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公開番号2024150704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2024120790,2021531183
出願日2024-07-26,2019-08-06
発明の名称クランプ及びケーブル
出願人ブルック オーソペディクス リミテッド,BROOK ORTHOPAEDICS LTD
代理人個人,個人
主分類A61B 17/92 20060101AFI20241016BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ケーブル(又は縫合糸、ワイヤ、装置など)を骨の周囲に通すための一体型のケーブル通し具を備えた骨整復用クランプ、及び骨整復用クランプと共に使用されるケーブル又はワイヤを提供する。
【解決手段】骨折した骨の固定又は骨の骨折の防止に使用される骨クランプであって、クランプが、枢動支点において互いに接合された1対のハンドルを備え、ハンドルが各々、弓形顎部を有し、弓形顎部が、顎部の遠位端部に開口部を有する第2の端部と連通する、顎部の近位端部に開口部を有する第1の端部を備え、第1の端部及び第2の端部が、チャネルを介して連通し、チャネルが、ケーブル、ワイヤ、縫合糸、帯、又は他の好適な可撓性材料を収容するように構成され、且つチャネルが開放チャネルである、骨クランプ。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
骨折した骨の固定又は骨の骨折の防止に使用される骨クランプ(1、200、300)
であって、前記クランプ(1、200、300)が、枢動支点(5)において互いに接合
された1対のハンドル(2a、2b)を備え、前記ハンドル(2a、2b)が各々、弓形
顎部(4a、4b)を有し、前記弓形顎部(4a、4b)が、前記顎部(4a、4b)の
遠位端部(14a、14b)に開口部を有する第2の端部(8a、8b)と連通する、前
記顎部(4a、4b)の近位端部(12a、12b)に開口部を有する第1の端部(7a
、7b)を備え、前記第1の端部(7a、7b)及び前記第2の端部(8a、8b)が、
チャネル(6a、6b)を介して連通し、前記チャネル(6a、6b)が、ケーブル、ワ
イヤ、縫合糸、帯、又は他の好適な可撓性材料を収容するように構成され、且つ前記チャ
ネル(6a、6b)が、前記弓形顎部(4a、4b)の内面(10a、10b)を貫通し
て延在する開放チャネルであることを特徴とする、骨クランプ(1、200、300)。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記第2の端部(8a、8b)の少なくとも一方がフレア状である、請求項1に記載の
骨クランプ(1、200、300)。
【請求項3】
前記第2の端部(8a、8b)の一方がフレア状であり、他方の前記第2の端部が、正
方形であるか、丸みを帯びているか、傾斜付きであるか、フレア状であるか、又は矩形で
ある、請求項2に記載の骨クランプ(1、200、300)。
【請求項4】
前記第1の端部(7a、7b)の少なくとも一方がフレア状である、請求項1~3のい
ずれか一項に記載の骨クランプ(1、200、300)。
【請求項5】
前記第1の端部(7a、7b)の一方がフレア状である場合に、他方の前記第1の端部
が、正方形であるか、丸みを帯びているか、傾斜付きであるか、フレア状であるか、又は
矩形である、請求項4に記載の骨クランプ(1、200、300)。
【請求項6】
前記内面(10a、10b)の少なくとも一方が、前記チャネル(6a、6b)に直交
して延在する複数の隆起部(12)を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の骨クラ
ンプ(1、200、300)。
【請求項7】
前記弓形顎部(4a、4b)が、11.25°~270°である円弧を有する、請求項
1~6のいずれか一項に記載の骨クランプ(1、200、300)。
【請求項8】
前記弓形顎部(4a、4b)が、22.5°~225°である円弧を有する、請求項5
に記載の骨クランプ(1、200、300)。
【請求項9】
前記ハンドル(2a、2b)は、前記ハンドル(2a、2b)の中央部(3a、3b)
が結合コネクタ(18)とスロット(16)とによって互いに連結される前記枢動支点(
5)において同一平面内で互いに対して摺動することができる、請求項1~8のいずれか
一項に記載の骨クランプ(1、200、300)。
【請求項10】
前記ハンドル(2a、2b)が、締付手段をさらに備える、請求項1~9のいずれか一
項に記載の骨クランプ(1、200、300)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、骨折部の固定又は骨折の防止のためにケーブル又はワイヤを骨の周囲に通す
器具に関する。より具体的には、本発明は、ケーブル(又は縫合糸、ワイヤ、装置など)
を骨の周囲に通すための一体型のケーブル通し具を備えた骨整復用クランプ、及び骨整復
用クランプと共に使用されるケーブル又はワイヤに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ケーブル通し具を含む、締結具は、他の整形外科手術の中でも、例えば、大腿骨骨折、
股関節骨折、下腿骨折、腕骨折、前腕骨折、手骨折、足骨折、鎖骨骨折、脊椎骨折、膝蓋
骨骨折を治療するときに使用される。従来技術におけるケーブル通し具の大部分は、骨幹
を部分的に取り囲むような曲率を有するように設計され、硬質材料から形成され、且つ大
きくて扱いにくい医療器具である。挿入中及び/又は挿入の準備中に、ケーブル通し具及
び他のトンネル装置は、軟部組織を骨から引き離し、且つ/又は外科医がケーブル通し具
を挿入するのに役立つ梃子作用及び他の動きを通じて切開部を大きく広げることがある。
ケーブル通し具はまた、使用時に動脈絞扼(大腿動脈を含む)のリスクを高め、不要なリ
スクを引き起こす可能性がある。ケーブル通し具は、患者に過剰な組織損傷(例えば、骨
から離れる方向への軟部組織の剥離及び/又は切開部の大幅な広がり)をもたらし、追加
の手術時間と創傷組織の失活とを生じさせる可能性がある。締結用トンネル装置と呼ばれ
る別個のツールは、組織を剥ぎ取ってケーブル通し具用の明確な経路を作成するために時
として相前後して使用される。
【0003】
また、骨折を防止するために、締結ケーブル又はワイヤが予防的に使用され、いくつか
は、伝播を防止するために時として骨切り術(制御された切除部が骨に作成される外科的
骨折)の修復時の修正手術で骨折部とは別の場所に位置決めされる。
【0004】
標準的なケーブル通し具に関する別の問題は、低侵襲手術を可能にしないことと、外科
医がクランプ及び別個のケーブル通し具を使用する余地を与える目的で大きな切開部を広
げた状態に保つために、多くの場合、開創器又は自己保持装置と呼ばれる別個の器具の使
用を必要とすることである。また、そのような開創器の使用には、開創器が追加の器具で
あり、創傷に近接して、ケーブル通し具又はクランプのような他の器具の使用を妨げる可
能性があるという問題がある。また、組織が過剰に広げられ、組織の過剰に広がった箇所
が長時間維持された場合、皮膚が損傷する可能性がある。
【0005】
数多くの学術的情報源は、深部大腿動脈とその穿通枝が最も損傷を受けやすいこと、人
工股関節再置換術中に、大腿骨鋼線締結後の貫通動脈遮断(重篤になる可能性のある重大
な合併症)の発生が23.6%であると報告されていることを強調して、ケーブル通し具
のリスクを報告している。
【0006】
さらに、手術時間は価値の高いものになりつつある。いかなる手術においても複雑で危
険なステップの除外は、歓迎すべきことであるが、時間を節約して効率を改善できる場合
には特にそうである。
【0007】
これらの問題を解決するために、米国特許出願公開第2007043377号明細書で
説明されている締結具などの、試みがなされており、この締結具は2つの部材を備え、各
部材が、ハンドルと、中央部と、J字状チューブとを有する。両部材の中央部が互いに強
固に結合されたときに、両方のJ字状チューブが合わさって連続したチューブとなり、こ
のチューブを通して、ワイヤ、ケーブル、帯、又は縫合糸を送給することができる。米国
特許出願公開第2007043377号明細書のツールに関する問題は、折れた骨片を最
初に位置合わせするために別個の骨保持用クランプが必要となることである。これによっ
て、理想的な位置へのケーブルの位置決めが損なわれる。また、これによって、使用者に
とって仕事量が増え、したがって、手術に費やされる時間が長くなる。
【0008】
中国実用新案第2836737号明細書は、クランプの顎部がケーブル用の通路を有す
ることを特徴とする、骨折修復作業に使用される骨クランプ装置を開示しているように思
われる。この装置は閉鎖通路を有する。それゆえ、この装置は、クランプとして最初に骨
を整復するのに有用であり得るが、その後、ケーブルが骨に接触できるように解除されな
ければならない。この装置の解除は、整復の喪失につながる。
【0009】
中国特許出願公開第103932768号明細書は、枢動可能に連結された1対のハン
ドルを備える骨クランプであって、各ハンドルが、近位端部における第1の開口部と、第
2の開口部遠位端部とを提供する弓形顎部を提供し、開放チャネルが開口部と開口部の間
に延び、チャネルが、ケーブル又はワイヤを受け入れるように構成され意図される、骨ク
ランプを開示している。しかしながら、この配置では、使用者は、骨の周囲に締結する前
に、チャネルからケーブル又はワイヤを引き抜く追加のステップを実行しなければならな
い。これによって、使用者にとって仕事量が増え、したがって、手術に費やされる時間が
長くなる。
【0010】
また、これによって、理想的な位置へのケーブルの位置決めが損なわれる。
(【0011】以降は省略されています)

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