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公開番号2024156483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070984
出願日2023-04-24
発明の名称車載装置、情報処理方法及びプログラム
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02H 3/08 20060101AFI20241029BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】車両の電力消費状態に応じて、半導体ヒューズの遮断特性を変更する車載装置等を提供する。
【解決手段】車載装置は、車両に搭載される電源装置からの電源線に設けられる複数の半導体ヒューズの開閉制御を行う車載装置であって、前記半導体ヒューズの開閉制御に関する処理を行う制御部を備え、前記半導体ヒューズは、主線に配置された主線用半導体ヒューズと、前記主線から複数に分岐された分岐線それぞれに配置された分岐線用半導体ヒューズそれぞれとを含み、前記制御部は、前記車両の電力消費状態に関する情報を取得し、取得した前記車両の電力消費状態に関する情報に応じて、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を有効化し、前記分岐線用半導体ヒューズの保護機能を無効化する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される電源装置からの電源線に設けられる複数の半導体ヒューズの開閉制御を行う車載装置であって、
前記半導体ヒューズの開閉制御に関する処理を行う制御部を備え、
前記半導体ヒューズは、主線に配置された主線用半導体ヒューズと、前記主線から複数に分岐された分岐線それぞれに配置された分岐線用半導体ヒューズそれぞれとを含み、
前記制御部は、
前記車両の電力消費状態に関する情報を取得し、
取得した前記車両の電力消費状態に関する情報に応じて、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を有効化し、前記分岐線用半導体ヒューズの保護機能を無効化する
車載装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を有効化するにあたり、複数の前記分岐線に応じた発煙特性を下回り、かつ前記車両が待機状態の場合に複数の前記分岐線に流れる電流値の総和を上回るように前記主線用半導体ヒューズの遮断特性を設定する
請求項1に記載の車載装置。
【請求項3】
前記車両の電力消費状態は、通常状態と、前記通常状態よりも消費電力が少ない待機状態とを含み、
前記制御部は、
取得した前記車両の電力消費状態に関する情報が前記待機状態を示す場合、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を有効化し、前記分岐線用半導体ヒューズの保護機能を無効化し、
取得した前記車両の電力消費状態に関する情報が前記通常状態を示す場合、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を無効化し、前記分岐線用半導体ヒューズの保護機能を有効化する
請求項2に記載の車載装置。
【請求項4】
前記主線用半導体ヒューズに対し、並列に接続される機械式リレーを備え、
前記制御部は、前記車両が待機状態である際、前記機械式リレーを開状態に維持する
請求項2に記載の車載装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記主線用半導体ヒューズが配置される前記主線に流れる電流値を取得し、
取得した電流値に基づき、前記待機状態に応じた遮断特性が設定された前記主線用半導体ヒューズに対する遮断制御を行う
請求項2に記載の車載装置。
【請求項6】
車両に搭載される電源装置からの電源線に設けられる複数の半導体ヒューズの開閉制御を行うコンピュータに処理を実行させるプログラムであって、
前記半導体ヒューズは、主線に配置された主線用半導体ヒューズと、前記主線から複数に分岐された分岐線それぞれに配置された分岐線用半導体ヒューズそれぞれとを含み、
前記車両の電力消費状態に関する情報を取得し、
取得した前記車両の電力消費状態に関する情報に応じて、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を有効化し、前記分岐線用半導体ヒューズの保護機能を無効化する
処理を実行させるプログラム。
【請求項7】
車両に搭載される電源装置からの電源線に設けられる複数の半導体ヒューズの開閉制御を行うコンピュータに処理を実行させる情報処理方法であって、
前記半導体ヒューズは、主線に配置された主線用半導体ヒューズと、前記主線から複数に分岐された分岐線それぞれに配置された分岐線用半導体ヒューズそれぞれとを含み、
前記車両の電力消費状態に関する情報を取得し、
取得した前記車両の電力消費状態に関する情報に応じて、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を有効化し、前記分岐線用半導体ヒューズの保護機能を無効化する
処理を実行させる情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、車載装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、バッテリから負荷への給電を制御する給電制御装置(例えば、特許文献1を参照)が搭載されている。特許文献1に記載の給電制御装置では、バッテリから負荷に流れる電流の電流経路に下流半導体ヒューズが設けられ、下流半導体ヒューズをオン又はオフに切替えることによって、バッテリから負荷への給電を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-143905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の給電制御装置は、車両の電力消費状態に応じて、半導体ヒューズの遮断特性を変更する点については考慮されていない。
【0005】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車両の電力消費状態に応じて、半導体ヒューズの遮断特性を変更することができる車載装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る車載装置は、車両に搭載される電源装置からの電源線に設けられる複数の半導体ヒューズの開閉制御を行う車載装置であって、前記半導体ヒューズの開閉制御に関する処理を行う制御部を備え、前記半導体ヒューズは、主線に配置された主線用半導体ヒューズと、前記主線から複数に分岐された分岐線それぞれに配置された分岐線用半導体ヒューズそれぞれとを含み、前記制御部は、前記車両の電力消費状態に関する情報を取得し、取得した前記車両の電力消費状態に関する情報に応じて、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を有効化し、前記分岐線用半導体ヒューズの保護機能を無効化する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、車両の電力消費状態に応じて、半導体ヒューズの遮断特性を変更する車載装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る車載装置等を含む車載システムの構成を例示する模式図である。
車載装置の内部構成を例示するブロック図である。
主線用半導体ヒューズの遮断特性の設定等を説明する説明図である。
車載装置の制御部の処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0010】
(1)本開示の一態様に係る車載装置は、車両に搭載される電源装置からの電源線に設けられる複数の半導体ヒューズの開閉制御を行う車載装置であって、前記半導体ヒューズの開閉制御に関する処理を行う制御部を備え、前記半導体ヒューズは、主線に配置された主線用半導体ヒューズと、前記主線から複数に分岐された分岐線それぞれに配置された分岐線用半導体ヒューズそれぞれとを含み、前記制御部は、前記車両の電力消費状態に関する情報を取得し、取得した前記車両の電力消費状態に関する情報に応じて、前記主線用半導体ヒューズの保護機能を有効化し、前記分岐線用半導体ヒューズの保護機能を無効化する。
(【0011】以降は省略されています)

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