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公開番号2024152949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2024141670,2020068916
出願日2024-08-23,2020-04-07
発明の名称評価方法
出願人シスネット株式会社
代理人個人
主分類G16H 50/20 20180101AFI20241018BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】患者及び担当者の負担を軽減することができる評価システム及び評価プログラムを提供する。
【解決手段】記憶部12が、患者が回答可能な課題として、難易度の異なる複数の課題を記憶する。第1課題提示処理部111が、記憶部12に記憶されている複数の課題の中から、複数のスクリーニング用課題を選択して患者に提示する。第2課題提示処理部112が、記憶部12に記憶されている複数の課題の中から、少なくともスクリーニング用課題以外の課題を含む複数の総合評価用課題を選択して患者に提示する。入力受付処理部113が、スクリーニング用課題及び総合評価用課題に対する患者の回答に関する入力を受け付ける。第2課題提示処理部112は、スクリーニング用課題に対して入力受付処理部113により受け付けられた入力内容に応じた難易度の課題を総合評価用課題として患者に提示する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
患者の高次脳機能又は言語機能を評価するための評価システムであって、
患者が回答可能な課題として、難易度の異なる複数の課題を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている複数の課題の中から、複数のスクリーニング用課題を選択して患者に提示する第1課題提示処理部と、
前記記憶部に記憶されている複数の課題の中から、少なくとも前記スクリーニング用課題以外の課題を含む複数の総合評価用課題を選択して患者に提示する第2課題提示処理部と、
前記スクリーニング用課題及び前記総合評価用課題に対する患者の回答に関する入力を受け付ける入力受付処理部と、
前記入力受付処理部により受け付けられた入力内容に基づいて、患者の高次脳機能又は言語機能を評価する評価処理部とを備え、
前記第2課題提示処理部は、前記スクリーニング用課題に対して前記入力受付処理部により受け付けられた入力内容に応じた難易度の課題を前記総合評価用課題として患者に提示する、評価システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記入力受付処理部は、前記スクリーニング用課題又は前記総合評価用課題に対する患者の回答の補助を指示するための補助指示の入力を受け付け可能であり、
前記入力受付処理部により前記補助指示の入力が受け付けられた場合に、患者の回答を補助するための補助内容を患者に提示する補助提示処理部をさらに備える、請求項1に記載の評価システム。
【請求項3】
前記入力受付処理部は、前記スクリーニング用課題又は前記総合評価用課題に対する患者の回答の録音を指示するための録音指示の入力を受け付け可能であり、
前記入力受付処理部により前記録音指示の入力が受け付けられた場合に、患者の回答を録音する録音処理部をさらに備える、請求項1又は2に記載の評価システム。
【請求項4】
押操作可能な複数のキー、及び、前記複数のキーにそれぞれ対応付けて設けられた複数の液晶表示部を有する入力操作部と、
前記複数の液晶表示部に対する表示を制御する表示制御部とをさらに備え、
前記入力受付処理部は、前記複数のキーのうち、前記課題に応じたキーに対する押操作に基づく入力を受け付けるものであり、
前記表示制御部は、前記課題に応じたキーに対応する前記液晶表示部に対して、前記課題に応じた画像をそれぞれ表示させる、請求項1~3のいずれか一項に記載の評価システム。
【請求項5】
患者の高次脳機能又は言語機能を評価するための評価プログラムであって、
患者が回答可能な課題として、記憶部に記憶されている難易度の異なる複数の課題の中から、複数のスクリーニング用課題を選択して患者に提示する第1課題提示処理部と、
前記記憶部に記憶されている複数の課題の中から、少なくとも前記スクリーニング用課題以外の課題を含む複数の総合評価用課題を選択して患者に提示する第2課題提示処理部と、
前記スクリーニング用課題及び前記総合評価用課題に対する患者の回答に関する入力を受け付ける入力受付処理部と、
前記入力受付処理部により受け付けられた入力内容に基づいて、患者の高次脳機能又は言語機能を評価する評価処理部としてコンピュータを機能させ、
前記第2課題提示処理部は、前記スクリーニング用課題に対して前記入力受付処理部により受け付けられた入力内容に応じた難易度の課題を前記総合評価用課題として患者に提示する、評価プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の高次脳機能又は言語機能を評価するための評価システム及び評価プログラムに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
高次脳機能又は言語機能に障害がある患者に対して、その障害の程度の総合的な評価を行う場合がある。患者の障害の程度を総合的に評価すれば、その患者に合った訓練を行うことが可能になるため、患者の早期回復にも寄与することとなる。
【0003】
高次脳機能又は言語機能の障害とは異なるが、認知症の患者においても同様に、認知症の程度を評価することが有効となる場合がある(例えば、下記特許文献1参照)。この特許文献1に開示されたシステムでは、測定モード又はトレーニングモードを選択してゲームを行う構成において、認知度レベルに応じたゲームが各モードで実行されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-71897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高次脳機能又は言語機能の障害の程度を総合的に評価する場合、患者に対して複数の課題を提示し、それらの課題に対する患者の回答に基づいて評価を行うことが考えられる。この場合、患者に対する課題の数が多いほど、より詳細な評価を行うことが可能となるが、課題の数が多いと評価に時間がかかるため、患者及び担当者(医療従事者など)の肉体的な負担が大きくなるという問題がある。
【0006】
また、患者の障害のレベル(重度、中等度、軽度など)にもばらつきがあるため、障害のレベルに合っていない課題が患者に提示されることにより、患者に精神的な負担を与える可能性もある。例えば、重度の患者に難しい課題を提示した場合には、その患者の意欲を削いでしまう可能性がある。一方、軽度の患者に簡単な課題を提示した場合には、その患者の自尊心を傷つけてしまう可能性がある。特に、認知症の患者の場合とは異なり、認知機能に問題がない軽度の患者に対しては、自尊心を傷つけないような配慮が必要である。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、患者及び担当者の負担を軽減することができる評価システム及び評価プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係る評価システムは、患者の高次脳機能又は言語機能を評価するための評価システムであって、記憶部と、第1課題提示処理部と、第2課題提示処理部と、入力受付処理部と、評価処理部とを備える。前記記憶部は、患者が回答可能な課題として、難易度の異なる複数の課題を記憶する。前記第1課題提示処理部は、前記記憶部に記憶されている複数の課題の中から、複数のスクリーニング用課題を選択して患者に提示する。前記第2課題提示処理部は、前記記憶部に記憶されている複数の課題の中から、少なくとも前記スクリーニング用課題以外の課題を含む複数の総合評価用課題を選択して患者に提示する。前記入力受付処理部は、前記スクリーニング用課題及び前記総合評価用課題に対する患者の回答に関する入力を受け付ける。前記評価処理部は、前記入力受付処理部により受け付けられた入力内容に基づいて、患者の高次脳機能又は言語機能を評価する。前記第2課題提示処理部は、前記スクリーニング用課題に対して前記入力受付処理部により受け付けられた入力内容に応じた難易度の課題を前記総合評価用課題として患者に提示する。
【0009】
このような構成によれば、スクリーニング用課題に対する患者の回答に基づいて患者の障害のレベルを把握し、そのレベルに合った総合評価用課題を患者に提示することができる。これにより、全てのレベルの患者に対して一律に同じ課題を提示する場合と比較して、課題の数を減らすことができるため、患者及び担当者の肉体的な負担を軽減することができる。また、患者のレベルに合った総合評価用課題が提示されるため、患者の精神的な負担も軽減することができる。
【0010】
(2)前記入力受付処理部は、前記スクリーニング用課題又は前記総合評価用課題に対する患者の回答の補助を指示するための補助指示の入力を受け付け可能であってもよい。この場合、前記評価システムは、前記入力受付処理部により前記補助指示の入力が受け付けられた場合に、患者の回答を補助するための補助内容を患者に提示する補助提示処理部をさらに備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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