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公開番号
2024156506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023071024
出願日
2023-04-24
発明の名称
半硬質磁性部品用の線材又は棒鋼、およびそれを用いた半硬質磁性部品の製造方法
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
個人
,
個人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20241029BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】低原料コストであり、且つ焼入れ焼戻し処理を施すことによって十分な半硬質磁気特性が得られる半硬質磁性部品用の線材又は棒鋼を提供する。
【解決手段】C:0.30質量%以上1.50質量%以下、Si:0.75質量%以下(0質量%を含まない)、Mn:2.00質量%以下(0質量%を含まない)、P:0.050質量%以下(0質量%を含む)、S:0.050質量%以下(0質量%を含む)、Cu:0.30質量%以下(0質量%を含まない)、Ni:0.30質量%以下(0質量%を含まない)、Cr:0.20質量%以上2.30質量%以下、Al:0.100質量%以下(0質量%を含まない)、Ti:0.100質量%以下(0質量%を含む)、V:1.00質量%以下(0質量%を含む)、Nb:1.00質量%以下(0質量%を含む)、Mo:1.00質量%以下(0質量%を含む)、Ta:1.00質量%以下(0質量%を含む)、W:1.00質量%以下(0質量%を含む)、B:0.010質量%以下(0質量%を含む)、Ca:0.100質量%以下(0質量%を含む)、Mg:0.100質量%以下(0質量%を含む)、Zr:0.100質量%以下(0質量%を含む)、およびN:0.0200質量%以下(0質量%を含む)を含有し、残部が鉄および不可避不純物からなり、65面積%以上のパーライト組織を含み、前記パーライト組織中に球状炭化物相を1面積%以上含む、半硬質磁性部品用の線材又は棒鋼。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
C :0.30質量%以上1.50質量%以下、
Si:0.75質量%以下(0質量%を含まない)、
Mn:2.00質量%以下(0質量%を含まない)、
P :0.050質量%以下(0質量%を含む)、
S :0.050質量%以下(0質量%を含む)、
Cu:0.30質量%以下(0質量%を含まない)、
Ni:0.30質量%以下(0質量%を含まない)、
Cr:0.20質量%以上2.30質量%以下、
Al:0.100質量%以下(0質量%を含まない)、
Ti:0.100質量%以下(0質量%を含む)、
V :1.00質量%以下(0質量%を含む)、
Nb:1.00質量%以下(0質量%を含む)、
Mo:1.00質量%以下(0質量%を含む)、
Ta:1.00質量%以下(0質量%を含む)、
W :1.00質量%以下(0質量%を含む)、
B :0.010質量%以下(0質量%を含む)、
Ca:0.100質量%以下(0質量%を含む)、
Mg:0.100質量%以下(0質量%を含む)、
Zr:0.100質量%以下(0質量%を含む)、および
N :0.0200質量%以下(0質量%を含む)を含有し、
残部が鉄および不可避不純物からなり、
65面積%以上のパーライト組織を含み、
前記パーライト組織中に球状炭化物相を1面積%以上含む、半硬質磁性部品用の線材又は棒鋼。
続きを表示(約 78 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の半硬質磁性部品用の線材又は棒鋼に、焼入れ焼戻し処理および部品加工を施すことを含む、半硬質磁性部品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は半硬質磁性部品用の線材又は棒鋼、およびそれを用いた半硬質磁性部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、励磁時と無励磁時共に優れた磁気特性を必要とする電磁部品が増加している。該電磁部品に組み込まれる磁性部品として、永久磁石と軟磁性材料の中間の保磁力(500~20000A/m)を有する半硬質磁性部品が使用される。
【0003】
半硬質磁性部品は、金属組織を制御して磁壁の移動を抑制することにより、同じく磁性材として知られる軟磁性部品よりも高保磁力を有する。半硬質磁性部品は、その半硬質磁気特性として、500~20000A/mの保磁力を有しつつ、無励磁時の電磁力に影響する残留磁束密度が高く、蓄えられる磁気エネルギーを高めるために角形比が高いことが一般的に要望される。
【0004】
上記半硬質磁性部品を得るための鋼材(以下、「半硬質磁性部品用鋼材」とも称する)は、焼入れ処理などの半硬質磁気特性を得るための組織制御方法に関連して、焼入硬化鋼またはγ/α変態合金などとも呼ばれる。
半硬質磁性部品用鋼材に、焼入れ焼戻し処理などの熱処理を加えた後、部品加工を施すことで半硬質磁性部品が得られる。あるいは半硬質磁性部品用鋼材に部品加工を施した後に、焼入れ焼戻し処理を加えて半硬質磁性部品を得ることもできる。
【0005】
半硬質磁性部品用鋼材として、具体的には、例えばNi、Mn、Co、Crおよび/またはVなどを含有した鋼材が挙げられる。半硬質磁性部品用鋼材は、線材および棒鋼などの形態で用いられることが多い。
【0006】
特許文献1は、Niを5.0質量%以上含む半硬質磁性部品用鋼材を開示している。特許文献2は、Cuを2.0質量%以上含む半硬質磁性部品用鋼材を開示している。非特許文献1は、Fe-Co-V系の半硬質磁性部品用鋼材(Co含有量は例えば30質量%以上、V含有量は例えば3質量%以上)を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2013/027665号
特開2008-274399号
【非特許文献】
【0008】
木村康夫、“半硬質磁性材料の現状”、日本金属学会会報、1970年、第9巻、第11号、p.703-707
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1~2および非特許文献1に開示されるような従来技術では、半硬質磁性部品用鋼材はいずれも多量の(例えば合計で2.0質量%以上の)Ni、Cu、Coおよび/またはV等の高価な元素を含有している。このような場合、原料コストが極めて高くなるおそれもある。単純に上記元素の量を減らすと、コスト低減等は可能であるが、上記元素は磁壁の移動を抑制する上で有用な元素でもあり、焼入れ焼戻し処理後の半硬質磁気特性が著しく低下し得る。また、特許文献1~2および非特許文献1では、半硬質磁性部品用鋼材が線材又は棒鋼の形態を有することを開示していない。そのため、特許文献1~2および非特許文献1に開示されるような従来技術では、低コストにした上で、焼入れ焼戻し処理後に十分な半硬質磁気特性を有する線材又は棒鋼を得るのは困難であった。
【0010】
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、低原料コストであり、且つ焼入れ焼戻し処理を施すことによって十分な半硬質磁気特性が得られる半硬質磁性部品用の線材又は棒鋼、およびそれを用いた半硬質磁性部品の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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