のサブ発光領域において前記第1の画素電極の上に設けられる第1のサブホール注入層と、
前記第1のメイン発光領域において前記第1の画素電極の上に設けられる第1のメインホール注入層と、
前記第1のサブホール注入層及び前記第1のメインホール注入層の上に設けられるホール輸送層と、
前記ホール輸送層の上に設けられる第1の発光層と、
前記第1の発光層の上に設けられる電子輸送層と、
前記電子輸送層の上に設けられる対向電極と、
を含み、
前記第1のメインホール注入層に含まれるドーパントの濃度は、前記第1のサブホール注入層に含まれるドーパントの濃度より低い、
表示装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1のメインホール注入層に含まれるドーパントの総量は、前記第1のサブホール注入層に含まれるドーパントの総量より多い、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1のメインホール注入層の体積は、前記第1のサブホール注入層の体積より大きい、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1のメイン発光領域の発光面積は、前記第1のサブ発光領域の発光面積より大きい、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1のメインホール注入層の平均膜厚は、前記第1のサブホール注入層の平均膜厚より厚い、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1のメイン発光領域における発光開始電圧は、前記第1のサブ発光領域における発光開始電圧よりも高い、
請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1の画素電極と隣り合う第2の画素電極と、
前記第2の画素電極の上に設けられ、第2のサブ発光領域と第2のメイン発光領域とを区画する第2のバンクと、
前記第2のサブ発光領域において前記第2の画素電極の上に設けられる第2のサブホール注入層と、
前記第2のメイン発光領域において前記第2の画素電極の上に設けられる第2のメインホール注入層と、
前記ホール輸送層の上に設けられる第2の発光層と、
を含み、
前記ホール輸送層は、前記第2のサブホール注入層及び前記第2のメインホール注入層の上に設けられ、
前記電子輸送層は、前記第2の発光層の上に設けられ、
前記第2のメインホール注入層の端部は、前記第1のサブホール注入層の端部を覆うように設けられている、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1の画素電極と隣り合う第3の画素電極と、
前記第3の画素電極の上に設けられ、第3のサブ発光領域と第3のメイン発光領域とを区画する第3のバンクと、
前記第3のサブ発光領域において前記第3の画素電極の上に設けられる第3のサブホール注入層と、
前記第3のメイン発光領域において前記第3の画素電極の上に設けられる第3のメインホール注入層と、
前記ホール輸送層上に設けられる第3の発光層と、
を含み、
前記ホール輸送層は、前記第3のサブホール注入層及び前記第3のメインホール注入層の上に設けられ、
前記電子輸送層は、前記第3の発光層の上に設けられ、
前記第1のメイン発光領域と、前記第3のサブ発光領域とが隣り合って配置されており、
前記第1のサブ発光領域と、前記第2のメイン発光領域とが隣り合って配置されている、
請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1のメイン発光領域及び前記第1のサブ発光領域は赤色画素又は緑色画素のいずれかの一部であり、
前記第2のメイン発光領域及び前記第2のサブ発光領域は青色画素の一部である、
請求項7に記載の表示装置。
【請求項10】
前記電子輸送層と前記対向電極との間に、更に電子注入層を有する、
請求項1に記載の表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及び表示装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、有機エレクトロルミネッセンス材料(有機EL材料)を表示部の発光素子(有機EL素子)に用いた有機EL表示装置(Organic Electroluminescence Display)が知られている。有機EL表示装置の発光素子においては、陽極(アノード)から正孔(ホール)を注入する際に注入された正孔の一部が意図しない方向にリークし、光の混色が生じてしまう場合がある。特許文献1では、電荷注入・輸送層を切断又は高抵抗化することでこの問題点を解消しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-219125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、赤色発光、緑色発光、及び青色発光を行う表示装置においては、赤色発光及び緑色発光に比較して青色発光の駆動電圧が高い。そのため、青色発光を行った際に、正孔のリークにより意図せず赤色発光及び緑色発光が行われる場合がある。その結果、光の混色が生じてしまう。このような意図しない発光を抑制するため赤色発光及び緑色発光の駆動電圧を高くするとよいが、消費電力が大きくなってしまう。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、消費電力を抑制しつつ、意図しない発光が生じることを抑制する表示装置及び表示装置の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の表示装置の一態様は、第1の画素電極と、前記第1の画素電極の上に設けられ、第1のサブ発光領域と第1のメイン発光領域とを区画する第1のバンクと、前記第1の画素電極の上に設けられ、前記第1のサブ発光領域を構成する第1のサブホール注入層と、前記第1の画素電極の上に設けられ、前記第1のメイン発光領域を構成する第1のメインホール注入層と、前記第1のサブホール注入層及び前記第1のメインホール注入層の上に設けられるホール輸送層と、前記ホール輸送層の上に設けられる第1の発光層と、前記第1の発光層の上に設けられる電子輸送層と、前記電子輸送層の上に設けられる対向電極と、を含み、前記第1のメインホール注入層に含まれるドーパントの濃度は、前記第1のサブホール注入層に含まれるドーパントの濃度より低い、表示装置。
【0007】
本発明の表示装置の製造方法の一態様は、第1の画素電極と、当該第1の画素電極に隣り合う第2の画素電極とを設ける工程と、前記第1の画素電極と前記第2の画素電極との間にバンクを設ける工程と、前記第1の画素電極の上に、第1のサブホール注入層と、当該第1のサブホール注入層よりも体積の大きい第1のメインホール注入層と、を設ける工程と、前記第2の画素電極の上に、第2のサブホール注入層と、当該第2のサブホール注入層よりも体積の大きい第2のメインホール注入層と、を設ける工程と、を含み、前記第2のメインホール注入層は、前記第1のサブホール注入層が設けられる後に設けられ、前記バンクの上において、前記第1のサブホール注入層の端部を覆っている、表示装置の製造方法。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る表示装置の構成を示す模式図である。
本実施形態に係る表示装置の表示パネルの一例を示す模式的な平面図である。
発光部及びその周辺を拡大して模式的に示す模式断面図である。
図2及び図5に示すIV-IV切断線で切り取った切断面を示す断面図である。
本実施形態の発光領域の配列を模式的に示す平面図である。
第1の変形例における発光領域の配列を模式的に示す平面図である。
第2の変形例における発光領域の配列を模式的に示す平面図である。
第3の変形例における発光領域の配列を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の一実施形態(以下、本実施形態という)について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0010】
さらに、本明細書において、ある構成物と他の構成物との位置関係を規定する際、「上に」「下に」とは、ある構成物の直上又は直下に位置する場合のみでなく、特に断りの無い限りは、間にさらに他の構成物を介在する場合を含むものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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