TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024152458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066665
出願日2023-04-14
発明の名称冷媒間熱交換器、および、熱管理システム
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類F25B 1/00 20060101AFI20241018BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】多様な熱交換状態を提供可能な冷媒間熱交換器、および、冷媒サイクル装置を提供する。
【解決手段】冷媒間熱交換器システム41は、3以上の冷媒通路41a、41b、41cを提供する。冷媒間熱交換器システム41は、冷媒サイクル装置2における2種類の冷媒を互いに熱交換させる内部熱交換器として機能する。さらに、冷媒間熱交換器システム41は、3以上の冷媒通路41a、41b、41cと、2種類の冷媒との対応関係を、少なくとも2つの状態に切り替える。少なくとも2つの状態は、外気吸熱モードと、外気遮熱モードと、低圧損モードとの2つを含む。このため、冷媒サイクル装置2は、冷媒サイクル装置2の運転状態に適した内部熱交換のモードを選択的に利用することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
3以上の複数の冷媒通路(41a、41b、41c、41d)を区画し、それらの冷媒通路に導入される少なくとも2つの異なる状態の冷媒の間において内部熱交換を可能とする熱交換管(42)と、
複数の前記冷媒通路の少なくともひとつの両端に設けられ、状態が異なる2つの冷媒を択一的に導入可能であって、導入される冷媒を切り替え可能な制御弁機構(43)とを備える冷媒間熱交換器。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
前記制御弁機構は、複数の前記冷媒通路の少なくとも2つの両端に設けられ、これら2つの前記冷媒通路のそれぞれに関して、状態が異なる2つの冷媒を択一的に導入可能であって、導入される冷媒を切り替え可能である請求項1に記載の冷媒間熱交換器。
【請求項3】
前記制御弁機構は、複数の前記冷媒通路のすべての両端に設けられ、すべての前記冷媒通路のそれぞれに関して、状態が異なる2つの冷媒を択一的に導入可能であって、導入される冷媒を切り替え可能である請求項1に記載の冷媒間熱交換器。
【請求項4】
前記制御弁機構は、
複数の固定通路(843f)を有するハウジング(843e)と、
前記ハウジングに対して複数の位置にスライドして移動可能であって、複数の前記固定通路に対応して位置付けられ、前記固定通路を閉塞する閉塞壁(843h)と前記固定通路と連通する可動通路(843i)とを有する可動弁体(843g)とを備えるシャッター弁(843a、843b)である請求項1に記載の冷媒間熱交換器。
【請求項5】
状態が異なる2つの冷媒は、減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)であって、
前記制御弁機構は、
隣接する2つの前記冷媒通路のそれぞれに前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒とを導入し、さらに、残る少なくともひとつの前記冷媒通路に前記低温低圧冷媒を導入する低圧損モードと、
隣接する2つの前記冷媒通路のそれぞれに前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒とを導入し、さらに、隣接する2つの前記冷媒通路を囲む前記冷媒通路を前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒との両方から遮断する外気遮熱モードとに切り替え可能である請求項1から請求項4のいずれかひとつに記載の冷媒間熱交換器。
【請求項6】
状態が異なる2つの冷媒は、減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)であって、
前記制御弁機構は、
隣接する2つの前記冷媒通路のそれぞれに前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒とを導入し、さらに、残る少なくともひとつの前記冷媒通路に前記低温低圧冷媒を導入する低圧損モードと、
隣接する2つの前記冷媒通路のそれぞれに前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒とを導入し、さらに、隣接する2つの前記冷媒通路を囲む前記冷媒通路に前記低温低圧冷媒を導入する外気吸熱モードとに切り替え可能である請求項1から請求項4のいずれかひとつに記載の冷媒間熱交換器。
【請求項7】
状態が異なる2つの冷媒は、減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)であって、
前記制御弁機構は、
隣接する2つの前記冷媒通路のそれぞれに前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒とを導入し、さらに、残る少なくともひとつの前記冷媒通路に前記低温低圧冷媒を導入する低圧損モードと、
隣接する2つの前記冷媒通路のそれぞれに前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒とを導入し、さらに、隣接する2つの前記冷媒通路を囲む前記冷媒通路を前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒との両方から遮断する外気遮熱モードと、
隣接する2つの前記冷媒通路のそれぞれに前記高温高圧冷媒と前記低温低圧冷媒とを導入し、さらに、隣接する2つの前記冷媒通路を囲む前記冷媒通路に前記低温低圧冷媒を導入する外気吸熱モードとに切り替え可能である請求項1から請求項4のいずれかひとつに記載の冷媒間熱交換器。
【請求項8】
冷媒循環経路に配置された圧縮機(21)、
前記冷媒循環経路における前記圧縮機の下流に配置された室外熱交換器(25)、
前記冷媒循環経路における前記室外熱交換器の下流に配置された冷房用の減圧器(26)、
前記冷媒循環経路における前記減圧器の下流に配置された室内熱交換器(27)、および、
前記減圧器による減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、前記室内熱交換器による蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)との内部熱交換を提供する請求項5に記載の冷媒間熱交換器(41)を備える冷媒サイクル装置(2)と、
前記低圧損モード、または、前記外気遮熱モードを提供するように、前記制御弁機構を制御する制御装置(10)とを備える熱管理システム。
【請求項9】
冷媒循環経路に配置された圧縮機(21)、
前記冷媒循環経路における前記圧縮機の下流に配置された利用側高温熱交換器(23)、
前記冷媒循環経路における前記利用側高温熱交換器の下流に配置された暖房用の減圧器(24)、
前記冷媒循環経路における前記暖房用の減圧器の下流に配置された室外熱交換器(25)、
前記冷媒循環経路における前記室外熱交換器の下流に配置された冷房用の減圧器(26)、
前記冷媒循環経路における前記冷房用の減圧器の下流に配置された室内熱交換器(27)、
前記冷媒循環経路を冷房モードと暖房モードとに切り替えるモード切替機構(30)、
および、
前記冷房モードにおいて、前記冷房用の減圧器による減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、前記室内熱交換器による蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)との内部熱交換を提供し、前記暖房モードにおいて、前記暖房用の減圧器による減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、前記室外熱交換器による蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)との内部熱交換を提供する請求項6に記載の冷媒間熱交換器(41)を備える冷媒サイクル装置(2)と、
前記冷房モードにおいて前記低圧損モードを提供し、前記暖房モードにおいて前記外気吸熱モードを提供するように、前記制御弁機構を制御する制御装置(10)とを備える熱管理システム。
【請求項10】
冷媒循環経路に配置された圧縮機(21)、
前記冷媒循環経路における前記圧縮機の下流に配置された利用側高温熱交換器(23)、
前記冷媒循環経路における前記利用側高温熱交換器の下流に配置された暖房用の減圧器(24)、
前記冷媒循環経路における前記暖房用の減圧器の下流に配置された室外熱交換器(25)、
前記冷媒循環経路における前記室外熱交換器の下流に配置された冷房用の減圧器(26)、
前記冷媒循環経路における前記冷房用の減圧器の下流に配置された室内熱交換器(27)、
前記冷媒循環経路を冷房モードと暖房モードとに切り替えるモード切替機構(30)、
および、
前記冷房モードにおいて、前記冷房用の減圧器による減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、前記室内熱交換器による蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)との内部熱交換を提供し、前記暖房モードにおいて、前記暖房用の減圧器による減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、前記室外熱交換器による蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)との内部熱交換を提供する請求項7に記載の冷媒間熱交換器(41)を備える冷媒サイクル装置(2)と、
前記冷房モードにおいて、前記冷媒サイクル装置の運転状態に基づいて、前記低圧損モード、または、前記外気遮熱モードを選択的に提供し、前記暖房モードにおいて前記外気吸熱モードを提供するように、前記制御弁機構を制御する制御装置(10)とを備える熱管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、冷媒間熱交換器、および、冷媒間熱交換器を含む熱管理システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、冷媒間熱交換器、および、冷媒間熱交換器を含む熱管理システムを開示する。特許文献1は、3重管を2つの冷媒サイクルを直列に接続する冷媒熱交換器として利用している。特許文献2、および、特許文献3は、2重管の冷媒熱交換器を開示している。先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-133186号公報
特開2006-162241号公報
特開2021-188786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術文献の構成は、3重管が提供する3つの通路を、第1サイクルの冷媒と、第2サイクルの冷媒と、給湯水とに固定的に利用している。結果的に、熱的な負荷の変動があると、適切な熱交換を提供できない場合がある。また、3重管が設置された環境温度の変動も、3重管における熱交換に影響を与える場合がある。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、冷媒間熱交換器、および、冷媒間熱交換器を含む熱管理システムにはさらなる改良が求められている。
【0005】
開示されるひとつの目的は、多様な熱交換状態を提供可能な冷媒間熱交換器、および、冷媒間熱交換器を含む熱管理システムを提供することである。
【0006】
開示される他のひとつの目的は、冷媒間熱交換器が設置された環境温度に応じた熱交換状態を提供可能な冷媒間熱交換器、および、冷媒間熱交換器を含む熱管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここに開示された冷媒間熱交換器は、3以上の複数の冷媒通路(41a、41b、41c、41d)を区画し、それらの冷媒通路に導入される少なくとも2つの異なる状態の冷媒の間において内部熱交換を可能とする熱交換管(42)と、複数の冷媒通路の少なくともひとつの両端に設けられ、状態が異なる2つの冷媒を択一的に導入可能であって、導入される冷媒を切り替え可能な制御弁機構(43)とを備える。
【0008】
開示される冷媒間熱交換器によると、熱交換管は、3以上の複数の冷媒通路を区画する。さらに、制御弁機構は、少なくともひとつの冷媒通路に導入される冷媒を切り替えることができる。このため、少なくとも2つの内部熱交換の状態を提供することができる。これにより、多様な熱交換状態を提供可能な冷媒間熱交換器が提供される。
【0009】
ここに開示された熱管理システムは、冷媒循環経路に配置された圧縮機(21)、冷媒循環経路における圧縮機の下流に配置された室外熱交換器(25)、冷媒循環経路における室外熱交換器の下流に配置された冷房用の減圧器(26)、冷媒循環経路における減圧器の下流に配置された室内熱交換器(27)、および、減圧器による減圧前の高温高圧冷媒(HPR)と、室内熱交換器による蒸発後の低温低圧冷媒(LPR)との内部熱交換を提供する上記冷媒間熱交換器(41)を備える冷媒サイクル装置(2)と、低圧損モード、または、外気遮熱モードを提供するように、制御弁機構を制御する制御装置(10)とを備える。
【0010】
この熱管理システムによると、冷媒間熱交換器は、低圧損モード、または、外気遮熱モードを提供するように運転される。冷媒間熱交換器が設置された環境温度に応じた熱交換状態を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
冷却ユニット
4か月前
シャープ株式会社
冷却装置
4か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
11日前
大和冷機工業株式会社
冷蔵庫
2か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
11日前
アクア株式会社
冷蔵庫
3か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
11日前
アクア株式会社
冷蔵庫
3か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
5か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
12日前
アクア株式会社
冷蔵庫
28日前
アクア株式会社
冷蔵庫
1か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
2か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
2か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
4か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
4か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
4か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
4か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
4か月前
シャープ株式会社
冷却庫
20日前
シャープ株式会社
冷蔵庫
4か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
4か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
20日前
シャープ株式会社
冷却庫
14日前
ホシザキ株式会社
製氷機
2か月前
ホシザキ株式会社
冷却装置
1か月前
ダイキン工業株式会社
冷凍機
14日前
アクア株式会社
冷蔵庫
18日前
アクア株式会社
冷蔵庫
18日前
ホシザキ株式会社
自動製氷機
4か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
18日前
ダイキン工業株式会社
空調機
14日前
ホシザキ株式会社
製氷機
4か月前
大和冷機工業株式会社
保存庫の棚構造
2か月前
SMC株式会社
温調装置
14日前
個人
冷凍機
2か月前
続きを見る