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公開番号2024158867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074454
出願日2023-04-28
発明の名称車載装置、設定方法、及び設定プログラム
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60R 16/023 20060101AFI20241031BHJP(車両一般)
要約【課題】拡張機器の構成の複雑化を抑制しつつ、拡張機器の識別子を設定する。
【解決手段】
車載装置は、複数の拡張機器を接続することが可能な車載装置であって、車両における前記複数の拡張機器を取り付けるための複数の取付位置に対応した、前記拡張機器を接続するための複数の接続部と、前記複数の接続部のそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチング素子と、オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器と通信することが可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のスイッチング素子のうちの1つをオン状態にし、前記オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器に識別子を設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数の拡張機器を接続することが可能な車載装置であって、
車両における前記複数の拡張機器を取り付けるための複数の取付位置に対応した、前記拡張機器を接続するための複数の接続部と、
前記複数の接続部のそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチング素子と、
前記複数のスイッチング素子のうちの1つをオン状態にする制御部と、
前記オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器に識別子を設定する設定部と、
を備える、
車載装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記複数のスイッチング素子のうち、オン状態にする前記スイッチング素子を切り替え、
前記設定部は、オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器に対して、識別子を設定する、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記接続部に対応して定められた前記識別子を、前記接続部に接続された前記拡張機器に設定する、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記複数の接続部に対して予め定められた順番で、前記接続部に対応する前記スイッチング素子をオン状態にする、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項5】
前記識別子はCAN IDであり、
前記設定部は、前記複数の拡張機器に対して、順番に前記識別子の値が大きくなるように又は小さくなるように前記識別子を設定する、
請求項4に記載の車載装置。
【請求項6】
前記スイッチング素子は、前記制御部と通信するための通信線に設けられている、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記車載装置が起動したときに、初期化処理として、前記複数のスイッチング素子のうちの1つをオン状態にする、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記接続部への前記拡張機器の接続を検出したときに、前記複数のスイッチング素子のうちの1つをオン状態にする、
請求項1に記載の車載装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記拡張機器から出力される信号を受信することにより、前記接続部への前記拡張機器の接続を検出する、
請求項8に記載の車載装置。
【請求項10】
前記車載装置は、前記オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器が、前記識別子の設定対象であるか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記設定部は、前記判定部によって前記識別情報の設定対象であると判定された前記拡張機器に、前記識別子を設定する、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の車載装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車載装置、設定方法、及び設定プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、エンジン、トランスミッション等を制御する制御系ECU(Electronic Control Unit)、ヘッドライト、パワーウインドウ等を制御するボディ系ECU、ナビゲーション装置、マルチメディア機器等の情報系ECU等、多種の車載装置が搭載される。各車載装置は、CAN(Controller Area Network)又はLIN(Local Interconnect Network)のような通信プロトコルによって相互に通信することができる。
【0003】
特許文献1には、プロペラアームを装着可能な4つのスロットが設けられた飛翔体の本体装置において、互いに異なる抵抗値を有する抵抗器を各スロットに配置し、プロペラアームをスロットに装着したときに、抵抗器の抵抗値に応じた参照電圧値を読み取り、参照電圧値に応じたIDをプロペラアームに割り当てる本体装置が開示されている。各プロペラアームには、AD変換器と、閾値電圧テーブルと、識別子設定部とが設けられ、AD変換器が参照電圧値をAD変換し、閾値変換部が参照電圧値を閾値電圧テーブルに格納された複数の閾値電圧と比較し、その結果決定されたID(CAN ID)を設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-182673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された装置では、拡張機器であるプロペラアームにAD変換器、閾値電圧テーブル、及び識別子設定部(プロセッサ)等の部品を搭載しなければならず、拡張機器に複雑な構成が要求される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る車載装置は、複数の拡張機器を接続することが可能な車載装置であって、車両における前記複数の拡張機器を取り付けるための複数の取付位置に対応した、前記拡張機器を接続するための複数の接続部と、前記複数の接続部のそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチング素子と、オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器と通信することが可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のスイッチング素子のうちの1つをオン状態にし、前記オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器に識別子を設定する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、拡張機器の構成の複雑化を抑制しつつ、拡張機器の識別子を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る車両における拡張機器の取付位置の一例を示す図である。
図2は、実施形態に係るECUのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3は、実施形態に係るECUの機能の一例を示す機能ブロック図である。
図4は、実施形態に係る拡張機器であるカメラのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5は、製品情報テーブルの一例を示す図である。
図6は、設定テーブルの一例を示す図である。
図7は、複数のカメラのそれぞれへCAN IDを設定するECUの動作の一例を示すシーケンス図である。
図8は、実施形態に係るECUによる識別子設定シーケンスの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
【0010】
(1) 本実施形態に係る車載装置は、複数の拡張機器を接続することが可能な車載装置であって、車両における前記複数の拡張機器を取り付けるための複数の取付位置に対応した、前記拡張機器を接続するための複数の接続部と、前記複数の接続部のそれぞれに対応して設けられた複数のスイッチング素子と、オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器と通信することが可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のスイッチング素子のうちの1つをオン状態にし、前記オン状態の前記スイッチング素子に対応する前記接続部に接続された前記拡張機器に識別子を設定する。これにより、スイッチング素子をオン状態にされた接続部に接続された拡張機器にのみ、識別子を設定することができる。識別子の設定のための特別な構造を拡張機器に設ける必要がなく、拡張機器の構成の複雑化が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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