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公開番号2024159351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023075312
出願日2023-04-28
発明の名称排出装置および雰囲気熱処理炉
出願人高砂工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F27B 9/39 20060101AFI20241031BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】排出装置の構造を簡単化すること、排出時における被処理物の漏出を抑制することを課題とする。
【解決手段】排出装置3は、下向きの筒部側開口401が開設された筒部40と、筒部側開口401を封止し筒部40に対して移動可能な移動部41を有する台板部41と、を有し、熱処理後の被処理物Wが収容された匣鉢4と、匣鉢4を搬送する搬送路Lの排出位置L12において、筒部40が固定された状態で、移動部41を移動させ、筒部側開口401を開放し、被処理物Wの自重を利用して、匣鉢4から被処理物Wを排出する排出部5と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
下向きの筒部側開口が開設された筒部と、前記筒部側開口を封止し前記筒部に対して移動可能な移動部を有する台板部と、を有し、熱処理後の被処理物が収容された匣鉢と、
前記匣鉢を搬送する搬送路の排出位置において、前記筒部が固定された状態で、前記移動部を移動させ、前記筒部側開口を開放し、前記被処理物の自重を利用して、前記匣鉢から前記被処理物を排出する排出部と、
を備える排出装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記排出位置には、前記搬送路を上下方向に貫通する排出口が開設され、
前記排出部は、上下方向に貫通する連通口が開設された連通部と、前記連通部および前記移動部を駆動する駆動部と、を有し、
前記駆動部は、前記筒部が固定された状態で、前記筒部の下側に、前記移動部に替えて前記連通部を配置し、前記連通口を介して、前記筒部側開口と前記排出口とを連通させる請求項1に記載の排出装置。
【請求項3】
前記移動部は、前記台板部である請求項2に記載の排出装置。
【請求項4】
前記台板部は、上下方向に貫通する基部側開口を有する基部と、前記基部側開口を開閉可能なシャッター部と、を有し、
前記移動部は、前記シャッター部であり、
前記駆動部は、前記筒部が固定された状態で、前記筒部の下側に、前記シャッター部に替えて前記連通部を配置し、前記基部側開口と前記連通口とを介して、前記筒部側開口と前記排出口とを連通させる請求項2に記載の排出装置。
【請求項5】
前記筒部はカーボン製である請求項1に記載の排出装置。
【請求項6】
請求項1に記載の排出装置を備え、前記搬送路により前記匣鉢が搬送される連続式の雰囲気熱処理炉であって、
ハウジングと、前記ハウジングの内部に区画され、所定の雰囲気下で前記被処理物に熱処理を施す熱処理室と、を備え、
前記排出位置は、前記ハウジングの内部において、前記熱処理室の下流側に配置される雰囲気熱処理炉。
【請求項7】
前記雰囲気熱処理炉は、前記台板部を上流側から下流側に向かって押し出すプッシャーを備えるプッシャー炉である請求項6に記載の雰囲気熱処理炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、被処理物を排出する排出装置、および当該排出装置を備える雰囲気熱処理炉に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、連続焼成炉と、循環ラインと、を備える連続焼成システムが開示されている。循環ラインは、焼成容器から焼成物を取り出す取出装置を備えている。取出装置は、反転機構を備えている。反転機構は、一対のクランプ部材と、ロータリーアクチュエーターと、を備えている。焼成容器から焼成物を取り出す際は、まず、所定の位置で、一対のクランプ部材が焼成容器を挟持する。次に、ロータリーアクチュエーターが焼成容器を上下反転させる。当該反転動作により、焼成容器から焼成物が落下する。反転機構の真下には、収集管が配置されている。焼成容器から落下した焼成物は、収集管に流れ込む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7041302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同文献の取出装置は、反転機構を備えている。このため、構造が複雑である。また、取出装置が大型化しやすい。また、設備コストが高騰化しやすい。また、焼成容器から焼成物を取り出す際、反転機構は、焼成容器を上下反転させている。上下反転時において、焼成容器の開口は、円弧状(半円状)の軌道を描いて、180°向きを変える。また、反転時においては、焼成物に遠心力が作用する。このため、焼成物が、収集管以外の部位に飛散しやすい。すなわち、焼成物が漏出しやすい。そこで、本開示の排出装置および雰囲気熱処理炉は、排出装置の構造を簡単化することを目的とする。また、排出時における被処理物の漏出を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記課題を解決するため、本開示の排出装置は、下向きの筒部側開口が開設された筒部と、前記筒部側開口を封止し前記筒部に対して移動可能な移動部を有する台板部と、を有し、熱処理後の被処理物が収容された匣鉢と、前記匣鉢を搬送する搬送路の排出位置において、前記筒部が固定された状態で、前記移動部を移動させ、前記筒部側開口を開放し、前記被処理物の自重を利用して、前記匣鉢から前記被処理物を排出する排出部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
排出部は、所定の排出位置において、匣鉢から被処理物を排出する。排出の際、排出部は、筒部を固定した状態で、筒部側開口を開放している。すなわち、排出の際、筒部つまり匣鉢は、上下反転しない。このため、構造を簡単化することができる。また、排出の際、筒部つまり筒部側開口が固定されている。並びに、被処理物に遠心力が作用しない。このため、被処理物の漏出を抑制することができる。また、排出部は、被処理物の自重(つまり重力)を利用して、被処理物を排出している。このため、構造を簡単化することができる。
【0007】
(1-1)上記(1)の構成において、前記搬送路の路長方向に対して直交する方向を路幅方向として、前記移動部は、前記筒部に対して、前記路幅方向にスライド可能である構成とする方がよい。本構成によると、移動部を路幅方向にスライドさせることにより、筒部側開口を簡単に開放することができる。
【0008】
(1-2)上記(1)の構成において、前記移動部は、前記筒部に対して、下側に回動可能である構成とする方がよい。本構成によると、移動部を下側に回動させることにより、筒部側開口を簡単に開放することができる。
【0009】
(1-3)上記いずれかの構成において、前記排出部は、被処理物の自重(つまり重力)だけを利用して、被処理物を排出する構成とする方がよい。本構成によると、重力と併せて、押圧力(被処理物を下向きに押し込む力)や吸引力(被処理物を下向きに吸い込む力)などを用いる場合と比較して(勿論、これらの場合も、上述の(1)の構成に含まれる)、構造を簡単化することができる。
【0010】
(2)上記いずれかの構成において、前記排出位置には、前記搬送路を上下方向に貫通する排出口が開設され、前記排出部は、上下方向に貫通する連通口が開設された連通部と、前記連通部および前記移動部を駆動する駆動部と、を有し、前記駆動部は、前記筒部が固定された状態で、前記筒部の下側に、前記移動部に替えて前記連通部を配置し、前記連通口を介して、前記筒部側開口と前記排出口とを連通させる構成とする方がよい。
(【0011】以降は省略されています)

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