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公開番号
2024159541
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024061176
出願日
2024-04-05
発明の名称
光学ガラスおよび光学素子
出願人
豪雅光電科技(威海)有限公司
,
HOYA株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C03C
3/068 20060101AFI20241031BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】F含有量およびGd
2
O
3
含有量が少なく、高屈折率かつ低分散性を有する光学ガラスを提供する。
【解決手段】モル%表示の酸化物基準のガラス組成において、SiO
2
含有量が0.00%以上15.00%以下、B
2
O
3
含有量が40.00%以上90.00%以下、Gd
2
O
3
含有量が0.00%以上3.00%以下、ZnO、La
2
O
3
、Y
2
O
3
、Yb
2
O
3
、ZrO
2
、TiO
2
、WO
3
、Bi
2
O
3
およびNb
2
O
5
の各含有量、Li
2
O、Na
2
OおよびK
2
Oの合計含有量、MgO、CaO、SrOおよびBaOの合計含有量、がそれぞれ所定の範囲内であり、特定の成分間の含有量のモル比が所定の範囲内であり、かつ酸化物基準のガラス組成の合計含有量100モル%に対するF元素のモル%表示の外割での含有量が0.00%以上3.00%以下である光学ガラス。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
モル%表示の酸化物基準のガラス組成において、
SiO
2
含有量が0.00%以上15.00%以下、
B
2
O
3
含有量が40.00%以上90.00%以下、
ZnO含有量が0.00%以上5.00%以下、
La
2
O
3
含有量が5.00%以上40.00%以下、
Y
2
O
3
含有量が1.00%以上20.00%以下、
Gd
2
O
3
含有量が0.00%以上3.00%以下、
Yb
2
O
3
含有量が0.00%以上1.00%未満、
ZrO
2
含有量が0.00%以上15.00%以下、
TiO
2
含有量が0.00%以上2.00%以下、
WO
3
含有量が0.00%以上2.00%以下、
Bi
2
O
3
含有量が0.00%以上2.00%以下、
Nb
2
O
5
含有量が0.00%以上2.00%以下、
Li
2
O、Na
2
OおよびK
2
Oの合計含有量(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)が0.00%以上5.00%以下、
MgO、CaO、SrOおよびBaOの合計含有量(MgO+CaO+SrO+BaO)が0.00%以上5.00%以下、
Y
2
O
3
含有量に対するB
2
O
3
のモル比(B
2
O
3
/Y
2
O
3
)が15.00以下、
ZrO
2
、ZnO、Nb
2
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
ZnO含有量が0.00%以上2.00%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項3】
ZnO含有量が0.00%以上1.70%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項4】
Yb
2
O
3
含有量が0.00%以上0.20%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項5】
屈折率ndが1.73000以上1.77000以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項6】
アッベ数νdが52.00以上53.00以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項7】
屈折率ndとアッベ数νdとが、下記式1:
nd≧2.20000-0.00871*νd
を満たす、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項8】
屈折率ndと比重dとから、(nd-1)/dとして算出される値が0.173以上である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項9】
ZnO含有量が0.00%以上1.70%以下であり、
Yb
2
O
3
含有量が0.00%以上0.20%以下であり、
屈折率ndが1.73000以上1.77000以下であり、
アッベ数νdが52.0以上53.0以下であり、
屈折率ndとアッベ数νdとが、下記式1:
nd≧2.20000-0.00871*νd
を満たし、かつ
屈折率ndと比重dとから、(nd-1)/dとして算出される値が0.173以上である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の光学ガラスからなる光学素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスおよび光学素子に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、光学素子用材料として、高屈折率低分散性を有する光学ガラスが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
CN102910816A
特開2002-128539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1(CN102910816A)には、高屈折率かつ低分散性を実現するガラス組成として、F(フッ素)を多く含むガラス組成が開示されている(CN102910816Aの実施例参照)。しかし、Fは易揮発成分であるため、Fを多く含むガラスについては、Fの揮発に起因して、ガラスの屈折率および分散性(具体的にはアッベ数)を所望の範囲に制御することは容易ではない。また、Fを多く含むガラスを生産するためには、揮発したFが環境に影響を及ぼすことを防ぐために特別な生産設備を要する。
【0005】
一方、特許文献2(特開2002-128539号公報)には、高屈折率かつ低分散性を実現するガラス組成として、Gd
2
O
3
を多く含むガラス組成が開示されている(特開2002-128539号公報の実施例参照)。しかし、Gd
2
O
3
は近年単価が高騰している高価な成分であるため、ガラスの低コスト化のためには、Gd
2
O
3
含有量が少ないガラスが望ましい。
【0006】
以上に鑑み、本発明の一態様は、F含有量およびGd
2
O
3
含有量が少ない光学ガラスであって、高屈折率かつ低分散性を有する光学ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、以下のように各種成分の含有量等を調整することによって、F含有量およびGd
2
O
3
含有量が少ないガラス組成において、高屈折率低分散性の実現が可能になることを新たに見出した。
【0008】
本発明の一態様は、以下の通りである。
[1]モル%表示の酸化物基準のガラス組成において、
SiO
2
含有量が0.00%以上15.00%以下、
B
2
O
3
含有量が40.00%以上90.00%以下、
ZnO含有量が0.00%以上5.00%以下、
La
2
O
3
含有量が5.00%以上40.00%以下、
Y
2
O
3
含有量が1.00%以上20.00%以下、
Gd
2
O
3
含有量が0.00%以上3.00%以下、
Yb
2
O
3
含有量が0.00%以上1.00%未満、
ZrO
2
含有量が0.00%以上15.00%以下、
TiO
2
含有量が0.00%以上2.00%以下、
WO
3
含有量が0.00%以上2.00%以下、
Bi
2
O
3
含有量が0.00%以上2.00%以下、
Nb
2
O
5
含有量が0.00%以上2.00%以下、
Li
2
O、Na
2
OおよびK
2
Oの合計含有量(Li
2
O+Na
2
O+K
2
O)が0.00%以上5.00%以下、
MgO、CaO、SrOおよびBaOの合計含有量(MgO+CaO+SrO+BaO)が0.00%以上5.00%以下、
Y
2
O
3
含有量に対するB
2
O
3
のモル比(B
2
O
3
/Y
2
O
3
)が15.00以下、
ZrO
2
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、F含有量およびGd
2
O
3
含有量が少ない光学ガラスであって、高屈折率かつ低分散性を有する光学ガラス、および、この光学ガラスからなる光学素子を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[光学ガラス]
本発明および本明細書において、光学ガラスのガラス組成は、モル%表示の酸化物基準のガラス組成として表記される。ここで「酸化物基準のガラス組成」とは、ガラス原料が熔融時にすべて分解されてガラス中で酸化物として存在するものとして換算することにより得られるガラス組成をいうものとする。モル%表示のガラス組成では、ガラス組成はモル基準(モル%、モル比)で表示される。以下、モル%表示のガラス組成について、「モル%」を単に「%」とも記載する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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