TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024153344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067170
出願日2023-04-17
発明の名称保護カバーの取り外し構造、及び、コネクタの製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01R 13/516 20060101AFI20241022BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】サブコネクタがフレームの収容室に収容されるまで、オス端子の露出部分を保護する保護カバーがサブコネクタを保持するコネクタにおいて、コネクタの大型化を抑制可能とする保護カバーの取り外し構造、及び、コネクタの製造方法を提供すること。
【解決手段】保護カバーの取り外し構造1は、保護カバー30に設けられたスリット34が拡開することで、保護カバー30におけるサブコネクタ10の保持状態が解除されて、サブコネクタ10を収容室22に収容可能となり、収容室22へのサブコネクタ10の収容後に、保持室31aの開口端を収容室22の開口端から引き離すことで、保護カバー30がサブコネクタ10から取り外される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも先端部が露出するようにオス端子を保持するサブコネクタと、前記サブコネクタを収容可能な収容室を有するフレームと、を有するコネクタと、
筒状に形成されて、筒孔が前記サブコネクタを保持可能な保持室として構成され、前記サブコネクタが前記収容室に収容されるまで前記先端部の外周を覆い保護するとともに、軸方向に延びて前記保持室と外部とを連通するスリットが周壁に設けられた保護カバーと、
を備えた保護カバーの取り外し構造であって、
前記保護カバーは、
前記保持室には、前記軸方向との交差方向において前記スリットを挟み込み、前記保護カバーにおける前記サブコネクタの保持状態において、前記サブコネクタの軸方向一端側の端面に当接する一対の規制部が設けられ、
当該保護カバーの取り外し構造は、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の軸方向他端側の開口端に突き当てた状態で、前記スリットを拡開することで前記保持状態が解除されて、前記サブコネクタを前記収容室に収容可能となり、前記収容室への前記サブコネクタの収容後に、前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を前記収容室の前記軸方向他端側の開口端から引き離すことで、前記保護カバーが前記サブコネクタから取り外される、
保護カバーの取り外し構造。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
少なくとも先端部が露出するようにオス端子を保持するサブコネクタと、前記サブコネクタを収容可能な収容室を有するフレームと、を有するコネクタと、
筒状に形成されて、筒孔が前記サブコネクタを保持可能な保持室として構成され、前記サブコネクタが前記収容室に収容されるまで前記先端部の外周を覆い保護するとともに、軸方向に延びて前記保持室と外部とを連通するスリットが周壁に設けられた保護カバーと、
前記フレームが載置されて、前記保護カバーにおける前記サブコネクタの保持状態を解除可能な解除治具と、
を備えた保護カバーの取り外し構造であって、
前記保護カバーは、
前記軸方向との交差方向において前記スリットを挟み込む一対の解除突起を有し、
前記解除治具は、
前記保持室の軸方向一端側の開口端が、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の軸方向他端側の開口端に突き当てられると、前記スリットが拡開されるように前記一対の解除突起とそれぞれ接触する一対の解除ガイドを有し、
当該保護カバーの取り外し構造は、
前記スリットが拡開することで前記保持状態が解除されて、前記サブコネクタを前記収容室に収容可能となり、前記収容室への前記サブコネクタの収容後に、前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を前記収容室の前記軸方向他端側の開口端から引き離すことで、前記保護カバーが前記サブコネクタから取り外される、
保護カバーの取り外し構造。
【請求項3】
請求項2に記載の保護カバーの取り外し構造であって、
前記保持室には、前記交差方向において前記スリットを挟み込み、前記保持状態において、前記サブコネクタの前記軸方向一端側の端面に当接する一対の規制部と、前記軸方向他端側に配置されて、前記保持状態において、前記サブコネクタの前記軸方向他端側の端面と当接する抜止部と、が設けられる、
保護カバーの取り外し構造。
【請求項4】
少なくとも先端部が露出するようにオス端子を保持するサブコネクタと、前記サブコネクタを収容可能な収容室を有するフレームと、を有するコネクタと、
筒状に形成されて、筒孔が前記サブコネクタを保持可能な保持室として構成され、前記サブコネクタが前記収容室に収容されるまで前記先端部の外周を覆い保護するとともに、軸方向に延びて前記保持室と外部とを連通するスリットが周壁に設けられた保護カバーと、を備え、
前記保護カバーは、
前記保持室には、前記軸方向との交差方向において前記スリットを挟み込み、前記保護カバーにおける前記サブコネクタの保持状態において、前記サブコネクタの軸方向一端側の端面に当接する一対の規制部が設けられ、
前記サブコネクタを、前記保持室に挿入して前記保護カバーに保持させる第一挿入工程と、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の軸方向他端側の開口端に突き当てる位置決め工程と、
前記サブコネクタを、前記保持室から前記収容室に向けて挿入して前記スリットを拡開させることで前記収容室に収容する第二挿入工程と、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を前記収容室の前記軸方向他端側の開口端から引き離し、前記保護カバーを前記サブコネクタから取り外す保護カバーの取り外し工程と、を含む、
コネクタの製造方法。
【請求項5】
少なくとも先端部が露出するようにオス端子を保持するサブコネクタと、前記サブコネクタを収容可能な収容室を有するフレームと、を有するコネクタの製造方法であって、
筒状に形成されて、筒孔が前記サブコネクタを保持可能な保持室として構成され、前記サブコネクタが前記収容室に収容されるまで前記先端部の外周を覆い保護するとともに、軸方向に延びて前記保持室と外部とを連通するスリットが周壁に設けられた保護カバーと、
前記フレームが載置されて、前記保護カバーにおける前記サブコネクタの保持状態を解除可能な解除治具と、を備え、
前記保護カバーは、
前記軸方向との交差方向において前記スリットを挟み込む一対の解除突起を有し、
前記解除治具は、
前記保持室の軸方向一端側の開口端が、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の軸方向他端側の開口端に突き当てられると、前記スリットが拡開されるように前記一対の解除突起とそれぞれ接触する一対の解除ガイドを有し、
前記サブコネクタを、前記保持室に挿入して前記保護カバーに保持させる第一挿入工程と、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の前記軸方向他端側の開口端に突き当てる位置決め工程と、
前記サブコネクタを、前記保持室から前記収容室に向けて挿入して前記収容室に収容する第二挿入工程と、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を前記収容室の前記軸方向他端側の開口端から引き離し、前記保護カバーを前記サブコネクタから取り外す保護カバーの取り外し工程と、を含む、
コネクタの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、保護カバーの取り外し構造、及び、コネクタの製造方法に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複数の収容室に仕切られたフレームと、オス端子を保持してフレームの収容室へ収容可能に構成された複数のサブコネクタと、を備えたコネクタが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。上記コネクタは、サブコネクタの前面からオス端子の先端部が露出するように構成される。このため、上記コネクタは、フレームの収容室へのサブコネクタの収容前にはオス端子の先端部を覆う保護カバーを備えており、この保護カバーは、フレームの収容室へのサブコネクタの収容後にはオス端子を露出可能なように、サブコネクタに組み付けられている。つまり、フレームの収容室にサブコネクタが収容されるまで、オス端子は保護カバーによって変形等が抑止されように保護されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-270115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来コネクタは、上述したようにオス端子を保護するために保護カバーがサブコネクタに組み付けられており、このため、サブコネクタは、保護カバーが組み付けられた状態でフレームの収容室に収容される。これにより、従来コネクタは、部品点数が増加したり大型化したりする傾向にあった。
【0005】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、サブコネクタがフレームの収容室に収容されるまで、オス端子の露出部分を保護する保護カバーがサブコネクタを保持するコネクタにおいて、コネクタの大型化を抑制可能とする保護カバーの取り外し構造、及び、コネクタの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る保護カバーの取り外し構造は、下記を特徴としている。
少なくとも先端部が露出するようにオス端子を保持するサブコネクタと、前記サブコネクタを収容可能な収容室を有するフレームと、を有するコネクタと、
筒状に形成されて、筒孔が前記サブコネクタを保持可能な保持室として構成され、前記サブコネクタが前記収容室に収容されるまで前記先端部の外周を覆い保護するとともに、軸方向に延びて前記保持室と外部とを連通するスリットが周壁に設けられた保護カバーと、
を備えた保護カバーの取り外し構造であって、
前記保護カバーは、
前記保持室には、前記軸方向との交差方向において前記スリットを挟み込み、前記保護カバーにおける前記サブコネクタの保持状態において、前記サブコネクタの軸方向一端側の端面に当接する一対の規制部が設けられ、
当該保護カバーの取り外し構造は、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の軸方向他端側の開口端に突き当てた状態で、前記スリットを拡開することで前記保持状態が解除されて、前記サブコネクタを前記収容室に収容可能となり、前記収容室への前記サブコネクタの収容後に、前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を前記収容室の前記軸方向他端側の開口端から引き離すことで、前記保護カバーが前記サブコネクタから取り外される、
保護カバーの取り外し構造であること。
【0007】
更に、前述した目的を達成するために、本発明に係る保護カバーの取り外し構造は、下記を特徴としている。
少なくとも先端部が露出するようにオス端子を保持するサブコネクタと、前記サブコネクタを収容可能な収容室を有するフレームと、を有するコネクタと、
筒状に形成されて、筒孔が前記サブコネクタを保持可能な保持室として構成され、前記サブコネクタが前記収容室に収容されるまで前記先端部の外周を覆い保護するとともに、軸方向に延びて前記保持室と外部とを連通するスリットが周壁に設けられた保護カバーと、
前記フレームが載置されて、前記保護カバーにおける前記サブコネクタの保持状態を解除可能な解除治具と、
を備えた保護カバーの取り外し構造であって、
前記保護カバーは、
前記軸方向との交差方向において前記スリットを挟み込む一対の解除突起を有し、
前記解除治具は、
前記保持室の軸方向一端側の開口端が、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の軸方向他端側の開口端に突き当てられると、前記スリットが拡開されるように前記一対の解除突起とそれぞれ接触する一対の解除ガイドを有し、
当該保護カバーの取り外し構造は、
前記スリットが拡開することで前記保持状態が解除されて、前記サブコネクタを前記収容室に収容可能となり、前記収容室への前記サブコネクタの収容後に、前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を前記収容室の前記軸方向他端側の開口端から引き離すことで、前記保護カバーが前記サブコネクタから取り外される、
保護カバーの取り外し構造であること。
【0008】
更に、前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタの製造方法は、下記を特徴としている。
少なくとも先端部が露出するようにオス端子を保持するサブコネクタと、前記サブコネクタを収容可能な収容室を有するフレームと、を有するコネクタと、
筒状に形成されて、筒孔が前記サブコネクタを保持可能な保持室として構成され、前記サブコネクタが前記収容室に収容されるまで前記先端部の外周を覆い保護するとともに、軸方向に延びて前記保持室と外部とを連通するスリットが周壁に設けられた保護カバーと、を備え、
前記保護カバーは、
前記保持室には、前記軸方向との交差方向において前記スリットを挟み込み、前記保護カバーにおける前記サブコネクタの保持状態において、前記サブコネクタの軸方向一端側の端面に当接する一対の規制部が設けられ、
前記サブコネクタを、前記保持室に挿入して前記保護カバーに保持させる第一挿入工程と、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の軸方向他端側の開口端に突き当てる位置決め工程と、
前記サブコネクタを、前記保持室から前記収容室に向けて挿入して前記スリットを拡開させることで前記収容室に収容する第二挿入工程と、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を前記収容室の前記軸方向他端側の開口端から引き離し、前記保護カバーを前記サブコネクタから取り外す保護カバーの取り外し工程と、を含む、
コネクタの製造方法であること。
【0009】
更に、前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタの製造方法は、下記を特徴としている。
少なくとも先端部が露出するようにオス端子を保持するサブコネクタと、前記サブコネクタを収容可能な収容室を有するフレームと、を有するコネクタの製造方法であって、
筒状に形成されて、筒孔が前記サブコネクタを保持可能な保持室として構成され、前記サブコネクタが前記収容室に収容されるまで前記先端部の外周を覆い保護するとともに、軸方向に延びて前記保持室と外部とを連通するスリットが周壁に設けられた保護カバーと、
前記フレームが載置されて、前記保護カバーにおける前記サブコネクタの保持状態を解除可能な解除治具と、を備え、
前記保護カバーは、
前記軸方向との交差方向において前記スリットを挟み込む一対の解除突起を有し、
前記解除治具は、
前記保持室の軸方向一端側の開口端が、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の軸方向他端側の開口端に突き当てられると、前記スリットが拡開されるように前記一対の解除突起とそれぞれ接触する一対の解除ガイドを有し、
前記サブコネクタを、前記保持室に挿入して前記保護カバーに保持させる第一挿入工程と、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を、前記保持室と前記収容室とが前記軸方向に連通するように前記収容室の前記軸方向他端側の開口端に突き当てる位置決め工程と、
前記サブコネクタを、前記保持室から前記収容室に向けて挿入して前記収容室に収容する第二挿入工程と、
前記保持室の前記軸方向一端側の開口端を前記収容室の前記軸方向他端側の開口端から引き離し、前記保護カバーを前記サブコネクタから取り外す保護カバーの取り外し工程と、を含む、
コネクタの製造方法であること。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、スリットが拡開することで保護カバーにおけるサブコネクタの保持状態が解除されて、サブコネクタを収容室に収容可能となり、収容室へのサブコネクタの収容後に、保持室の軸方向一端側の開口端を収容室の軸方向他端側の開口端から引き離すことで、保護カバーがサブコネクタから取り外される。
このように、本発明によれば、フレーム(収容室)へのサブコネクタの収容後に保護カバーが取り外されることで、従来に比べて、コネクタの大型化が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
電波吸収体
17日前
東レ株式会社
二次電池
8日前
愛知電機株式会社
変圧器
15日前
電建株式会社
端子金具
22日前
SMK株式会社
コネクタ
22日前
株式会社カネカ
接着加工装置
17日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
17日前
株式会社カネカ
接着加工装置
17日前
富士電機株式会社
半導体装置
22日前
株式会社水素パワー
接続構造
17日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
22日前
三菱電機株式会社
端子カバー
8日前
株式会社村田製作所
コイル部品
15日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
22日前
日機装株式会社
半導体発光装置
15日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
22日前
個人
電波散乱方向制御板
8日前
日本電気株式会社
波長可変レーザ
21日前
住友電装株式会社
コネクタ
8日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
22日前
株式会社島津製作所
X線撮影装置
22日前
トヨタ自動車株式会社
セルケース
22日前
三洋化成工業株式会社
高分子固体電解質
17日前
三菱製紙株式会社
熱暴走抑制耐火シート
16日前
日新イオン機器株式会社
イオン注入装置
10日前
株式会社カネカ
配線部材の加工装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
電池温調装置
8日前
富士電機株式会社
電磁接触器
15日前
ローム株式会社
信号伝達装置
22日前
マクセル株式会社
全固体電池
22日前
富士電機株式会社
半導体装置
8日前
日本電気株式会社
半導体光増幅素子
21日前
トヨタ自動車株式会社
短絡検知方法
22日前
マクセル株式会社
扁平形電池
15日前
株式会社ノーリツ
燃料電池システム
10日前
ローム株式会社
半導体装置および車両
15日前
続きを見る