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公開番号
2024151047
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-24
出願番号
2023064159
出願日
2023-04-11
発明の名称
感染症媒介生物防除用製剤及びその使用、並びに感染症媒介生物防除方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01N
47/34 20060101AFI20241017BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】感染症媒介生物防除において優れた防除効果を発揮する製剤及びその使用、並びに感染症媒介生物防除方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、メタフルミゾン、界面活性剤、共力剤、及び担体を含有する感染症媒介生物防除用製剤、及び前記感染症媒介生物防除用製剤を施用する工程、を含む感染症媒介生物防除方法等に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
メタフルミゾン、界面活性剤、共力剤、及び担体を含有する感染症媒介生物防除用製剤。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
製剤が、屋内残留性噴霧用製剤、空間噴霧用製剤、又は塗布用製剤である請求項1に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
【請求項3】
製剤が、屋内残留性噴霧用製剤である請求項1に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
【請求項4】
屋内残留性噴霧用製剤が、水和剤(Wettable powder)、顆粒水和剤(Water Dispersible Granules)、水性濃縮懸濁剤(Aqueous Suspension concentrate)、及びマイクロカプセル剤(Microcapsule)からなる群より選ばれる一つである、請求項3に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
【請求項5】
感染症媒介生物が蚊である、請求項1~4のいずれか一項に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
【請求項6】
感染症媒介生物が、マラリア原虫、ウエストナイルウイルス、チクングニアウイルス、デングウイルス、リフトバレー熱ウイルス、黄熱ウイルス、バンクロフト糸状虫、マレー糸状虫、チモール糸状虫及び日本脳炎ウイルスからなる群より選ばれる少なくとも一つの病原体を保有する蚊である、請求項1~5のいずれか一項に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
【請求項7】
感染症媒介生物が、ヤブカ属(Aedes)、ハマダラカ属(Anopheles)、又はイエカ属(Culex)の蚊である、請求項1~6のいずれか一項に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
【請求項8】
有効成分が、実質的にメタフルミゾンのみからなる、請求項1~7のいずれか一項に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の感染症媒介生物防除用製剤を施用する工程を含む、感染症媒介生物防除方法。
【請求項10】
工程(1):請求項3~8のいずれか一項に記載の屋内残留性噴霧用製剤を水で希釈する工程、及び工程(2):前記工程(1)により得られた希釈液を、メタフルミゾンの処理量が50~1000mg/m
2
となるように被処理面に散布する工程、を含む感染症媒介生物防除方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、感染症媒介生物防除用製剤及びその使用、並びに感染症媒介生物防除方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
マラリアやデング熱など、蚊をはじめとする昆虫やダニ類などの感染症媒介生物(「ベクター」とも称される)によって媒介される疾病は熱帯、亜熱帯地域を中心として猛威をふるっている。中でもマラリアは世界三大感染症の一つとされ、特にサハラ以南のアフリカにて多くの死者を出している。マラリア等を媒介する感染症媒介生物の防除方法としては、長期残効性防虫蚊帳や殺虫剤の屋内残留性噴霧(Indoor residual spray、以下「IRS」と記載)が知られている。IRSとは、建物の壁に殺虫剤を噴霧し、その表面に止まった蚊等の感染症媒介生物に殺虫剤を曝露させることで該生物を殺す又はその寿命を短くし、感染症の原虫の生活環を遮断することで感染症を防ぐ方法である。その他にも、空間噴霧や塗布により、感染症の媒介生物を防除し、感染症を防ぐ方法も知られている。
【0003】
しかしながら、従来知られた感染症媒介生物防除用製剤は、残効性の面で十分な性能を発揮しない場合があることが報告されている(非特許文献1)。
一方、メタフルミゾン(化学名:2’-[2-(4-シアノフェニル)-1-(α,α,α-トリフルオロ-m-トリル)エチリデン]-4-(トリフルオロメトキシ)カルバニロヒドラジド)は、化学式(1)で表される化合物であり、農園芸用殺虫剤として知られている(特許文献1)。
【0004】
TIFF
2024151047000001.tif
44
170
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Parasites & Vectors 2018, 11: 71
【特許文献】
【0006】
特開平5-4958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、感染症媒介生物防除において優れた防除効果を発揮する、感染症媒介生物防除用製剤及びその使用、並びに感染症媒介生物防除方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、有効成分としてメタフルミゾンを含有し、さらに、界面活性剤及び共力剤を含有する感染症媒介生物防除用製剤を見出し、前記製剤を所定の処理量で施用することにより、感染症媒介生物に対する優れた防除効果を発揮することを見出した。
すなわち本発明は、以下の[1]乃至[18]を含むが、これらの態様に限定されるものではない。
[1] メタフルミゾン、界面活性剤、共力剤、及び担体を含有する感染症媒介生物防除用製剤。
[2] 製剤が、屋内残留性噴霧用製剤、空間噴霧用製剤、又は塗布用製剤である[1]に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
[3] 製剤が、屋内残留性噴霧用製剤である[1]に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
[4] 屋内残留性噴霧用製剤が、水和剤(Wettable powder)、顆粒水和剤(Water Dispersible Granules)、水性濃縮懸濁剤(Aqueous Suspension concentrate)、及びマイクロカプセル剤(Microcapsule)からなる群より選ばれる一つである、[3]に記載の感染症媒介生物防除用製剤。
[5] 感染症媒介生物が蚊である、[1]~[4]のいずれか1つに記載の感染症媒介生物防除用製剤。
[6] 感染症媒介生物が、マラリア原虫、ウエストナイルウイルス、チクングニアウイルス、デングウイルス、リフトバレー熱ウイルス、黄熱ウイルス、バンクロフト糸状虫、マレー糸状虫、チモール糸状虫及び日本脳炎ウイルスからなる群より選ばれる少なくとも一つの病原体を保有する蚊である、[1]~[5]のいずれか1つに記載の感染症媒介生物防除用製剤。
[7] 感染症媒介生物が、ヤブカ属(Aedes)、ハマダラカ属(Anopheles)、又はイエカ属(Culex)の蚊である、[1]~[6]のいずれか1つに記載の感染症媒介生物防除用製剤。
[8] 有効成分が、実質的にメタフルミゾンのみからなる、[1]~[7]のいずれか1つに記載の感染症媒介生物防除用製剤。
[9] [1]~[8]のいずれか1つに記載の感染症媒介生物防除用製剤を施用する工程を含む、感染症媒介生物防除方法。
[10] 工程(1):[3]~[8]のいずれか1つに記載の屋内残留性噴霧用製剤を水で希釈する工程、及び工程(2):前記工程(1)により得られた希釈液を、メタフルミゾンの処理量が50~1000mg/m
2
となるように被処理面に散布する工程、を含む感染症媒介生物防除方法。
[11] 感染症媒介生物が蚊である、[9]又は[10]に記載の防除方法。
[12] 感染症媒介生物が、マラリア原虫、ウエストナイルウイルス、チクングニアウイルス、デングウイルス、リフトバレー熱ウイルス、黄熱ウイルス、バンクロフト糸状虫、マレー糸状虫、チモール糸状虫及び日本脳炎ウイルスからなる群より選ばれる少なくとも一つの病原体を保有する蚊である、[9]又は[10]に記載の防除方法。
[13] メタフルミゾンの被処理面がコンクリート壁、木材壁、土壁、又は草木の葉でできた壁である、[9]~[12]のいずれか1つに記載の防除方法。
[14] メタフルミゾンの被処理面が土壁である、[13]に記載の防除方法。
[15] 感染症媒介生物が、ヤブカ属(Aedes)、ハマダラカ属(Anopheles)、又はイエカ属(Culex)の蚊である、[9]~[12]のいずれか1つに記載の防除方法。
[16] 有効成分が、実質的にメタフルミゾンのみからなる、[9]~[15]のいずれか1つに記載の防除方法。
[17] 感染症媒介生物を防除するための、[1]~[8]のいずれか1つに記載の感染症媒介生物防除用製剤の使用。
[18] [1]~[8]のいずれか1つに記載の感染症媒介生物防除用製剤を製造するための、メタフルミゾン、界面活性剤、共力剤、及び担体の使用。
【発明の効果】
【0009】
本発明の感染症媒介生物防除用製剤を、所定の方法で使用する感染症媒介生物防除方法により、感染症媒介生物を効果的に防除することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の感染症媒介生物防除方法(以下、「本発明方法」と記す場合がある)は、メタフルミゾン、界面活性剤、共力剤、及び担体を含有する感染症媒介生物防除用製剤(以下、「本発明製剤」と記す場合がある)を使用する。
1実施態様において、本発明の感染症媒介生物防除方法は、メタフルミゾン、界面活性剤、共力剤、及び担体を含有する屋内残留性噴霧用製剤を水で希釈する工程を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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