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公開番号
2024154802
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023068883
出願日
2023-04-19
発明の名称
前側パッドと後側パッドとを具備する吸収性物品
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A61F
13/49 20060101AFI20241024BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】排泄物の漏れ出しが従来よりも抑制されるとともに、環境負荷が低減された吸収性物品を提供すること。
【解決手段】おむつは、着用者の腹側に配置される前側パッドと、着用者の背側に配置される後側パッドとを有し、両パッドを着用者の股下域で連結された状態にして使用可能な吸収性物品である。前記前側パッド及び前記後側パッドは、それぞれ、吸収性コアを有する。前記前側パッドにおいて、該前側パッドの前記吸収性コアを前記縦方向に仮想的に二等分したとき、着用者のウエスト側に位置する吸収性コアの平均坪量が、着用者の股下側に位置する吸収性コアの平均坪量よりも小さいか、又は前記後側パッドにおいて、該後側パッドの前記吸収性コアを前記縦方向に仮想的に二等分したとき、着用者のウエスト側に位置する吸収性コアの平均坪量が、着用者の股下側に位置する吸収性コアの平均坪量よりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、
着用者の腹側に配置される前側パッドと、着用者の背側に配置される後側パッドとを有し、両パッドを着用者の股下域で連結された状態にして使用可能な吸収性物品であって、
前記前側パッド及び前記後側パッドは、それぞれ、吸収性コアを有し、
前記前側パッドにおいて、該前側パッドの前記吸収性コアを前記縦方向に仮想的に二等分したとき、着用者のウエスト側に位置する吸収性コアの平均坪量が、着用者の股下側に位置する吸収性コアの平均坪量よりも小さいか、又は
前記後側パッドにおいて、該後側パッドの前記吸収性コアを前記縦方向に仮想的に二等分したとき、着用者のウエスト側に位置する吸収性コアの平均坪量が、着用者の股下側に位置する吸収性コアの平均坪量よりも大きい、吸収性物品。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
前記前側パッドの前記吸収性コア及び前記後側パッドの前記吸収性コアは、それぞれ、吸水性繊維又は吸水性ポリマーを含み、
前記前側パッドの前記吸水性ポリマーの坪量が、前記後側パッドの前記吸水性ポリマーの坪量よりも大きい、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記後側パッドの前記吸収性コアは、前記吸水性繊維を含み且つ前記吸水性ポリマーを非含有である、請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記前側パッド及び前記後側パッドは、それぞれ、該パッドの前記縦方向の一端であり着用者のウエスト側に位置する第1端と、該パッドの該縦方向の他端であり着用者の股下側に位置する第2端とを有し、
前記前側パッドの展開且つ最大伸長状態において、前記前側パッドの第2端の前記横方向に沿う長さをa2とし、該前側パッドの前記縦方向に沿う長さをb2とし、
前記後側パッドの展開且つ最大伸長状態において、前記後側パッドの第2端の前記横方向に沿う長さをa1とし、該後側パッドの前記縦方向に沿う長さをb1としたときに、
長さa2に対する長さb2の比が、長さa1に対する長さb1の比よりも小さく、
長さb1が長さb2よりも大きく、
且つ
長さa1と長さb1との積が、長さa2と長さb2との積よりも大きい、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記前側パッドの前記吸収性コアは、前記横方向の中央域に位置し且つ前記縦方向に延びる上層吸収性コアと、該上層吸収性コアの非肌対向面側に位置する下層吸収性コアとを含み、それによって該吸収性コアは、該横方向の中央域に位置し且つ該縦方向に延びる高坪量部と、該高坪量部よりも相対的に坪量が低い低坪量部とを有し、
前記吸収性物品の着用状態において、前記前側パッドにおける前記吸収性コアの前記高坪量部が、着用者の尿道口を覆うように、前記前側パッドと前記後側パッドとが連結可能に構成されている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記後側パッドの前記吸収性コアは、前記横方向の中央域に位置し且つ前記縦方向に延びる低坪量部と、該低坪量部よりも坪量が高い高坪量部とを有し、
前記後側パッドの前記低坪量部は、前記縦方向の両端のうち、前記吸収性物品の着用状態において着用者のウエスト側に位置する第1端と、該着用者の股下側に位置する第2端とを有しており、
第2端は、前記後側パッドにおける股下側の端縁又はその近傍まで延びており、
第1端は、前記高坪量部と連結しており、
前記吸収性物品の着用状態において、前記後側パッドの低坪量部が、着用者の肛門を覆うように、前記両パッドが連結可能に構成されている、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記高坪量部は、第1部位と第2部位と第3部位とから構成され、これらはこの順で前記横方向に連接されており、
第1部位と第3部位との間に第2部位が位置しており、
第1部位及び第3部位は、第2部位よりも股下側まで延び、それによって前記高坪量部は略逆U字形の形状をしており、
前記後側パッド全体でみたときに、前記高坪量部が配置された領域における該後側パッドの厚みが、前記低坪量部が配置された領域における該後側パッドの厚みよりも大きく、それによって該後側パッドにおいては第1部位及び第3部位とその間に位置する該低坪量部との間に段差が生じている、請求項6に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記吸収性物品の着用状態において、前記前側パッドの第2端が、前記後側パッドの前記低坪量部の第1端を超えて前記高坪量部と重ならないように、前記前側パッドと前記後側パッドとが連結可能に構成されている、請求項6又は7に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記後側パッドの前記吸収性コアは、前記横方向の中央域に位置し且つ前記縦方向に延びる少なくとも2つの低坪量部と、該低坪量部よりも坪量が高い高坪量部とを有し、
前記後側パッドの前記低坪量部は、前記高坪量部を挟んで前記縦方向に沿って配置され、
前記後側パッドの前記低坪量部は、着用者のウエスト側に位置する第1低坪量部と着用者の股下側に位置する第2低坪量部とを含み、
前記第1低坪量部及び前記第2低坪量部は、それぞれ、前記縦方向の両端のうち、前記吸収性物品の着用状態において着用者のウエスト側に位置する第1端と、該着用者の股下側に位置する第2端とを有しており、
第1低坪量部における第2端は、前記高坪量部と連結しており、
第1低坪量部における第1端は、前記後側パッドにおけるウエスト側の端縁又はその近傍まで延びており、
第2低坪量部における第2端は、前記後側パッドにおける股下側の端縁まで延びており、
第2低坪量部における第1端は、前記高坪量部と連結しており、
前記吸収性物品の着用状態において、前記前側パッドの前記第2端が、前記後側パッドの第2低坪量部における第1端を超えて着用者のウエスト側に位置しないように、前記前側パッドと前記後側パッドとが連結可能に構成されている、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記高坪量部は、第1部位と第2部位と第3部位とから構成され、これらはこの順で前記横方向に連接されており、
第1部位と第3部位との間に第2部位が位置しており、
第1部位及び第3部位は、第2部位よりもウエスト側まで延び、且つ股下側まで延び、それによって前記高坪量部は略H字形の形状をしており、
前記後側パッド全体でみたときに、前記高坪量部が配置された領域における該後側パッドの厚みが、第2低坪量部が配置された領域における該後側パッドの厚みよりも大きく、それによって該後側パッドにおいては第1部位と第3部位とその間に位置する第2低坪量部との間に段差が生じている、請求項9に記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前側パッドと後側パッドとを具備する吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品の一種として、着用者の股間部に配置される部分において前側と後側とに分離可能に構成されるとともに、該前側及び該後側のそれぞれが吸収体を有するものが知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、前身頃部及び後ろ身頃部と、両身頃部から下方に延びる前フラップ部及び後ろフラップ部とを有し、両フラップ部が備える接合手段によって相互に接合可能なおむつが記載されている。同文献に記載のおむつにおいては、前身頃部及び後ろ身頃部、並びに前フラップ部及び後ろフラップ部が、それぞれ吸収体を有する。
【0004】
特許文献2には、股部を構成する前側部分と後側部分とを有し、該前側部分と該後側部分とが連結手段によって着脱自在に接合されるパンツ型紙おむつが記載されている。同文献に記載のおむつにおいては、前側部分及び後側部分が、それぞれ吸収体を有する。
【0005】
特許文献3には、前側本体部、後側本体部及び該前側本体部の下側の部分から下向きに延伸する下部後方延伸部を有し、該後側本体部の非肌対向面に設けられたテープパネルと、該下部後方延伸部の肌対向面に設けられたテープファスナーとを固着することで、該前側本体部と該後側本体部とが固着されるおむつが記載されている。同文献に記載のおむつにおいては、前側本体部及び後側本体部が、それぞれ吸収体を有する。
【0006】
特許文献4には、前身頃及び股下部を有する前部と、後身頃及びカバー部を有する後部とを有し、該股下部の外面に配置された連結テープと、該カバー部とを連結できる紙おむつが記載されている。同文献に記載のおむつにおいては、前部及び後部が、それぞれ吸収体を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平9-566号公報
特開2008-29762号公報
特開2011-72778号公報
特開2019-13603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前側と後側とに分離可能な吸収性物品においては、前側の吸収性物品は主として尿を吸収する役割を担っており、後側の吸収性物品は主として便を吸収する役割を担っている。しかし、前側及び後側の吸収性物品が有する吸収体の液吸収能や配置位置によっては、着用者の排泄物を吸収体が吸収しきれず、該排泄物が例えば前側の吸収性物品と後側の吸収性物品との連結部から漏れ出してしまうことがあった。更に、漏れ出した排泄物によって前側及び後側の両方が汚れることで、着用者が排泄する度に前側及び後側の両方を交換しなければならず、その結果、ごみの廃棄量が増加してしまうことがあった。
【0009】
したがって本発明の課題は、排泄物の漏れ出しが従来よりも抑制されるとともに、環境負荷が低減された吸収性物品を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、
着用者の腹側に配置される前側パッドと、着用者の背側に配置される後側パッドとを有し、両パッドを着用者の股下域で連結された状態にして使用可能な吸収性物品に関する。
一実施形態において、前記前側パッド及び前記後側パッドは、それぞれ、吸収性コアを有することが好ましい。
一実施形態において、前記前側パッドにおいて、該前側パッドの前記吸収性コアを前記縦方向に仮想的に二等分したとき、着用者のウエスト側に位置する吸収性コアの平均坪量が、着用者の股下側に位置する吸収性コアの平均坪量よりも小さいか、又は
前記後側パッドにおいて、該後側パッドの前記吸収性コアを前記縦方向に仮想的に二等分したとき、着用者のウエスト側に位置する吸収性コアの平均坪量が、着用者の股下側に位置する吸収性コアの平均坪量よりも大きいことが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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