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公開番号2024151813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065535
出願日2023-04-13
発明の名称下水道本管に接続された放置取付管の補修方法
出願人総合開発工事株式会社
代理人個人
主分類E03F 7/00 20060101AFI20241018BHJP(上水;下水)
要約【課題】放置取付管の補修方法の提供。
【解決手段】下水道本管4に接続された放置取付管11の状況把握工程と、パッカー装置21を放置取付管11の基端側管口12側に設置するパッカー装置設置工程と、パッカー装置21を介して放置取付管11内に無機系懸濁型土質安定剤を充填してゲル化させるゲル化充填工程と、パッカー装置撤去工程と、パッカー装置撤去後の基端側管口12を含む周辺部位の切削と基端側管口12寄りの無機系懸濁型土質安定剤の部分的な除去とを行う仮仕上げ工程と、基端側管口12を含む周辺部位を塞ぐように注入用型枠を設置する注入用型枠設置工程と、注入用型枠を介して耐食性注入物を注入して硬化させる耐食処理工程と、注入用型枠を撤去する注入用型枠撤去工程と、硬化した耐食性注入物の表面処理を行う本仕上げ工程とを経て放置取付管を補修する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
下水道本管に基端側管口を介して接続された状態で土中に埋設されている放置取付管の位置の特定と該放置取付管の先端側に位置する閉塞不良部位の深さの電磁探査とを前記下水道本管側から送り込んだテレビカメラを介して行う状況把握工程と、
前記下水道本管の内径より外径が小径な円筒体と、該円筒体の中央外周面を除いて二分される一側外周面と他側外周面とに膨縮自在に配設された一側膨縮部と他側膨縮部とを備え、これら一側膨縮部と他側膨縮部とに空気を圧送する給気ホースと、前記中央外周面に穿設された第1噴出口と第2噴出口とのうち、前記第1噴出口に連結される第1供給ホースと、前記第2噴出口に連結される第2供給ホースとを有してなるパッカー装置を、前記中央外周面を放置取付管の前記基端側管口側に位置させ、かつ、前記一側膨縮部と前記他側膨縮部とを前記下水道本管内を塞ぐように膨出させた状態のもとで設置するパッカー装置設置工程と、
設置後の前記パッカー装置の前記中央外周面側に前記第1供給ホースと前記第2供給ホースとを介して無機系懸濁型土質安定剤を圧送してミキシングしながら粘性のある状態で放置取付管の前記基端側管口から前記放置取付管内に充填してゲル化させるゲル化充填工程と、
充填した前記無機系懸濁型土質安定剤のゲル化後に前記一側膨縮部部と前記他側膨縮部とを縮退させて前記パッカー装置を撤去するパッカー装置撤去工程と、
前記パッカー装置撤去後の前記基端側管口を含む周辺部位の切削と硬化した前記基端側管口寄りの前記無機系懸濁型土質安定剤の部分的な除去とを行う仮仕上げ工程と、
仮仕上げされた前記基端側管口を含む周辺部位を前記下水道本管側から塞ぐように注入用型枠を設置する注入用型枠設置工程と、
設置した前記注入用型枠が備える注入口から耐食性注入物を注入して硬化させる耐食処理工程と、
注入した前記耐食性注入物が硬化した後に前記注入用型枠を撤去する注入用型枠撤去工程と、
硬化した前記耐食性注入物の表面処理を行う本仕上げ工程と、
を少なくとも含むことを特徴とする下水道管に接続された放置取付管の補修方法。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記ゲル化充填工程における前記無機系懸濁型土質安定剤の充填は、前記第1供給ホースを介して圧送される超微粒子セメント懸濁液と、前記第2供給ホースを介して圧送される無機系硬化促進材溶液とによる二重管瞬結注入手法により行う請求項1に記載の下水道管に接続された放置取付管の補修方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、下水道本管に接続されたまま埋設されている放置取付管の内部空間を充填物で満たして地面の陥没や下水道本管側に土砂を流れ込ませないように修復する下水道本管に接続された放置取付管の補修方法に関する技術である。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
既存家屋が解体撤去されて道路が拡張されたような場合には、下水道本管側に汚水を流下させるために汚水溜桝を介して引き出されている取付管側が埋設された状態のままとなって取り残されてしまうことがある。
【0003】
図9は、埋設されたまま取り残されてしまった取付管(本明細書では、「放置取付管」という。)の従来状態を模式的に示す説明図であり、放置取付管11にあって、もとは汚水溜桝等に接続されていた土中2の地上に近い先端側の閉塞不良部位13からは、その内部空間14内に土砂8が入り込んで空洞化を招き、該空洞化により地面を陥没させたり、下水道本管4内を大量の雨水等が流下する際に放置取付管11内の土砂8が基端側管口12から取り込まれて下水道本管4側へと流入させて下水の円滑な流下を阻害するなどの事例があった。
【0004】
本発明者は、このような過去事例に鑑み、その効果的な解決手法として「下水道本に接続された放置取付管の補修方法」を下記特許文献1に示すように既に提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4782757号公報
【0006】
すなわち、特許文献1の開示技術によれば、放置取付管の位置特定と該放置取付管の地上寄りに位置する先端側閉塞不良部位の深さとを把握する状況把握工程と、放置取付管の基端側管口を仮閉止して該管口内へと土質安定剤を充填してゲル化させるゲル化閉塞工程と、該土質安定剤のゲル化を待って前記仮閉止を解いて充填用型枠を設置して土質安定剤の硬化を待つ硬化待機工程と、硬化後に前記充填用型枠を撤去する充填用型枠撤去工程と、該充填用型枠を撤去した後の前記基端側管口回りの切削と土質安定剤の部分的除去を行う仮仕上げ工程と、仮仕上げ後の前記管基端側口を下水道本管側から塞ぐように注入用型枠を設置する注入用型枠設置工程と、該注入用型枠の注入口から耐食性注入物を注入して硬化させる耐食処理工程と、その硬化後に前記注入用型枠を撤去する注入用型枠撤去工程と、硬化後の耐食性注入物を表面処理を行う仕上げ工程とを経ることで、放置取付管の現場状況に柔軟に対応させながら地面の陥没や下水道本管側への土砂の流入を確実に阻止するための補修を行うことができることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1の開示技術によっても下水道本管との接続部位を含む放置取付管の補修を効果的に行うことはできる。しかし、ゲル化閉塞工程では、放置取付管の基端側管口の仮閉止作業が必要になる煩雑さがあるほか、現場状況の如何によっては、下水道本管内における下水の流下を阻止した状態のもとで放置取付管の基端側に位置して下水道本管側と連通している管口側から放置取付管内に土質安定剤を充填する必要がある場合もある。このような具体的な現場状況にも柔軟に対応させるためには、放置取付管の補修を確実に行うことができる代替手法の開発による補修技術の多様化や豊富化が求められていた。
【0008】
本発明は、特許文献1の開示技術にみられた上記課題に鑑み、放置取付管内に土質安定剤を充填する際に下水道本管内を流下する下水を確実に止水しながら下水道本管に接続された放置取付管を円滑に、かつ、効率よく補修することができる下水道本管に接続された放置取付管の補修方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成すべくなされたものであり、下水道本管に基端側管口を介して接続された状態で土中に埋設されている放置取付管の位置の特定と該放置取付管の先端側に位置する閉塞不良部位の深さの電磁探査とを前記下水道本管側から送り込んだテレビカメラを介して行う状況把握工程と、前記下水道本管の内径より外径が小径な円筒体と、該円筒体の中央外周面を除いて二分される一側外周面と他側外周面とに膨縮自在に配設された一側膨縮部と他側膨縮部とを備え、これら一側膨縮部と他側膨縮部とに空気を圧送する給気ホースと、前記中央外周面に穿設された第1噴出口と第2噴出口とのうち、前記第1噴出口に連結される第1供給ホースと、前記第2噴出口に連結される第2供給ホースとを有してなるパッカー装置を、前記中央外周面を放置取付管の前記基端側管口側に位置させ、かつ、前記一側膨縮部と前記他側膨縮部とを前記下水道本管内を塞ぐように膨出させた状態のもとで設置するパッカー装置設置工程と、設置後の前記パッカー装置の前記中央外周面側に前記第1供給ホースと前記第2供給ホースとを介して無機系懸濁型土質安定剤を圧送してミキシングしながら粘性のある状態で放置取付管の前記基端側管口から前記放置取付管内に充填してゲル化させるゲル化充填工程と、充填した前記無機系懸濁型土質安定剤のゲル化後に前記一側膨縮部部と前記他側膨縮部とを縮退させて前記パッカー装置を撤去するパッカー装置撤去工程と、前記パッカー装置撤去後の前記基端側管口を含む周辺部位の切削と硬化した前記基端側管口寄りの前記無機系懸濁型土質安定剤の部分的な除去とを行う仮仕上げ工程と、仮仕上げされた前記基端側管口を含む周辺部位を前記下水道本管側から塞ぐように注入用型枠を設置する注入用型枠設置工程と、設置した前記注入用型枠が備える注入口から耐食性注入物を注入して硬化させる耐食処理工程と、注入した前記耐食性注入物が硬化した後に前記注入用型枠を撤去する注入用型枠撤去工程と、硬化した前記耐食性注入物の表面処理を行う本仕上げ工程と少なくとも含むことを最も主要な特徴とする。
【0010】
この場合、前記ゲル化充填工程における前記無機系懸濁型土質安定剤の充填は、前記第1供給ホースを介して圧送される超微粒子セメント懸濁液と、前記第2供給ホースを介して圧送される無機系硬化促進材溶液とによる二重管瞬結注入手法により行うのが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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