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公開番号2024158706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074116
出願日2023-04-28
発明の名称フィルタの形状保持構造
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60H 3/06 20060101AFI20241031BHJP(車両一般)
要約【課題】伸縮可能なプリーツ形状のフィルタにおいて、展開状態で使用される際に正しい形状を保持可能なフィルタの形状保持構造を提供する。
【解決手段】乗物10に設けられた送風装置20の空気流路を形成するダクト30内に配置され、前記ダクト30内を流れる空気流をろ過可能なフィルタ50の形状保持構造1であって、前記フィルタ50はプリーツ状とされ、前記空気流路を塞ぐ形で展開される展開状態と、前記空気流路を開放する形で折り畳まれる折畳状態との間で伸縮可能とされており、前記フィルタ50が展開された際に複数の各プリーツ51の間に挿入され、前記フィルタ50が折り畳まれる際に前記プリーツ51の間から退避する複数のプリーツ支持部71が設けられている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
乗物に設けられた送風装置の空気流路を形成するダクト内に配置され、前記ダクト内を流れる空気流をろ過可能なフィルタの形状保持構造であって、
前記フィルタはプリーツ状とされ、前記空気流路を塞ぐ形で展開される展開状態と、前記空気流路を開放する形で折り畳まれる折畳状態との間で伸縮可能とされており、
前記フィルタが展開された際に複数の各プリーツの間に挿入され、前記フィルタが折り畳まれる際に前記プリーツの間から退避する複数のプリーツ支持部が設けられているフィルタの形状保持構造。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記プリーツ支持部は前記フィルタを空気流路の下流側から支持可能とされている請求項1に記載のフィルタの形状保持構造。
【請求項3】
複数の前記プリーツ支持部はそれぞれ個別に移動可能とされており、前記フィルタが伸縮する際に前記フィルタの伸縮方向における一端側から順に移動する構成とされている請求項1または請求項2に記載のフィルタの形状保持構造。
【請求項4】
前記プリーツ支持部は付勢部材により前記フィルタに向けて付勢されている請求項1または請求項2に記載のフィルタの形状保持構造。
【請求項5】
前記フィルタは、その伸縮方向の一端側が前記ダクト側に固定されるとともに、他端側が、前記フィルタの伸縮方向に沿って移動可能な可動部材に固定されており、
前記可動部材は、その移動に伴って前記プリーツ支持部を前記プリーツの間から退避方向に移動させる案内部を有している請求項1または請求項2に記載のフィルタの形状保持構造。
【請求項6】
前記プリーツ支持部は、前記展開状態の前記フィルタに沿う支持面を有し、前記案内部は、前記支持面に沿う面状とされ、
前記可動部材の移動に伴って前記案内部が前記支持面を押圧することにより、前記プリーツ支持部が前記プリーツの間から退避方向に移動可能とされている請求項5に記載のフィルタの形状保持構造。
【請求項7】
前記可動部材は、前記折畳状態の前記フィルタのうち前記退避方向側に配される前記プリーツを収容可能な収容凹部を有し、前記フィルタは前記収容凹部から前記プリーツがひとつずつ順に送り出される形で展開される請求項5に記載のフィルタの形状保持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、フィルタの形状保持構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
乗物室内に空気流を発生させる装置として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の空気流発生装置は、車両の天井部に配置された送風装置と、車両の床部に配置され、送風装置から吹き出された空気を吸引する排気装置とを備えている。このうち送風装置は、ハウジング、空気流入部、送風機、フィルタ、吹出部等を有しており、車室内から取り込まれて送風機から送風された空気は、フィルタによりろ過され、清浄化されることが記載されている。
【0003】
また、空気清浄機用のフィルタとして、プリーツ加工した濾材を枠体に対して粘着テープで固定したものが知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-120977号公報
特開2012-76015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、乗物に設けられた送風装置を、例えば乗車直後の乗物室内温度が高い場合等、空気清浄機能を使用せずにより強い風力が得られるサーキュレータとして使用したい場合がある。また、サーキュレータとして使用する場合には、強い風力を得るために、フィルタを折り畳んで空気抵抗を小さくすることが考えられる。
【0006】
しかし、伸縮可能なプリーツ形状のフィルタを使用する場合、展開状態におけるフィルタを枠体等に固定することができないため、正しい形状を保持することが容易でなく、空気流の圧力によってプリーツの幅が不均一になったり、撓みが生じたりすることが考えられる。このようにフィルタが正しい形状を保持できないと、空気清浄機として使用する際にその機能が低下する虞がある。
【0007】
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、伸縮可能なプリーツ形状のフィルタにおいて、展開状態で使用される際に正しい形状を保持可能なフィルタの形状保持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に開示された技術は、乗物に設けられた送風装置の空気流路を形成するダクト内に配置され、前記ダクト内を流れる空気流をろ過可能なフィルタの形状保持構造であって、前記フィルタはプリーツ状とされ、前記空気流路を塞ぐ形で展開される展開状態と、前記空気流路を開放する形で折り畳まれる折畳状態との間で伸縮可能とされており、前記フィルタが展開された際に複数の各プリーツの間に挿入され、前記フィルタが折り畳まれる際に前記プリーツの間から退避する複数のプリーツ支持部が設けられている。
【0009】
上記構成によれば、フィルタが展開状態とされた際に、プリーツ支持部によってプリーツ間のピッチを等間隔に保つことができる。つまり、空気流の圧力によってプリーツの幅が不均一になったり、撓みが生じることを抑制することができる。また、フィルタが折り畳まれる際にプリーツ支持部はプリーツの間から退避するから、折り畳みを阻害することがない。
【0010】
前記プリーツ支持部は前記フィルタを空気流路の下流側から支持可能とされていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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