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公開番号2024158142
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073097
出願日2023-04-27
発明の名称乗物用シート
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60N 2/58 20060101AFI20241031BHJP(車両一般)
要約【課題】シートバックとシートクッションとを強く干渉させることなく、これらの間を隙詰めできる乗物用シートを提供すること。
【解決手段】シート1は、シートクッション3とシートバック2とを備える。シートクッション3が、着座者を弾性的に支持するクッションパッド40と、クッションパッド40のパッド表面に被せられるクッションカバー60と、を有する。クッションパッド40は、シートバック2の下部がクッションパッド40と高さ方向に重なるようにシートバック2の下部を受け入れ可能な上向き開口の凹部44を有する。クッションカバー60が、凹部44から浮くように張設され、シートバック2の下部により凹部44内に押圧される浮き部61を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
シートクッションとシートバックとを備える乗物用シートであって、
前記シートクッションが、着座者を弾性的に支持するクッションパッドと、該クッションパッドのパッド表面に被せられるクッションカバーと、を有し、
前記クッションパッドが、前記シートバックの下部を高さ方向に重なる位置で受け入れ可能な上向き開口の凹部を有し、
前記クッションカバーが、前記凹部を間に挟む前記クッションパッドの上面間に前記凹部から浮くように張設され、前記シートバックの前記下部により前記凹部内に押圧される浮き部を有する乗物用シート。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
請求項1に記載の乗物用シートであって、
前記クッションパッドが、前記シートバックの前記下部よりも後方の位置において、前記クッションパッドの前記上面から上方に突出する凸部を有し、
該凸部と、前記クッションパッドの前上がり状に延びる前部と、の間に前記凹部が形成される乗物用シート。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
前記シートバックの前記下部が、前記凹部の底面との間に高さ方向に隙間を生じるように設けられる乗物用シート。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
前記シートバックと前記シートクッションとが、それぞれ個別に乗物本体に組み付けられる乗物用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、着座部を成すシートクッションと、シートクッションの上方に設けられて背凭れ部を成すシートバックと、を備える乗物用シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、着座部を成すシートクッションと、背凭れ部を成すシートバックと、を備えるシートが開示されている。シートバックは、シートクッションとの間に高さ方向の隙間を隔ててシートクッションの上方に位置するように設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6254643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、シートクッションとシートバックとの間に隙間が設けられると、着座者が物を落とした際に上記隙間に入り込んでしまうおそれがある。一方で、シートバックとシートクッションとを互いに当接させて隙詰めしようとすると、建て付けにより互いの当接部位が強干渉となる恐れがある。そこで、シートバックとシートクッションとを強く干渉させることなく、これらの間を隙詰めできる乗物用シートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
【0006】
本発明の第1の発明は、シートクッションとシートバックとを備える乗物用シートであって、前記シートクッションが、着座者を弾性的に支持するクッションパッドと、該クッションパッドのパッド表面に被せられるクッションカバーと、を有し、前記クッションパッドが、前記シートバックの下部を高さ方向に重なる位置で受け入れ可能な上向き開口の凹部を有し、前記クッションカバーが、前記凹部を間に挟む前記クッションパッドの上面間に前記凹部から浮くように張設され、前記シートバックの前記下部により前記凹部内に押圧される浮き部を有する乗物用シートである。
【0007】
上記構成によれば、シートバックがクッションカバーの浮き部に押し当てられることで、シートバックとシートクッションとの間を隙詰めできる。そして、シートバックがクッションパッドの凹部に受け入れられることで、クッションパッドが凹部を有しない構成と比べてシートバックをクッションパッドに対して強く押し付けられないように逃がしやすくなる。このようにして、シートバックとシートクッションとを強く干渉させることなく、これらの間を隙詰めできる。
【0008】
本発明の第2の発明は、上記第1の発明において、前記クッションパッドが、前記シートバックの前記下部よりも後方の位置において、前記クッションパッドの前記上面から上方に突出する凸部を有し、該凸部と、前記クッションパッドの前上がり状に延びる前部と、の間に前記凹部が形成される乗物用シートである。このように、凸部がシートバックの下部よりも後方に位置することで、凸部が着座者に干渉しにくくなる。このため、凸部による座り心地の悪化を抑制できる。
【0009】
本発明の第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記シートバックの前記下部が、前記凹部の底面との間に高さ方向に隙間を生じるように設けられる乗物用シートである。上記構成によれば、シートバックとクッションパッドとを互いに干渉しないように設けることができる。
【0010】
本発明の第4の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記シートバックと前記シートクッションとが、それぞれ個別に乗物本体に組み付けられる乗物用シートである。上記構成によれば、建て付けによりシートバックとシートクッションとの間に高さ方向の隙間が生じやすい構成でも、これらの間を隙詰めしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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