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公開番号2024150076
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063308
出願日2023-04-10
発明の名称アミノ酸吸収促進用組成物
出願人株式会社東洋新薬
代理人個人,個人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20241016BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明は、優れたアミノ酸吸収促進効果を示す組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のアミノ酸吸収促進用組成物は、キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を含有する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
キバナオウギの地上部をアミノ酸吸収促進の有効成分とするアミノ酸吸収促進用組成物であって、さらにデンシチニンジンの地上部を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
【請求項3】
デンシチニンジンの地上部をアミノ酸吸収促進の有効成分とするアミノ酸吸収促進用組成物であって、さらにキバナオウギの地上部を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
【請求項4】
キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を含有し、キバナオウギ及び/又はデンシチニンジンが食事に含まれるアミノ酸の吸収を促進する働きがある旨を表示した食品。
【請求項5】
キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を摂取することにより、食事に含まれるアミノ酸の吸収を促進する方法(医療行為を除く)。
【請求項6】
食事に含まれるアミノ酸の吸収を促進する有効成分としての、キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部の使用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を含有するアミノ酸吸収促進用組成物等に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、健康に対する関心の高まり等を背景に、種々の健康食品の開発が行われており、健康食品に用いられる様々な素材の研究が行われている。
【0003】
例えば、アミノ酸は、骨格筋細胞において筋タンパク質合成を調節する役割がある。日常生活では、食事によるタンパク質の摂取を介して体内にアミノ酸が吸収され、血中アミノ酸濃度が上昇し、筋タンパク質合成が促進される。ヒトの身体では常時、筋タンパク質の合成と分解が生じているが、分解量が合成量を上回ると骨格筋量は減少してしまう。若年者から高齢者に至るまで、適切にタンパク質及びアミノ酸を摂取し、筋量を維持することは健康の維持及び増進において重要であるといえる。摂取されたタンパク質は、タンパク質分解酵素により、ほとんどがアミノ酸まで分解されて体内へ吸収されるため、タンパク質及びアミノ酸を適切に摂取することに加えて、効率的なアミノ酸の吸収がタンパク質合成には重要である。
【0004】
このような背景から、アミノ酸吸収を促進する素材の開発が求められている。例えば、特許文献1には、分枝鎖アミノ酸吸収促進用組成物として、大麦の茎及び/又は葉を含有する組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-004211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1は大麦の茎及び/又は葉に関するものであり、アミノ酸の供給源となる飲食品の剤形(錠剤など)や風味によっては、必ずしも適さない場合がある。そのため、新たなアミノ酸吸収促進用組成物が求められる。
本発明は、優れたアミノ酸吸収促進作用を示す組成物を実現すること等を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願人は、上記課題を解決するために、種々の物質について鋭意検討を積み重ねたところ、驚くべきことに、キバナオウギの地上部とデンシチニンジンの地上部とを組み合わせることによって、格段に優れたアミノ酸吸収促進効果を示すことを見出した。本発明は、かかる知見に基づき、完成された発明である。
【0008】
本発明は、例えば、以下のものを提供する。
[1]キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
[2](A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部と、(B)アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の中から選ばれる少なくとも1以上を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
[3]前記組成物中の(A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部の合計量(質量%):(B)アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の合計量(質量%)が、1:0.00001~10000であることを特徴とする、[2]に記載のアミノ酸吸収促進用組成物。
[4]キバナオウギの地上部をアミノ酸吸収促進の有効成分とするアミノ酸吸収促進用組成物であって、さらにデンシチニンジンの地上部を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
[5]キバナオウギの地上部をアミノ酸吸収促進の有効成分とするアミノ酸吸収促進用組成物であって、さらにデンシチニンジンの地上部、並びに、アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の中から選ばれる少なくとも1以上を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
[6]前記組成物中の(A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部の合計量(質量%):(B)アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の合計量(質量%)が、1:0.00001~10000であることを特徴とする、[5]に記載のアミノ酸吸収促進用組成物。
[7]デンシチニンジンの地上部をアミノ酸吸収促進の有効成分とするアミノ酸吸収促進用組成物であって、さらにキバナオウギの地上部を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
[8]デンシチニンジンの地上部をアミノ酸吸収促進の有効成分とするアミノ酸吸収促進用組成物であって、さらにキバナオウギの地上部、並びに、アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の中から選ばれる少なくとも1以上を含有する、アミノ酸吸収促進用組成物。
[9]前記組成物中の(A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部の合計量(質量%):(B)アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の合計量(質量%)が、1:0.00001~10000であることを特徴とする、[8]に記載のアミノ酸吸収促進用組成物。
[10]機能性表示食品であることを特徴とする、[1]~[9]のいずれか一項に記載のアミノ酸吸収促進用組成物。
[11]キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を含有し、キバナオウギ及び/又はデンシチニンジンが食事に含まれるアミノ酸の吸収を促進する働きがある旨を表示した食品。
[12](A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部、並びに、(B)アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の中から選ばれる少なくとも1以上を含有し、キバナオウギ及び/又はデンシチニンジンが食事に含まれるアミノ酸の吸収を促進する働きがある旨を表示した食品。
[13]前記組成物中の(A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部の合計量(質量%):(B)アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の合計量(質量%)が、1:0.00001~10000であることを特徴とする、[12]に記載の食品。
[14]機能性表示食品であることを特徴とする、[11]~[13]のいずれか一項に記載の食品。
[15]キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を摂取することにより、食事に含まれるアミノ酸の吸収を促進する方法(医療行為を除く)。
[16]キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を食事と共に摂取することにより、食事に含まれるアミノ酸の吸収を促進する方法(医療行為を除く)。
[17]食事に含まれるアミノ酸の吸収を促進する有効成分としての、キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部の使用。
[18]キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部を含有し、キバナオウギ及び/又はデンシチニンジンが食事に含まれるアミノ酸の吸収を高める働きがある旨を表示した食品。
[19](A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部と、(B)アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の中から選ばれる少なくとも1以上を含有する、アミノ酸吸収促進用経口組成物。
[20]前記組成物中の(A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部の合計量(質量%):(B)アミノ酸、ペプチド及びタンパク質の合計量(質量%)が、1:0.00001~10000であることを特徴とする、[19]に記載のアミノ酸吸収促進用経口組成物。
[21](A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部と、(B)ハイドロキシプロリン、トレオニン、セリン、アスパラギン、プロリン、α-アミノ-n-酪酸、シスチン、β-アラニン、オルニチン、ヒスチジン、リジン及びアルギニンの中から選ばれる少なくとも1以上のアミノ酸を含有する、アミノ酸吸収促進用経口組成物。
[22](A)キバナオウギの地上部及びデンシチニンジンの地上部と、(B)大豆タンパク質、ホエイタンパク質、カゼイン及びコラーゲン、並びに、前記タンパク質の分解物の中から選ばれる1以上のタンパク質及び/又はペプチド、を含有するアミノ酸吸収促進用経口組成物。
[23]粉末飲料であることを特徴とする、[22]に記載のアミノ酸吸収促進用経口組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、効率的に体内へアミノ酸を吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
試験1におけるSLC7A1遺伝子の発現量の結果を示す図である。
試験1におけるSLC1A5遺伝子の発現量の結果を示す図である。
試験1におけるSLC1A1遺伝子の発現量の結果を示す図である。
試験2における総アミノ酸iAUCの結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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