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公開番号2024159939
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024147894,2021552363
出願日2024-08-29,2020-10-09
発明の名称ガラス体
出願人日本板硝子株式会社
代理人個人
主分類G02B 5/08 20060101AFI20241031BHJP(光学)
要約【課題】ハーフミラーとして機能しつつ、曇りを抑制することができる、ガラス体を提供する。
【解決手段】本発明に係るガラス体は、第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有する、ガラス板と、前記ガラス板の前記第1の面に配置された半透過反射膜と、前記半透過反射膜上、または前記ガラス板の前記第2の面上のいずれかに配置された防曇手段と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有する、ガラス板と、
前記ガラス板の前記第1面に配置された半透過反射膜と、
前記半透過反射膜上、または前記ガラス板の前記第2面上の少なくとも一方に配置された防曇手段と、
を備え、
前記ガラス板が、フロートガラスであり、
前記第1面における酸化スズの濃度が、前記第2面における酸化スズの濃度よりも低く、
前記半透過反射膜は複数の層を積層することで形成され、前記複数の層の少なくとも1つは、無機金属酸化物で形成されている、ハーフミラー。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記防曇手段は、防曇膜を備え、
前記防曇膜が前記ガラス板の第2面に設けられる、請求項1に記載のハーフミラー。
【請求項3】
前記半透過反射膜の表面粗さRaが、15nm以下である、請求項2に記載のハーフミラー。
【請求項4】
前記防曇手段は、防曇膜を備え、
前記防曇膜が前記半透過反射膜上に設けられる、請求項1に記載のハーフミラー。
【請求項5】
前記防曇膜と、前記防曇膜と隣接する前記半透過反射膜の最外層との屈折率の差が、0.1以下である、請求項4に記載のハーフミラー。
【請求項6】
前記防曇膜の屈折率は、1.6以下である、請求項5に記載のハーフミラー。
【請求項7】
前記防曇膜の光学膜厚の差は、150nm以上であり、
前記防曇膜の膜厚は、10μm以上である、請求項4から6のいずれかに記載のハーフミラー。
【請求項8】
前記防曇手段は、
前記防曇膜と、
前記防曇膜を支持する10μm以上の厚みを持つフィルム基材と、
前記フィルム基材において、前記防曇膜とは反対側の面に配置され、前記フィルム基材を、前記半透過反射膜に固定するための粘着層と、
を備えている、請求項4から7のいずれかに記載のハーフミラー。
【請求項9】
ヘイズ率が、2%以下である、請求項1から8のいずれかに記載のハーフミラー。
【請求項10】
前記防曇手段は、吸水性樹脂を含有する防曇膜を備えている、請求項1から9のいずれかに記載のハーフミラー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス体に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、いわゆるハーフミラーと称するガラス体が開示されている。このガラス体は、ガラス板に無機酸化物を含有する被覆層を積層したものであり、可視光透過率と可視光反射率が調整されている。すなわち、ガラス体の一方側からガラス体を見ると、鏡のように像が映る一方、ガラス体の他方側にある像からの光が透過し、一方側からこれを見ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2008-502803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなハーフミラーは、種々の用途に利用されており、その用途も広がっているが、例えば、屋外と屋内とを仕切るガラス体として用いられることが考えられる。この場合、屋外と屋内との温度差によってガラス体の表面に曇りが発生するおそれがあり、その抑制や除去が問題となる。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ハーフミラーとして機能しつつ、曇りを抑制することができる、ガラス体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
項1.第1面及び前記第1面とは反対側の第2面を有する、ガラス板と、
前記ガラス板の前記第1の面に配置された半透過反射膜と、
前記半透過反射膜上、または前記ガラス板の前記第2面上の少なくとも一方に配置された防曇手段と、
を備えている、ガラス体。
【0006】
項2.前記防曇手段は、防曇膜を備え、
前記防曇膜が前記ガラス板の第2面に設けられる、項1に記載のガラス体。
【0007】
項3.前記半透過反射膜の表面粗さRaが、15nm以下である、項2に記載のガラス体。
【0008】
項4.前記ガラス板が、フロートガラスであり、
前記第1面における酸化スズの濃度が、前記第2面における酸化スズの濃度よりも低い、項3に記載のガラス体。
【0009】
項5.前記防曇手段は、防曇膜を備え、
前記防曇膜が前記半透過反射膜上に設けられる、項1に記載のガラス体。
【0010】
項6.前記半透過反射膜は複数の層を積層することで形成され、前記防曇膜と、前記防曇膜と隣接する前記半透過反射膜の最外層との屈折率の差が、0.1以下である、項5に記載のガラス体。
(【0011】以降は省略されています)

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